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8/24)「無法松の一生」1943年

2021-08-24 | オススメ
広島の原爆で役者9人全員が亡くなった「桜隊」という移動劇団のことを夏になると思い出すことが多く、今年も本を読みました

桜隊では丸山定夫と園井恵子が有名で、隊長の丸山定夫が宮島で迎えた臨終と死も壮絶ですが、園井恵子も本当に気の毒です。


被爆後の8/19に原爆症発症。

恐ろしいとしか言いようのない衰弱。高熱、呼吸困難、内臓が壊れていく痛み、髪も抜け始め、脳もやられて幻覚を見て、喉からのみならず、身体の皮膚を破って真っ黒い血が次々と溢れて出て、21日に遂にこときれた凄惨な園井恵子の死は、読み返すたびに心が痛みます。

新型コロナ感染症発症後に病院に入れず、自宅で亡くなる方、看取る方の気持ちまで連想してしまいます。





桜隊の9人とも原爆で亡くなりましたが一番長く生きたのは仲みどりで、東京まで逃げ帰りましたが、8月下旬に東大病院で息を引き取ってます。仲みどりは原爆症認定患者第一号となって、血で腫れた彼女の肺は今も東大病院に保存されているそうです。



園井恵子のことをネットで検索していたら、出演した映画「無法松の一生」1943年がなんとYouTubeにアップロードされてました!
(演歌の歌のあれです)


当時の軍部の検閲と戦後のGHQの検閲で20分くらいフイルムを切られているのが残念ですが、この映画の主演の坂東妻三郎、園井恵子はともに名演技と思いました。

ちなみに園井恵子(吉岡未亡人)の息子の幼年時代は長門裕之(子役)が演じているとのことです。


Muhomatsu no issho (AKA The Life of Matsu the Untamed) (1943) (English Subtitles) 


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