おもしろかった!4つ★半~5つ★
スパイ×チェロ×著作権小説
もう何時リクエストしたのか?を忘れる程時間が経って回ってきた本。
本屋大賞2位というのに惹かれたのか? それともどこかで内容を知って読みたいと思ったのか・・?
いずれにしても、とっても面白くて良い作品でした!
安壇美緒さんの他の本もさっそく読んでみようっと。
函館出身とのこと。
ヤマハと著作権の争いは、そういえば数年前話題になっていたけど、最近はとんと忘れていました。
スパイ作品って命に関わる様な重要任務で、国家だったり怖い背景がある設定のが殆どなので、凄く斬新な設定ですね。
とはいえ、2年という長い期間だとね・・・親しくなっちゃうよなあ・・・。
先生も良い人だったし、趣味仲間のメンバーとのたまの会合も凄く雰囲気が良くてね。こういう気軽で楽しい飲み会って負担じゃないし楽しいよね。
★以下ネタバレ★
最初は不眠症だし人間関係も面倒で全て消してしまうような主人公がチェロの先生や、同じ教室に通うメンバーたちと良い感じの関係になって、体調も精神的にも良くなって行く。仲良くなったが故に、後に彼がとても苦むことになる。
もう音楽教室を辞める時期になり、裁判の日にちも決まり・・・ってあたりは読んでいて辛かったし、バレるんじゃないか?なんとかならないのか?等、もうハラハラ。
タイミング的にも先生が29歳最後のコンクールに出場するとのことで、絶対彼に迷惑をかけたくない!もし裁判等が起こったら・・・っていうのが、大きい理由の一つでもあったのよね。
結局死ぬときに後悔したくないと、彼が毎週録音して上司に渡していた音声ファイル等を全て削除し・・・って行動に出る。
もうこの著作権のお仕事は捨てる覚悟なんだな、って。そこまでは良かったんだけど、最後のレッスンでポケットからポトリと落としてしまったバッチからバレてしまい、激怒されてしまう。ここは辛かったなあ・・・。そして仲間たちともそれ以後交流をブロックして切ってしまう。
そして謎の美女、彼女も彼と同じスパイ任務を先に行っていた事が発覚。このことは雑誌に載り世間にも知られることとなり、そのため彼は表に出る事を避ける事が出来た。
ラストは、なんと彼からがんばって先生や元仲間の場にやってきて、謝ってまた復活したよー! 一回自分から去って行って、また戻るってなかなか難しいし凄く勇気がいることだと思うけど、みんな温かく迎え入れてくれた。
いつか先生や仲間には彼が苦しんだ事や、ファイルを捨てた事等が解ると良いなあ・・・以上
チェロといえばヨーヨーマ。
90年代、日本のCM(サントリーとか?)にも使われたし、当時日本でも凄い人気で、私も音楽はもちろんご本人のソフトで品の良い処とかも素敵だなーって思ってました。
本作で登場する実在しない映画とか曲とかも思わず検索しちゃった。
いつか映像化する時があったら、それらを聞くのが楽しみだな(作る人大変ね)
ラブカというのは深海ザメの一種で妊娠期間が三年半という特徴を持つそうで、滞在先で長期間息をひそめて暮らすスパイのイメージに合っているとのことでつけられたとのこと。
講師と生徒の間には信頼があり絆があり固定された関係がある
これ、解るわー。
私も小学校から18まで音楽教室でピアノを習っていたのだけれど、その間、先生が4回程変わったのです。結局全ての先生が好きだったけど、毎回先生が変わる度に暫くの間は前の先生の方が好きだったのに・・・って喪失感が凄かった。
年頃になってから長年同じ先生(先生も20代でみんな若かった)と週一で会ってると、音楽だけじゃない話題も多くしていたから、お姉さん友達みたいな感覚だった。
私は友人と3人で同じ曜日の最も遅い時間帯に、それぞれ30分違いで習っていて、終わった後も(先生抜きで)3人でお喋りしたり、たまに喫茶店に行ったり・・と、とても楽しい思い出になっています。
ラブカは静かに弓を持つ 2022/5/2 安壇美緒
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
スパイ×チェロ×著作権小説
もう何時リクエストしたのか?を忘れる程時間が経って回ってきた本。
本屋大賞2位というのに惹かれたのか? それともどこかで内容を知って読みたいと思ったのか・・?
いずれにしても、とっても面白くて良い作品でした!
安壇美緒さんの他の本もさっそく読んでみようっと。
函館出身とのこと。
ヤマハと著作権の争いは、そういえば数年前話題になっていたけど、最近はとんと忘れていました。
スパイ作品って命に関わる様な重要任務で、国家だったり怖い背景がある設定のが殆どなので、凄く斬新な設定ですね。
とはいえ、2年という長い期間だとね・・・親しくなっちゃうよなあ・・・。
先生も良い人だったし、趣味仲間のメンバーとのたまの会合も凄く雰囲気が良くてね。こういう気軽で楽しい飲み会って負担じゃないし楽しいよね。
★以下ネタバレ★
最初は不眠症だし人間関係も面倒で全て消してしまうような主人公がチェロの先生や、同じ教室に通うメンバーたちと良い感じの関係になって、体調も精神的にも良くなって行く。仲良くなったが故に、後に彼がとても苦むことになる。
もう音楽教室を辞める時期になり、裁判の日にちも決まり・・・ってあたりは読んでいて辛かったし、バレるんじゃないか?なんとかならないのか?等、もうハラハラ。
タイミング的にも先生が29歳最後のコンクールに出場するとのことで、絶対彼に迷惑をかけたくない!もし裁判等が起こったら・・・っていうのが、大きい理由の一つでもあったのよね。
結局死ぬときに後悔したくないと、彼が毎週録音して上司に渡していた音声ファイル等を全て削除し・・・って行動に出る。
もうこの著作権のお仕事は捨てる覚悟なんだな、って。そこまでは良かったんだけど、最後のレッスンでポケットからポトリと落としてしまったバッチからバレてしまい、激怒されてしまう。ここは辛かったなあ・・・。そして仲間たちともそれ以後交流をブロックして切ってしまう。
そして謎の美女、彼女も彼と同じスパイ任務を先に行っていた事が発覚。このことは雑誌に載り世間にも知られることとなり、そのため彼は表に出る事を避ける事が出来た。
ラストは、なんと彼からがんばって先生や元仲間の場にやってきて、謝ってまた復活したよー! 一回自分から去って行って、また戻るってなかなか難しいし凄く勇気がいることだと思うけど、みんな温かく迎え入れてくれた。
いつか先生や仲間には彼が苦しんだ事や、ファイルを捨てた事等が解ると良いなあ・・・以上
チェロといえばヨーヨーマ。
90年代、日本のCM(サントリーとか?)にも使われたし、当時日本でも凄い人気で、私も音楽はもちろんご本人のソフトで品の良い処とかも素敵だなーって思ってました。
本作で登場する実在しない映画とか曲とかも思わず検索しちゃった。
いつか映像化する時があったら、それらを聞くのが楽しみだな(作る人大変ね)
ラブカというのは深海ザメの一種で妊娠期間が三年半という特徴を持つそうで、滞在先で長期間息をひそめて暮らすスパイのイメージに合っているとのことでつけられたとのこと。
講師と生徒の間には信頼があり絆があり固定された関係がある
これ、解るわー。
私も小学校から18まで音楽教室でピアノを習っていたのだけれど、その間、先生が4回程変わったのです。結局全ての先生が好きだったけど、毎回先生が変わる度に暫くの間は前の先生の方が好きだったのに・・・って喪失感が凄かった。
年頃になってから長年同じ先生(先生も20代でみんな若かった)と週一で会ってると、音楽だけじゃない話題も多くしていたから、お姉さん友達みたいな感覚だった。
私は友人と3人で同じ曜日の最も遅い時間帯に、それぞれ30分違いで習っていて、終わった後も(先生抜きで)3人でお喋りしたり、たまに喫茶店に行ったり・・と、とても楽しい思い出になっています。
ラブカは静かに弓を持つ 2022/5/2 安壇美緒
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
ありきたりな展開なんだけど、面白かったんですよね。
latifaさんは、18までピアノを習ってたんですね。習い事って、その後のお友達とのお喋りが楽しかったりしますよね。
そっか18までやってたなら、かなりの腕前なのね♪
こーいう小説を読むと、また何かの楽器を習いたくなりません?(笑) 音楽って良いよな~~~って思った本でした。
久々に思い出せて楽しかったです。ありがとう
いやー、まさか、こういうお話だとは・・・全然よく知らない状態で読んだので・・。
でも、確かにそれほど斬新な内容ではないよね(スパイもののハラハラドキドキは今迄にも読んだ事があったし)
命がヤバイとか国家の機密がーとかじゃないわけなんだけどもね。
いやいや、全然だよ!お遊び程度。
本気でちゃんと音楽やってる人(音大目指してるとか、実際行った人とかはびっくり仰天に上手だし、レベルが違い過ぎる)
わぐまさんだって、きっとかなりの腕前なんじゃないのかな!
エレクトーンはなんかノリ?リズムに乗って弾いてるって感じがカッコ良くてね。あの足の部分がピアノにプラスされるだけで全然違う。
エレクトーンって音の複雑さがあるというか・・・1台で複数の楽器の役割をしてくれてる感じ。
そうそう、大人の習い事もなかなか良いものなんだなー、何かやってみたら楽しいかも・・・って私も思ったわ
スパイ行為がバレた時のことを考えて暗澹たる気持ちに
なりましたね。絶対バレない筈がない訳で。
でも、終盤の展開には胸が熱くなりましたね。
音楽教室の先生と仲間たちとの関係がとても好きでした。
ラブカは、何年か前にTOKIOの鉄腕ダッシュで、出演者
たちが海づり行って釣りあげて話題になっていた覚えが
あります。かなりキモイ見た目だったような。
latifaさんは小学生から18歳までピアノを習っていらした
のですね。すごい!
私は、大人になってからちょこっと習ってただけなので、
全然上達しなかったです^^;でも、ピアノ大好きなので、練習だけは毎日していたなぁ。ピアノの先生はとっても優しくて大好きでした。亡くなった時、友人とお葬式
にも行きましたね。
そうなのよね、、、人付き合いを避け、コミュニケーション苦手な主人公が段々みんなと仲良くなって行くと任務が辛くなって・・っていうの、想像はついていたけど辛かったですね。
え!そうなんですか、鉄腕ダッシュで釣り上げてたことあったんですね。
辞書では引いてみてたのですが、実際のも見てみたかったな。
ピアノ
いえいえ、お遊び程度ですから・・・
べるさんは大人になってから習われたなら、まさにこの本に共感するポイントが色々あったでしょうね
毎日練習していたというのは素晴らしい
え・・先生お亡くなりになられてしまったの・・・ それは悲しいな・・・
ご高齢の優しい良い方だったのかもしれませんね・・・