春先から行くようになった焼き鳥屋さん。
そこで知り合った「オバチャン」がいた。
みんなからは「かずちゃん」と呼ばれていた。
・・・あれから8ヶ月ぐらい経つのかな?
毎日お弁当屋さんに勤めていて、一人暮らしをしていた。
2人の子供がいて、離婚経験がある。
と、言っても一緒にこれからの人生を歩こうとしていた彼がいた。
その焼き鳥屋さんにも、いつも二人で飲みにきていた。
「今日も一日、疲れたぁ~!」と言いながら
二人で飲んで、顔を赤くしながら帰って行ったことが、懐かしい。
その「かずちゃん」が、2ヶ月ぐらい前から体調を崩し
お店にも来なくなった。
血圧が高くて、お酒もタバコも控えていると言っていた。
そんな「かずちゃん」が彼と二人で久しぶりにお店に顔を出した。
半月ぐらい前の話。
「元気でしたか?」
「まぁね~」
「体調は?お酒を飲んでも大丈夫なの?」
「うん、少しね!」
これが最後の「かずちゃん」だった。
オバチャンなのに、何だか可愛らしくて愛想がよくて
人と話すのが大好きで、そしてメチャクチャ寂しがりやだった。
あれから8ヶ月
その「かずちゃん」は、突然倒れて数日後に亡くなった。
昨日、お店の常連さんたちと最後の「かずちゃん」に会いに行った。
音信不通状態だった息子さんに、娘さんも来ていた。
そして第2の人生を一緒に歩き始めた彼も、いた。
後から聞いた話だと息子さんとは、なかなか連絡がとれずにいたとか。
その息子さんは結婚して、後2ヵ月後には子供が生まれると言っていた。
奥さんもお腹が大きい中、葬儀に参加していたけど
お姑さんになる「かずちゃん」に会うのは
「かずちゃん」が倒れた時だったと、うわさで聞いた。
だから、自分が「おばあちゃん」になることすら知らなかったことになる。
娘さんも「かずちゃん」に
今まで一度も「産んでくれてありがとう」と言ったことがないと言っていた。
3人の親子の人生は、きっと色々なことがあったんだと思う。
少なからず、私にも分かる。
でも、親でも兄弟でも友達でも
命の時間は、誰にも分からない。
だからこそ「いつだって後悔しないように生きたい」と思った。
私は時々、母に言っていることがある。
「お母さんの子供に生まれて、本当に良かった。」って。
「苦しんで悲しんで悩んだ事もいっぱいあったけど、お母さんで良かった。」と
日頃から口に出して母に伝えることがある。
自分で本当にそう思えたから、思えるから伝えている言葉だけど
想いは言葉にしないと伝わらないと、「かずちゃん」を通して更にそう思った。
どんな親であれ、自分の子供を愛しく思わない親はいない。
どんな子供であれ、自分を産んで育ててくれた両親を思わない子供もいない。
「いつだって後悔しないように」
私は生きていきたいと思った。
・・・かずちゃん!また会おうね!
そこで知り合った「オバチャン」がいた。
みんなからは「かずちゃん」と呼ばれていた。
・・・あれから8ヶ月ぐらい経つのかな?
毎日お弁当屋さんに勤めていて、一人暮らしをしていた。
2人の子供がいて、離婚経験がある。
と、言っても一緒にこれからの人生を歩こうとしていた彼がいた。
その焼き鳥屋さんにも、いつも二人で飲みにきていた。
「今日も一日、疲れたぁ~!」と言いながら
二人で飲んで、顔を赤くしながら帰って行ったことが、懐かしい。
その「かずちゃん」が、2ヶ月ぐらい前から体調を崩し
お店にも来なくなった。
血圧が高くて、お酒もタバコも控えていると言っていた。
そんな「かずちゃん」が彼と二人で久しぶりにお店に顔を出した。
半月ぐらい前の話。
「元気でしたか?」
「まぁね~」
「体調は?お酒を飲んでも大丈夫なの?」
「うん、少しね!」
これが最後の「かずちゃん」だった。
オバチャンなのに、何だか可愛らしくて愛想がよくて
人と話すのが大好きで、そしてメチャクチャ寂しがりやだった。
あれから8ヶ月
その「かずちゃん」は、突然倒れて数日後に亡くなった。
昨日、お店の常連さんたちと最後の「かずちゃん」に会いに行った。
音信不通状態だった息子さんに、娘さんも来ていた。
そして第2の人生を一緒に歩き始めた彼も、いた。
後から聞いた話だと息子さんとは、なかなか連絡がとれずにいたとか。
その息子さんは結婚して、後2ヵ月後には子供が生まれると言っていた。
奥さんもお腹が大きい中、葬儀に参加していたけど
お姑さんになる「かずちゃん」に会うのは
「かずちゃん」が倒れた時だったと、うわさで聞いた。
だから、自分が「おばあちゃん」になることすら知らなかったことになる。
娘さんも「かずちゃん」に
今まで一度も「産んでくれてありがとう」と言ったことがないと言っていた。
3人の親子の人生は、きっと色々なことがあったんだと思う。
少なからず、私にも分かる。
でも、親でも兄弟でも友達でも
命の時間は、誰にも分からない。
だからこそ「いつだって後悔しないように生きたい」と思った。
私は時々、母に言っていることがある。
「お母さんの子供に生まれて、本当に良かった。」って。
「苦しんで悲しんで悩んだ事もいっぱいあったけど、お母さんで良かった。」と
日頃から口に出して母に伝えることがある。
自分で本当にそう思えたから、思えるから伝えている言葉だけど
想いは言葉にしないと伝わらないと、「かずちゃん」を通して更にそう思った。
どんな親であれ、自分の子供を愛しく思わない親はいない。
どんな子供であれ、自分を産んで育ててくれた両親を思わない子供もいない。
「いつだって後悔しないように」
私は生きていきたいと思った。
・・・かずちゃん!また会おうね!