思い立ったが吉日

自分の好奇心のままにあれやこれ ドラマ感想を中心に興味あるものを綴っています

流星の絆 3

2008-11-01 22:20:14 | '08 秋のドラマ
見ていたようで見えていないもの。

静奈の元上司である高山を詐欺にはめることにした有明三兄妹。
高山の財テクであるという長所を生かしつつ、静奈の魅力を味方につけた方法で150万という大金を手に入れる。
この詐欺を行っている場面では高山の視点から描いていたため、緊迫感と後ろ暗さより笑いが先に出るものとなった。
そこに賛否両論意見が分かれそうだが、高山という軽い獲物には笑える詐欺で十分なのかもしれない。
そんな詐欺の最中に聞いた高山の「苦労してなさそう」という言葉に傷つく静奈。
自分がどれだけ苦労した人生を歩んできたのか、ということを理解してもらえないのは腹立たしい。それが高山ならなおさら。
しかし、そんな静奈の荒れた心を癒す功一。色々と変わった面のある兄貴だが、とてつもない魅力を持った兄貴でもある。

そんな中、柏原と萩村の二人から父親の賭博についての情報を聞いた功一。
母親のパチンコ狂いのこともあり、両親には200万にのぼる借金があったのだ。
功一と泰輔は記憶にあることではあったのだが、静奈は幼すぎてそのことを知らない。自分の知っている両親の別の顔に落ち込む静奈。そこでも功一が静奈を慰める。
功一と泰輔にとって静奈の存在は大きい。それがどういう存在として彼らの中にあるのかは、まだはっきりと分からない。しかし、自分達と静奈が血がつながっていないという事実を未だ話せないのは、その事実によって彼女が離れてしまうことを功一は恐れているのかもしれない。
それでも、自分達でその事実を伝えるべきだと確認しあう二人。
どちらが、どのような状況で伝えるのか。物語の大きなキーポイントになりそうだ。

前回の行成の行動を謝りに来た月村。彼から行成が「とがみ亭」の御曹司だと聞いた功一。ハヤシライスを求めていることも知り、父親のレシピを手に取る。
父親のレシピを眺めながら、功一には次なる詐欺のプランが出来たようだ。
行成から自分の父親のことを聞かれた功一が、正直に「殺された」と言った場面は何だか印象深かった。
功一にとって、あれは行成に対する宣戦布告のようなものだったのではないだろうか、と思ってしまった。

次回はいよいよ泰輔の目撃した人物登場のようである。
犯人はどうして両親を殺したのか。そしてその犯人は目撃した人物なのか。
行成の詐欺という流れの横で、有明三兄妹のもう一つの事件も展開するようで楽しみである。