コレステロール
脂質の一種の遊離脂肪酸。
細胞膜、胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンD前駆体の原料。
食事からも摂取されますが、それより遙かに多い量が肝臓と小腸で合成されています。
HDL(善玉)とLDL(悪玉)がある。
LDLは、肝臓から体内で必要とする箇所にコレステロールを運ぶときの姿。
HDLは各細胞から余ったコレステロールを再び肝臓に戻し、胆汁やホルモン、LDLとして再利用できるようにしている時の姿。
HDLには多くのレシチンが包まれている。このレシチンのおかげでHDLで運ばれたコレステロールのうち、余分な量は胆汁酸となることができ、排出される。
コレステロールが胆汁酸へと変換されるためにはビタミンCが不可欠。
水溶性食物繊維には、コレステロールの排泄を促し脂肪の吸収を抑制する働きがある。
コレステロールを多く含む食物の摂取とコレステロールの量とには相関関係はないとのことです。肝臓や小腸が、食品から摂取する量より遙かに多くのコレステロールを生産しているということからしても、容易に理解できる点です。
必要なコレステロールは食品から摂取できるのはおよそ通常平均で1/5ほど。
残りの不足分は肝臓で合成されている。通常、コレステロールを多く摂取した場合は、肝臓などで生産されるコレステロールは自動的に少なくなる。
日本動脈学会が定めた高脂血症治療開始の目安
総コレステロール 220mg/dl以上
トリグリセライド(中性脂肪)150mg/dl以上
LDL-コレステロール 150mg/dl以上
HDL-コレステロール 40mg/dl以下
平成6年国民栄養調査では30代から50代の人の約30%は総コレステロール220mg/dlを越えている。
糖尿病や高血圧、肥満のある人は200mg/dlくらいから食事に気をつけてコレステロールを上げないようにすることが大切。
LDL(悪玉)そのものが悪いのではなく、酸化されたLDLが本当の悪玉。
酸化を防止し動脈硬化を予防する抗酸化物質
赤ワインに含まれるポリフェノール、他のとしてお茶に含まれるカテキン、ごまに含まれるセサミノールなど。
抗酸化ビタミン(ビタミンE、ビタミンC、 βカロチン)も有効。
脂肪を燃やす有酸素運動はコレステロールの合成を押さえる。
コレステロールさえ食べなければそれでいいということではなく食生活ほか日ごろの生活活動全体を見なおすことが大切。
「20世紀はじめに、ロシアのアニチコフがウサギを使ってコレステロールの実験を行いました。コレステロールがたっぷり入った食事を続けたウサギの動脈には、コブのようにせり出したアテローム(脂肪の沈着、粥状隆起)が見られ、そこからはコレステロールの結晶がみつかりました。
そのため、コレステロールを過剰に取りすぎると、心筋梗塞や動脈硬化の原因になると結論づけられ、多くの人が今までそのコレステロール神話を信じ続けてきたわけです。
しかし、犬で同様の実験を行った場合、血管壁に傷をつけない限り、アテロームはできません。コレステロールが最も多く含まれている卵を、人が一日に10個食べ続けるとどうなるかという実験を、国立栄養研究所で行った場合も同様にコレステロール値は上昇せず、アテロームはできませんでした。つまり、アニチコフの実験は、草食動物のウサギを使った結果で、肉を食べる人間には当てはまらない実験だったわけです」
「コレステロールの過剰な摂取が、アテロームを創り出す直接の原因ではないことが、実験で証明されています。ただ、それには例外があり、血管壁に傷などの問題がない場合だけなのです。
血圧や血糖値が高い、運動不足、喫煙、ストレスなどの理由で、血管壁に傷が付いたり異常が起きたとき、からだはそれを治そうとします。そのとき、コレステロールの比率が高い低密度リポタンパク(別名LDL、俗に悪玉コレステロールといわれる)が血管壁に入り込み、過酸化脂質となってほかの脂質、特に植物油や魚油の働きを邪魔して、仲間に引き込むわけです。それを阻止しようとする平滑筋細胞とマクロファージが過酸化LDLを取り込み、泡沫細胞に変化して死んでしまいます。それが、血管壁にこびりついたアテロームの正体だったのです」
http://plaza.harmonix.ne.jp/~lifeplus/text/colest.html
脂質の一種の遊離脂肪酸。
細胞膜、胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンD前駆体の原料。
食事からも摂取されますが、それより遙かに多い量が肝臓と小腸で合成されています。
HDL(善玉)とLDL(悪玉)がある。
LDLは、肝臓から体内で必要とする箇所にコレステロールを運ぶときの姿。
HDLは各細胞から余ったコレステロールを再び肝臓に戻し、胆汁やホルモン、LDLとして再利用できるようにしている時の姿。
HDLには多くのレシチンが包まれている。このレシチンのおかげでHDLで運ばれたコレステロールのうち、余分な量は胆汁酸となることができ、排出される。
コレステロールが胆汁酸へと変換されるためにはビタミンCが不可欠。
水溶性食物繊維には、コレステロールの排泄を促し脂肪の吸収を抑制する働きがある。
コレステロールを多く含む食物の摂取とコレステロールの量とには相関関係はないとのことです。肝臓や小腸が、食品から摂取する量より遙かに多くのコレステロールを生産しているということからしても、容易に理解できる点です。
必要なコレステロールは食品から摂取できるのはおよそ通常平均で1/5ほど。
残りの不足分は肝臓で合成されている。通常、コレステロールを多く摂取した場合は、肝臓などで生産されるコレステロールは自動的に少なくなる。
日本動脈学会が定めた高脂血症治療開始の目安
総コレステロール 220mg/dl以上
トリグリセライド(中性脂肪)150mg/dl以上
LDL-コレステロール 150mg/dl以上
HDL-コレステロール 40mg/dl以下
平成6年国民栄養調査では30代から50代の人の約30%は総コレステロール220mg/dlを越えている。
糖尿病や高血圧、肥満のある人は200mg/dlくらいから食事に気をつけてコレステロールを上げないようにすることが大切。
LDL(悪玉)そのものが悪いのではなく、酸化されたLDLが本当の悪玉。
酸化を防止し動脈硬化を予防する抗酸化物質
赤ワインに含まれるポリフェノール、他のとしてお茶に含まれるカテキン、ごまに含まれるセサミノールなど。
抗酸化ビタミン(ビタミンE、ビタミンC、 βカロチン)も有効。
脂肪を燃やす有酸素運動はコレステロールの合成を押さえる。
コレステロールさえ食べなければそれでいいということではなく食生活ほか日ごろの生活活動全体を見なおすことが大切。
「20世紀はじめに、ロシアのアニチコフがウサギを使ってコレステロールの実験を行いました。コレステロールがたっぷり入った食事を続けたウサギの動脈には、コブのようにせり出したアテローム(脂肪の沈着、粥状隆起)が見られ、そこからはコレステロールの結晶がみつかりました。
そのため、コレステロールを過剰に取りすぎると、心筋梗塞や動脈硬化の原因になると結論づけられ、多くの人が今までそのコレステロール神話を信じ続けてきたわけです。
しかし、犬で同様の実験を行った場合、血管壁に傷をつけない限り、アテロームはできません。コレステロールが最も多く含まれている卵を、人が一日に10個食べ続けるとどうなるかという実験を、国立栄養研究所で行った場合も同様にコレステロール値は上昇せず、アテロームはできませんでした。つまり、アニチコフの実験は、草食動物のウサギを使った結果で、肉を食べる人間には当てはまらない実験だったわけです」
「コレステロールの過剰な摂取が、アテロームを創り出す直接の原因ではないことが、実験で証明されています。ただ、それには例外があり、血管壁に傷などの問題がない場合だけなのです。
血圧や血糖値が高い、運動不足、喫煙、ストレスなどの理由で、血管壁に傷が付いたり異常が起きたとき、からだはそれを治そうとします。そのとき、コレステロールの比率が高い低密度リポタンパク(別名LDL、俗に悪玉コレステロールといわれる)が血管壁に入り込み、過酸化脂質となってほかの脂質、特に植物油や魚油の働きを邪魔して、仲間に引き込むわけです。それを阻止しようとする平滑筋細胞とマクロファージが過酸化LDLを取り込み、泡沫細胞に変化して死んでしまいます。それが、血管壁にこびりついたアテロームの正体だったのです」
http://plaza.harmonix.ne.jp/~lifeplus/text/colest.html