気まぐれ散歩。

詩を思いついたままに書きます。

浄化

2021-06-19 12:36:19 | Weblog
魂を浄化する
噂話や苛立ち、
あらゆる雑念・煩雑さから
解き放たれるのだ

さようなら

2021-06-19 12:33:10 | Weblog
さようなら
全てを置き去りにして
私は何時か立ち去るだろう

私を失って
悲しみに暮れる者がいては
私は後ろ髪を引かれてしまう

注意深く
私を引き留める者を
取り除いていかなければならない

私がこの世界にとって
不要になるまで
私という存在が
濃度を薄めていかなければ

己というもの

2021-06-19 12:29:30 | Weblog
孤独こそが親友
他人に立ち入らせない
静謐な場所が必要だった

それさえ在れば
どんなものにも立ち向かえる
そう信じられた

耽美ではない
快楽でもない
只、そこに存在する

他人に傷つけられない
自分だけの領域

誰にも届かない湖の底で

2021-06-19 12:24:44 | Weblog
誰にも届かない湖の底で
光も射さない静かな場所に
小さな子どもが眠っている

永い永い夢の果てに
宝物のように抱きしめられた
其れは昏い、鈍い気配を放つ

他人に関心も向けず
自分ばかり称賛を求め
人間などそのようなものばかり

利己的な世界から
離れたい ひたすら
誰にも届かない湖の底で

哀しみに暮れ泥む

2021-02-25 17:40:51 | Weblog
哀しみに、暮れ泥む
空蝉に産み落とされし
子供達
泥舟の行く末知らず

踏みにじられた花

2021-01-31 02:10:15 | Weblog
傷つけられる理由を下さい
大事にされない理由を下さい
理由がないと哀しいから
理由がないと

ボロ雑巾のようだと
自分のことを思う
自分以外を綺麗にする
自分自身は汚れを引き受けるだけ

大事にされることもなく
棄てられる理由を下さい
どんなに努力をしても
辿り着けないのですか?

優しさが欲しい
唯それだけを望むのに

心の海に浮かぶもの

2021-01-31 02:03:10 | Weblog
絶望と孤独は
何時も私の傍に居てくれた。
彼らは裏切らない
彼らこそ私の心の拠だった

誰にも届かない
誰にも理解されない
無意味な私の言語
でも彼らは何も言わない

誰にも心を赦せなかった
誰にも真実を打ち明けなかった
独りで抱え込んでいたかった

貴方が現れるまでは。

光は眩し過ぎた
暗がりに慣れ過ぎた私の眼には
受け容れ難かった
怖かった
飛び込んだ後で
再び絶望と孤独の世界に戻れる気がしなかった

混沌とした私の心の海
保っていた精神バランスが崩壊し
ずっと、ずっと欲しかったけれど
いつしか諦めていた唯一つの



monolog

2020-06-22 11:37:27 | Weblog
真実の自分は
何時も奥底にしまって
造り上げた体(てい)のいい私が
今日も顔を出す

誰も聞くことのない
私の独り言は続いている
ちょっと喋り過ぎたかな

時々やけに器用に立ち回って
だけどやっぱり躓いて
自分を知られるのが怖いだけ

慰め

2020-06-22 11:28:04 | Weblog
誰にも届かなくても
誰も気づかなくても
私は私の詩(うた)を紡ぐ

誰にも聴こえなくても
誰も気に留めなくても
私は私の音楽を奏でる

唯、自分の為に
自分の心の慰めになれば
それでいい

泥濘の中で

2020-06-22 11:20:29 | Weblog
貴方はとっくに気づいていた
私の乾いた笑いは
私が癒えない傷を誤魔化そうとしていることに。

私はとっくに気づいていた
私が自分を否定すればするほど
貴方の柔らかい心を傷つけていることに。

何故、上手に生きられないのだろう
何故、傷つけてしまうのだろう
その総てから逃げ出してしまいたい
その先にあるのは…

正解などない
寧ろ総てが正解なのかもしれない
だけど私には解らない
どうすればいいのか

泥濘の中を這い回る愚かな躰