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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

中百舌鳥スタンディング行動 ~ ガザ虐殺を止めるまで ~5月2日 

2024-05-05 | パレスチナ
大阪の堺・なかもずで、イスラエルによるガザ虐殺を止めるために声をあげています。スタンディング行動を行い始めて、堺では堺東から始まり、なかもず・泉ヶ丘・鳳と広がっています。そして、参加者のスピーチが心に響いたので投稿します。(S)


中百舌鳥スタンディング行動 


(私たちは、堺市民有志の呼びかけで、イスラエルによるガザ大虐殺に抗議し、このジェノサイドを止めるために、毎月2回、第1・第3木曜日に、堺市内4カ所で同時行動を行っています。)

イスラエル・ネタニヤフ首相は、国際司法裁判所のジェノサイド防止命令も無視し、やっとのことで採決された、即時停戦を求める国連安保理の停戦決議も完全に無視しました。そして、米国・バイデン大統領は、ネタニヤフ政権を批判するフリをしながら、今もなお大量の武器弾薬を供給し続けています。

そのことに対して、米国では、コロンビア大学をはじめ、少なくとも68の大学で、学生たちが大規模な抗議行動を繰り広げています。すでに1000人をこえる逮捕者を出しながら、米国がその気になりさえすれば、イスラエルを止めることができると訴え、バイデン政権に詰め寄っています。学生たちによる、このパレスチナ連帯行動は全米に拡がり、カナダやヨーロッパなど世界中の大学に拡大しつつあります。

イスラエル国内でも、ネタニヤフ政権のやり方に反対する数千人、数万人の大規模な集会やデモが毎週行われ、ネタニヤフ政権は国内外で孤立を深めています。4月末には、イスラエル側が初めて戦争終結について語り始めました。ネタニヤフ首相は、今もラファ侵攻の姿勢を崩さず、予断を許さない状況ではありますが、かすかな希望が見えてきたのかも知れません。

 しかしガザの惨状は、日ごとに、さらに深刻さを増しています。軍事的な攻撃に加えて、100万人以上の人々が飢えと渇きに苦しめられています。ガザのこの深刻な食糧不足は、イスラエルによって意図的・計画的に作り出されたものです。飢餓を戦争の道具として、非戦闘員である人々を地獄に突き落としています。
 イスラエル軍は、わずかに搬入された食糧を受け取ろうと集まった住民を至近距離から銃撃する虐殺を何度も繰り返し、支援活動をするスタッフやトラック運転手をも狙い撃ちにして、人道支援を徹底的に妨害しています。

 深刻なのは食糧不足だけではありません。

 ガザ最南端の都市・ラファは、以前なら人口30万人でした。それが今は、ガザ全域から避難民が押し寄せて150万人に膨れ上がっています。 そのラファでは、空いている土地は見渡す限りテントで埋め尽くされ、人々は、電気もなく水も食料も生活に必要なあらゆる物資が不足する中で、地面に穴を掘ってトイレにしている有様です。衛生環境は極度に悪化し、当然のことながら、感染症や様々な病気が蔓延しています。

女性たちは生理用品が手に入らず、ぼろきれやテントの端切れを細かく裂いて代用し、テントやガレキだらけの路上で出産を余儀なくされ、麻酔なしの帝王切開までが行われていると伝えられています。病院が意図的に攻撃され破壊され続けたために、そして医薬品などの人道物資の搬入をイスラエルが妨害しているために、ケガ人も病人も、まともに治療することもできず、助かる命も助からない、悲惨な状況が続いています。

 世界中からのごうごうたる非難にもかかわらず、イスラエルは、ハマスが隠れている、という口実で、この150万人の避難民がひしめくラファへの大規模な攻撃を行おうとしています。
 ラファは、人道支援物資の受け入れ口です。ここを攻撃するということは、ガザ地区全体で食料をはじめとする物資の供給が止まることを意味します。大量の餓死者は避けられなくなります。そんな非道なことを絶対に許すわけにはいきません。
 

イスラエルは、ハマスが相手だと言いさえすれば、どんな蛮行も許されるかのように傍若無人の振る舞いを続けています。そして日本のメディアは、いまだに、ハマスをテロリストと決めつけるイスラエルや米国の主張をそっくりそのまま繰り返しています。そのことは、イスラエルを側面から支援し、虐殺に加担しているのと同じです。
 そもそも、ハマスはテロ組織などではありません。2006年、民主的な手続きを経たパレスチナ総選挙で、圧倒的な支持を得て、正式に政権を委ねられた政治組織、統治機関です。それを、イスラエルとアメリカが、自分たちの意に沿わない政権は認めないといって承認を拒み、さらには、対抗組織であるファタハに公然と武器弾薬を供給し、執拗に内戦を煽ってきました。

 イスラエルとアメリカは、自分たちの思い通りにならないハマスに対して「テロリスト」のレッテルを貼り、ガザ地区を封鎖し、搬入物資を制限し、1日に数時間しか電気を使えないような、文字通り監獄のような不自由な生活を、17年以上も押しつけてきました。
 ハマスは、何度も平和的な解決を提唱し、対話を呼びかけ、和解を試みてきました。その全てを血みどろの殺戮に変えてきたのはイスラエルの方です。武器を持たない平和的な帰還運動を組織した時も、イスラエルは有無を言わさず一方的に弾圧し、200人以上を虐殺しました。
 イスラエルがどんな残虐行為を繰り返しても、それを国連に訴えても、米英の拒否権によって、ことごとく不問に付されてきました。アメリカをはじめ、日本を含む先進諸国の庇護のもとに、イスラエルは一切処罰されることはありませんでした。
 

ハマスの正式名称は「イスラム抵抗運動」です。パレスチナに数ある抵抗組織の一つです。何に対する抵抗でしょうか。イスラエルによる軍事占領に対する抵抗です。植民地支配に対する抵抗です。

 事の始まりは昨年の10月7日ではなく、1948年にあります。パレスチナの人々を武力で追い出し、70万人以上もの難民をつくりだして、イスラエルといいう植民地主義の侵略国家を建設したことが、今の事態の本当の始まりです。ハマスではなく、イスラエルによる軍事占領こそが、争いの根本原因です。
 パレスチナの人々は、日常的に銃口を突きつけられる、残酷な軍事占領の下での生活を強要されてきました。人間らしく生きるために、民族の誇りや人としての尊厳をかけて抵抗すること、それはテロではなく、レジスタンスです。国際法で認められている「抵抗権」の行使です。日本のメディアはなぜこの大事なことを一言も伝えようとしないのでしょうか。

 なぜ、イスラエルに対しては、3万4000人以上も虐殺する「自衛権」、100万人以上を飢餓に追いやるような「自衛権」が認められるのでしょうか。その一方で、暴力的に祖国を追われ75年以上も迫害されてきたパレスチナの人々には、なぜ「抵抗する権利」が認められないのでしょうか。
 テロリストはいったい、どちらの方でしょうか? 今、実際にガザで起こっていることを見れば一目瞭然です。テロリストはイスラエルの方であり、武器弾薬を供給してこれを全面的に支援するアメリカ・バイデン政権こそがテロリストです。


 イスラエルが虐殺を続ける口実としている、パレスチナ側からの越境攻撃があった昨年の10月7日、多くの民間人が巻き込まれ犠牲になったのは事実です。しかしそれは、イスラエルが宣伝しているようなものではありませんでした。
 ハマスを中心とするパレスチナ側からの攻撃は、イスラエルの12カ所の軍事拠点と前哨基地を標的としていました。イスラエルによって不当に拘束されている同胞を救い出すために、軍人を人質にとって交渉することを目的としたもので、最初から民間人や音楽祭を狙ったものではないことが明らかになっています。

 イスラエル軍には、アパッチ・ヘリという、非常に殺傷力の高い、米軍供与の強力な軍用ヘリがあります。その軍用ヘリのパイロットは、「上空からは軍用車両と民間車両の区別がつかず、無差別に攻撃した」と証言しています。民間人を無差別に攻撃したと、イスラエル軍パイロットが証言しているのです。
 これは、ハマス側の情報ではありません。ほかならぬイスラエルの新聞「ハアレツ」がイスラエル国内で報道した内容です。10月7日の犠牲者遺族が、粘り強く真実を求め調査を要求し続け、明らかにされた事実です。

 また、イスラエル軍は、人質がいると知りながら、人質もろとも建物を砲撃してそこにいた全員を皆殺しにしたという、イスラエル人女性の証言もあります。イスラエル軍が、多くの自国民を虐殺したという衝撃的な事実を隠し、その犠牲者も含めて、全ての責任をハマスになすりつけ、「血に飢えたテロリスト」のイメージを定着させるために、ありとあらゆるデマをばらまき、大々的な宣伝をして、それを「報復」の口実にしてきました。

 こうした事実の一切が伏せられ、間違った情報も訂正されていません。イスラエルにとって、米国にとって、都合の悪い情報は隠されたままです。
3月初めにガザ北部で餓死者が出始めた時でさえ、イスラエル政府は、飢餓など起きていないと平然と言い続けてきました。白旗を上げて助けを求める自国の人質さえも、「ハマスの罠だ」と決めつけて容赦なく撃ち殺しました。それがイスラエル軍です。


パレスチナの人々を根絶やしにしようとしているとしか思えないこの暴虐を止めることができなければ、それは国際社会全体の恥ではないでしょうか。日本は、米国に追随してイスラエルを支持することを止め、平和憲法を擁する国として、今こそ国際的責務を果たすべきです。ラファ侵攻を止めさせ、即刻、恒久的な停戦を強く働きかけることを、私たちは日本政府に要求します。

ラファ侵攻を止め、虐殺を止め、飢餓を止め、恒久停戦を実現させるために、世界中の仲間と共に、あきらめずに声を上げ続けましょう。どうか、皆さんの力をお貸しください。スタンディングへの飛び入り参加、大歓迎です。私たちは、ガザ虐殺を止めるまで、第1・第3木曜日に、堺東、泉北、鳳、そしてここ中百舌鳥で、この行動を続けています。どうか私たちの輪に加わって下さい。横断幕やプラカードの写真を撮って広げて下さい。拡散させてください。メディアが伝えようとしないことを、私たちの力で伝えましょう。ご協力をお願いいたします。

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