思い立ったが吉日

自分の好奇心のままにあれやこれ ドラマ感想を中心に興味あるものを綴っています

流星の絆 1

2008-10-18 00:11:11 | '08 秋のドラマ
初回の感想、面白いっ!!

今クールのドラマで一番期待していたこのドラマ。
期待を予想以上に上回る良い初回となってくれ、本当に嬉しい限りだ。

物語は1993年から始まる。
洋食屋を営む両親を持つ功一、泰輔、静奈の三兄妹は獅子座流星群を見るため、両親に内緒で夜中にこっそり家を抜け出す。
自宅へ戻ってきて、両親の様子を伺いながら家に入ると、そこには両親が変わり果てた姿となっていた。
14年以上のときが経った2008年。
一番幼かった静奈も20歳になった。犯人は捕まらないまま、時効を迎えようとしていた。そんな状況の中、功一は自分達の手で犯人を捕まえ殺すという思いを抱いている。

物語は1993年と2008年をうまく行き来しながら展開していく。
その時間の使い方が非常に上手く、14年の月日の流れをすんなりと理解することができた。
両親が殺害されたという根底があり、そこから兄妹の血のつながり、その妹の詐欺被害などなど、三兄妹にとっては災難ばかりの出来事が続くのだが、物語がその暗さのみに支配されることはない。原作を読んでいないので何ともいえないが、脚本の素晴らしさを感じさせられた。
彼らの行う詐欺も果たしてこれが詐欺と言えるのか、というものなので、見ているこちらの気持ちも重くなることはない。むしろ、その過程が笑いが止まらないほど面白かった。
兄妹の個性のバランスが素晴らしく、三兄妹みんなが欠点も含めどれも魅力的な存在となっていた。
ほのぼのとした雰囲気すら漂っていたところに、三兄妹にとって根底にある両親の殺害へと話は戻り、功一は犯人への復讐を誓う。
このギャップが物語をきゅっと引き締め、最後にまたぐっと引き込まれることになった。

出演者も文句のつけようがないほどの人選。
功一役の二宮和也くんは本当に素質ある役者さんで、今回の功一の持つ暗い影をコミカルにもシリアスにも演じ分けることが出来ている。
泰輔役の錦戸亮くんも演技力があり、今回の泰輔の持つ軽さを丁寧に演じ、泰輔を憎めないキャラに仕上げてくれている。
静奈役の戸田恵理香さんは前クールの役とは変わり、世間知らずな末っ子らしさを上手く出してくれている。
そして、そんな三兄妹と深く関わっていくであろう刑事・柏原役に三浦友和さんという安定した役者さんを持ってくることで、物語はどっしりとした重みある作品になっている。
そのほかにも、三兄妹の両親に寺島進さんとりょうさん、今後三兄妹に大きく関わってきそうな人物に要潤さんなども物語をうまく盛り上げてくれている。

初回から満点をつけたくなるようなドラマ。今後の展開が非常に楽しみである。


2 コメント

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Unknown (ギズモ)
2008-10-30 19:35:27
原作も是非読んでください。
ドラマはおちゃらけすぎな気がします。がドラマはドラマで面白いです。
原作はまた違った感じで面白いですよ!
お返事 (lavish)
2008-10-31 14:26:37
キズモさん、初めまして。
当ブログへの訪問有難うございます!

東野圭吾さんは、私も大好きな作家の一人で、この作品も前から気になっていました。
是非、原作を読みたいものです。
きっと東野さんらしい素晴らしい作品なんでしょうね。
また、ドラマはドラマでクドカンらしさが出ており、これはこれで私の好みです。

原作を読んだら、原作の感想をアップしますので、そのとき良ければまた読んでください。