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「天頂より少し下って」「夜の公園」感想 川上弘美

2012-07-01 | 小説・漫画他

川上弘美さんの小説を2,3ヶ月前、一気に7~8冊読みました。そのうちの2つ。

「天頂より少し下って」
7つの短編が入っています。面白かったです。4つ☆

「一実ちゃんのこと」
予備校生の主人公は、一実ちゃんというクローン人間と友達になる。

「ユモレスク」
ハナは17才で、詩を書いている。イイダアユムのことが好きだけど彼には彼女がいる・・

「金と銀」
いとこの治樹さんと、幼い時、親類の葬儀で知り合い、何年も経って、お互い大人になって友達以上恋人未満みたいな関係になる。
「こわいな。少しだけ、思った。人を好きになるのは、こわいものなんだな。」

「エイコちゃんのしっぽ」
派遣社員として働いていて、ある男性から言い寄られて映画を見に行ったけど、こっちは冷めてるのに向こうは感動してた。その後食事に行ったけど、やっぱり何か波長が合わない・・・。ホテルに連れ込まれそうになったとき、ガソリンスタンドで、友達のエイコちゃんが助けてくれた。いきなりキスして。エイコちゃんの尾てい骨はでっぱっていて、スカートの上から触らせてもらうと安心する^^

「壁を登る」
高校生のまゆは、母親の綾子さんと二人暮らし。
綾子さんは、謎の人間を自宅に連れて来る事がある・・。
五郎は、無職だけど、家の事をやってくれて毎週2万円を払ってくれている。彼は壁登りが趣味だ。
彼は、綾子さんとは腹違いの弟なのだが、「実は血が繋がっていなかったので、結婚してほしい」と告白し・・・

「夜のドライブ」
父亡き後、母親は一人暮らしをしていまる。母親を誘って2人きりの旅行に出かけます。旅館で、真夜中に母親は、夜のドライブに行きたいと言います。

「天頂より少し下って」
主人公の真琴は45才で、涼という10歳以上年下の靴屋さんで出会った男性とつき合って3年になります。彼女には、一人息子の、既に会社員として働いている真幸がいます。
(川上さんには、結構大きくなった息子さんがいらっしゃるそうなので、もしかして、こういう事もあったりするのかな~なんて想像しながら読みました)

天頂より少し下って 川上弘美 / 2011年05月23日発売
 (初出)
「一実ちゃんのこと」『Teen Age』2004年11月
「ユモレスク」「群像」2001年1月号
「金と銀」『甘い記憶』2008年8月
「エイコちゃんのしっぽ」『女ともだち』2010年3月
「壁を登る」「パピルス」2005年8月号
「夜のドライブ」『あなたと、どこかへ』2005年5月
「天頂より少し下って」『恋愛小説』2005年1月


・・・・・・・・・・・・・・

「夜の公園」
これは、ダブル不倫と、女子の親友の濃い精神関係?な小説でした。
それぞれ登場人物が繋がっていたりするんだけれど、主人公の夫は親友と長年不倫をしている。主人公は夜の公園で見かけた事がある青年とスーパーで会話し、そのままお家についていって関係を持ってしまう。(キョエ~~!こんなん大丈夫なの?って思っちゃったw)
主人公の親友は女子校の教師をしているけれど、数人の男と交際している。(こんなに一杯同時に関係持ってるのが凄い@@)そのうちの一人が、親友の愛人と実は兄弟。でも彼女が一番好きなのは、親友の夫なのだが・・・。

ある日、イタリアンレストランで、w不倫カップルは、ばったり会ってしまう。
主人公は夫に離婚してほしいというが、夫は離婚を許してくれない。

★以下ネタバレ白文字で書いています★
なんと、最後は信じられない展開に@@ 死のうとするなんて・・・。なんか唐突過ぎて・・なんだか・・・。そして妊娠した主人公が、夫にズバリな発言するのが、酷い~~なんなのこの女??って思っちゃいました。以上

川上さんの小説は好きだけれど、大人の不倫ものが多いですよねー。
この小説は、女子の親友と不倫とがミックスされた様なお話で、面白く読んだけれど、好きな小説ってわけではないかな。3つ☆

夜の公園 川上 弘美 / 2006年04月22日発売

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4 コメント

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Unknown (ゆう)
2012-07-09 15:58:49
こんにちは!
いつもコメントありがとうございます♪

「天頂より少し下って」は、まだ未読です。
感想を拝見したら読みたくなりました!今度読んでみようと思います♪
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ゆうさん☆ (latifa)
2012-07-10 11:29:01
こんにちは、ゆうさん
思いおこしてみれば、去年あたり「センセイの鞄」を読んだのが、きっかけになって、川上さんの本を手当たり次第、次々に読んで行きました。

きっと川上さんも不倫経験者なんだろうなぁ~と、勝手な思いこみがあって、プライベートがかいま見られるエッセイにも興味が沸いて読んでみました。
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いつも長文すみません… (くっしぃ)
2012-09-22 18:42:57
こんにちはー
私、「ユモレスク」読むと、なんか世界の全てを楽観的に見られそうな気分になるんですよー(^^)大好きですあれ。
夜の公園…は割と川上歴浅いころに読みました。これが初めての川上さん長編だったんですけど、今思うと「よくコレからはまったなぁ…(^^;)」なんて。でも雰囲気は好きですよ。個人的に悟くんが好きです。
まあ、「蛇を踏む」から入った私ですからね…orz

「光ってみえるもの、あれは」
読んだことありますか?川上さんの長編です。お勧めですよー
テストが終わったので、持ってる本いっぱい読み返したいです^^
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くっしぃさん☆ (latifa)
2012-09-23 10:33:30
こんにちは、くっしぃさん
2学期に入って暫く経って、テストが終わった頃ですかー。やっとホットできる時期ですね。
やっと気候も涼しくなってくれた感じです。
今まで暑かったので、通学だけでも大変だったでしょう。

>「ユモレスク」読むと、なんか世界の全てを楽観的に見られそうな気分

おおおー!!さすが!キラっと光る表現!

「蛇を踏む」から入ったなんて、これはまた・・・。それと、くっしぃさんにとっては、「夜の公園」が初の長編だったんですね?^^
きっと、くっしぃさんと川上さんは、何か深いところで通じ合える何かがあるんじゃないでしょうか
そんな作家さんに出会えるなんて素敵だわー

>光ってみえるもの、あれは
教えてくださって、ありがとう!知らなかった~。図書館で検索したら、裏の書庫保管ってなってました。さっそくリクエストしたので、近々読んでみます
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