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「崇徳上皇」井浦新、「鳥羽上皇」三上博史との芝居で《こころが折れそうになる》!?2012-04-18

2018-03-18 | 大河ドラマ「平清盛」

高松放送局のサイトはすごい。力入ってます。
井浦新さんのインタビューはすでに13回連載されていますよ。松ケンはどうした?(笑)
大河ドラマの舞台裏も見えて、とても興味深いです。
(既出;2012-04-18 )


「崇徳上皇」井浦新、「鳥羽上皇」三上博史との芝居で
      《こころが折れそうになる》!?
              2012-04-18


松山放送局での春の会館公開イベントで行われたトークショーの模様を紹介してきましたが、今回が最終回です。
井浦新さんと磯智明チーフ・プロデューサー(CP)は、撮影秘話やドラマのこれからについてファンの質問に分かりやすく答えていました。

トークショーは放送局2階の第1スタジオで行われましたが、会場に入れなかった人にも御挨拶を…と、屋外に設けられたミニステージでもお話をされる1コマがありました。当日は朝まで空模様が心配されましたが、午後には日が射して、無事たくさんの人とふれあう機会ができ、みなさん大喜びでした。

参加者:以前のインタビューで(鳥羽上皇役の)三上博史さんとは、まだ話していないと言うことでしたが、その後お話されましたか?

(それって、このホームページで紹介したインタビューのことですね?見てくれてありがとうございます!! )

井浦:しました。以前お話したように、三上さんは現場に入ってお芝居を始められるまでに自分の時間を大切にして集中されるんですね。僕も比較的そういうタイプなので、本番前に笑いあってお話するのが難しいです。でも、大河ドラマには収録日前にリハーサルがあって、その時はフラットな状態で会えるのでお話できます。共通の知人の話や、何でもない話ですけど。 三上さんと一緒のシーンは、僕はとても緊張します。鳥羽院に本当に見えてきてしまって、鼻で笑われるような場面では、お芝居なのに心が折れそうになるんです(会場笑)。心から演技される方なので、一緒に芝居をしていると刺激的で本当に楽しいです。




参加者:「保元の乱」以降の崇徳上皇がどう描かれるのか気になります。怨霊としてではなく、配流先の讃岐(香川県)で愛されて過ごされていたことを描いてもらえるんでしょうか?


磯CP:僕も気になっています(会場笑)。 おっしゃるように「怨霊伝説」より、朝廷の人間関係から解放されてはじめて一人の人間として、生きていく喜びや楽しみを実感していくような崇徳上皇を描いてみたいな…っていう思いはあります。
そういう思いを込めて、新さんに出演をお願いした所もあります。辛い目ばかりにあう役を新さんは上手く演じてくれていますが、穏やかな優しい芝居もドラマで描いてみたいですね。

井浦:都と讃岐での両方での生活があってはじめて崇徳上皇は一人の人間として見えて来るのではないかと思います。磯さん、宜しくお願いします。(会場大拍手)

磯さん、私からもお願いします。
配流後の人間・崇徳上皇を是非、ドラマで描いてください。

会場では、ご自身がつけて撮影に挑んでいらっしゃるというお香も披露されました(写真=お香入れ・手も美しい井浦さん…) 参考
また、高松のみなさんと直接会う機会が近々できそう…というお話も伺いました!!
詳細はまたこの「平清盛ご当地サイト」でご紹介します。
次回は第15回「嵐の中の一門」での井浦さんのエピソードをご紹介します。







皇位を譲り立場が変わりましたが、他に変化はありましたか?


この頃から衣装が少し変わってきています。 帝の衣装なので裾が長く、引きずる程あったんですが、短くなりました。
帝はいわゆる「象徴」なので、ビジュアルイメージが大切なんだろうなと思いました。 だからいろいろ着こんで、足さえも見せないで雅な容姿になっていたんでしょうね。
帝・上皇・法王となるごとに衣装が変わっていくのを実際に着てみて「こんなに違うものなんだ」と、興味深く感じました。
実は、帝にだけ許された特別な色があります。 黄櫨染(こうろぜん)といって茶に近い色で、この色が一番高貴な色なんだそうです。
あれ、あの色です。(とポスターを指す)



衣装さんに聞きました!!

天皇が着る公の場での衣装を「束帯(そくたい)」「縫腋袍(ほうえきほう)」と言います。
天皇のみ黄櫨染が着用でき、上皇になると(天皇を退くと)衣装の色は、緋色(ひいろ・黄色みがかった鮮やかな赤)になります。
プライベートでくつろぐ時間には、袙(あこめ)と呼ばれる内着を羽織ります。
井浦さんの時は、茶というかベージュに近い色でした。




弟の雅仁とは衣装のイメージも含め、キャラクターが全く違いますね?


見事に違います。翔太君(雅仁親王役・松田翔太)と2人の違いを面白がって一緒に芝居していました。
いつか一緒にお芝居がしたかった人だったので、実際初めて共演する場がこの平清盛で光栄でした。
更に兄と弟という設定で表現の仕方が見事に違う2人、雅仁と崇徳の雰囲気がそのまま出るなと思いました。
本当に自由にお互いの芝居をさせてもらいました。



特に印象に残った所は?

庭に梅が咲いていて、雅仁が花を見ながら今様を歌うんですが、その歌の意味を崇徳に投げかけてくるんです。その歌で自分の心中を見透かされているように感じます。
ここが2人のキャラクターの違いやキャラクター、関係性を象徴するシーンです。とても面白かったです。

我をたのめて来ぬ男
角(つの)三つ生(お)ひたる鬼になれ さて人に疎まれよ
霜雪霰降る水田(みずた)の鳥となれ  さて足冷かれ
池の浮草となりねかし と揺りかう揺り揺られ歩け

梁塵秘抄(平安時代末期の歌謡集。雅仁親王が後にまとめた今様歌謡の集成。)

私に期待させておいて、来なくなってしまったあの男。
角が3本生えた鬼になれ。そして人から忌み嫌われてしまえ。
霜や雪やあられが降る水田の水鳥になってしまえ。足が凍えて冷たいだろう。
池の水草になればいい。ゆらゆら揺られ彷徨えばいい。

                                     (NHK高松放送局サイト)


大河ドラマの裏側が見える、贅沢なインタビューですね。
普通のドラマだと、どうしても主役の俳優さんを核とした、
一元的なものになろうかと思うのですが、
折々を鮮やかに彩る登場人物と役者さんが柱となって、
いろいろに話をしてくださり、
それを聞ける贅沢さったらありませんね。

三上さんにたいする井浦さんの畏怖にも似た感情、

>三上さんと一緒のシーンは、僕はとても緊張します。
>鳥羽院に本当に見えてきてしまって、鼻で笑われるような場面では、
>お芝居なのに心が折れそうになるんです

おおお、そうなのですね。
三上鳥羽上皇はすさまじい存在感と美しさがあって、
しかも、敵対するような立ち位置ですからね。
こころが折れそうになって、胃も痛かったかも^^

大河ドラマとは違うけれど、
《銭ゲバ》でみどり役のミムラさんが、
ドラマの筋書きに合わせて、絶食したり、
眠らずに顔色を悪くしたり、などとご苦労なさっていたのと
井浦さんの緊張とが重なって映りました。
役者さんって、画面の裏側では本当にご心労がたえないのでしょうね。

大河ドラマで演じる前から崇徳帝にご興味があった井浦さん、
磯プロデューサーの、

>「怨霊伝説」より、朝廷の人間関係から解放されてはじめて一人の人間として、
>生きていく喜びや楽しみを実感していくような崇徳上皇を描いてみたいな…っていう思いはあります。
>そういう思いを込めて、新さんに出演をお願いした所もあります。

こういう言葉にはとても希望というか期待をもたれたのではないでしょうか。

歴史的なことはついぞ知らなくて、
お衣装に関することなどは興味深く読ませていただきました。
次週から楽しみが増えました。

雅仁親王は後半から清盛と深く絡んでくる人物だと思いますが、
エキセントリックな雰囲気を役者さん(松田さん)の力で、
生き生きした人物に描かれていますよね。
井浦さん、松田翔太さんと演じたかったんだ!という感慨^^

こういうお話をあれこれ聞くと、すぐにでもこれから先の展開を
追いたくなりますよね。
週に2回くらい放送してほしいなあ(笑)

大河ドラマというのは、歴史に詳しく、あるいはこの人物が好きだというような
大河ファンに支えられているかとは思うのですが、
同時に、初めてその時代の偉大な人物たちに触れる視聴者も多いかと思います。
そのひとたちにとっては大河ドラマでのイメージが定着してしまうわけで、
責任もかなりあるということですね。
その人物に関してわかっている史実にどんな光りをあてるのか、
どの部分をより一層際立てるのか、そこで真価が問われるのでしょう。
ストーリーの展開とあいまって、視聴者のそれぞれにとって、
清盛像や清盛をめぐる人々の生き様が
どんなふうに出来上がっていくのか、ますます楽しみですねー!!!



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