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「白夜行」小説・ドラマ比較と、「幻夜」感想

2006-05-06 | 小説・漫画他

ドラマ、3日間で一気に見終わりました。その後、続編とも取れるらしい「幻夜」の小説も(こちらも分厚い文字が小さい上下2段の本(T_T))読みました!「白夜行」のドラマと「幻夜」の感想を書きます。

「幻夜」はドラマ版「白夜行」に近い印象を感じたというか、ドラマ「白夜行」は、「幻夜」的な表現方法とって描かれてました(主人公2人が実際に会話し、手を染めて行く様子、心理描写が解るので)。しいて順番つけるとしたら、小説「白夜行」>ドラマ「白夜行」>「幻夜」かな。
ドラマ版は最初にまず小説のラストとネタバレ部分を先に持って来てしまっているので、謎解きのワクワク感が無いんですよね。でもドラマは1話でどれだけ視聴率を取れるか?2話以降も見ようという気持ちに視聴者を引き込ませられるか?って事が重要なわけで、こういう手法を取るのもいたしかたないのかも。

まずは、ドラマ版「白夜行」凄くはまって見たものの、感想は非常に複雑。小説では冷酷極悪人の2人が、ドラマでは、つい可哀想になってしまいがちな描かれ方をしている。(雪穂はさておき、山田孝之演じる亮司は、可哀想に・・とつい思っちゃう描き方してまして。小説の何を考えているか解らない不気味な感じとは違って、ドラマ版は人間らしさを感じられる様になっていましたし)山田孝之って「映画版 電車男」や「ドラゴンヘッド」で見た時も思ったんですが、演技がお上手だな~と思っています。すごく毛が濃いですね。
そして、執拗に追いかける刑事の笹垣(武田鉄矢)、すごい迫力でした。

そして、雪穂(綾瀬はるか)は、結構イメージに近かったんじゃないでしょうか?この役を見てから、なんだか腹黒・怖い女のイメージがついちゃった感じが・・(それだけ演技が上手だったのかも)
綾瀬はるかって、デビューしたての頃は、「ビューティー・コロシアム」に出演したこともあったなんて、びっくりでした。 ダイエットに失敗し和田アキ子に叱責されたらしいんです・・・下の写真見る限りは、前と顔はあまり変わってない気がします。元々痩せてる人だと思っていたので、ちょっと意外でびっくりしました。



そして子役時代の2人、最初1話見た時は、私の中で小説のイメージがあって、暗くて何を考えているのか解らない男の子ってのを、元気なカワイイ感じの普通の男の子が演じていたので、ちょっと驚きと違和感がありました。
かたや、雪穂の子役は、福田麻由子という、しょっちゅうみかける演技が上手い子役(女王の教室、ちびまるこちゃんでもまるこのお姉ちゃんで出てた!) が担当!おおおお~~~っ!実は小説読みながら、浮かんだイメージに結構近かったし、演技も凄く上手かったんじゃないでしょうか!

だいたい出演されている役者さん・女優さん、みなさん演技が上手だったし、結構適役だったなー!と思いました。中には、小説はあまり描かれてない部分で、ドラマでだけ描かれてる部分があって、そこ、特に良かったところでした。そのナンバーワンは、八千草薫さん!!八千草さんがベットの中で話すシーンとかは、鳥肌でした。あと、松浦(渡部篤郎)も、小説よりドラマの方が面白かったし、引き込まれました。

なんとなく自分の思っていたイメージと違うなあ・・・(悪いとかじゃなくて)って思ったのは、以下の4名くらいかな。
桐原洋介(山田君の父役 平田満)←この人悪人とかに見えない。
友達江利子(大塚ちひろ)いま、会いにゆきますの人ですよね?
三沢 千都留(佐藤仁美) 
高宮誠(雪穂のだんな 塩谷瞬)

あと、小説を読んだ時から、ちょっと謎で、そしてドラマで描かれたのをみて、なるほど~~とある意味、納得したのが、雪穂の友達の例のくだり。
以下ネタバレ★文字反転して下さい
ドラマで「不公平だ!思ったことを率直に言えるというのが幸せだということに、全く気がついてない彼女が・・・うんぬん 許せない!」と吠える雪穂、コワ~~~~ッ!!でもこうやって映像として見れて、何故?という理由は少し理解出来ました。映画「オールドボーイ」の時も思ったのですが、私も自分が全く意識してないで、どこかで密かに誰かから凄く恨まれてたら・・・って怖くなりました・・・。
そしてやっぱり、この部分だけは、雪穂、やっぱりやっちゃいけなかったと思います。でも、そこ、山田君が引き留めて断りますよね? それを、また雪穂が強引にやらせるようにし向ける。最悪な女だと思いました。
それ以外の悪事は、悪い事だけど、やむをえず・・って感じだったけれど、この一件だけは、スカーレットオハラは絶対やらないと思う。プライド無い女の醜い悪事だと軽蔑しちゃいます。この一件があった4話?からは、やっぱり雪穂嫌い決定!になっちゃいました。それ以降は、可哀想だとか全然思わなかったですナ。

ネタバレ終了

★ドラマTBS 白夜行公式HPより「東野圭吾さんのインタビュー」 一部抜粋です(このTBSのサイト、インタビューにしても、何にしても、いちいち、ちまちまと何ページもに渡って分けて載せるのは辞めて欲しいっ!読む気が失せますーnー)

  ―ドラマ化する事を聞いた時の印象
出来るわけないだろうって思いました。この作品に関しては映像化の話を何回聞いてもほとんど本気にしなくて、また言ってるなぁというぐらいでした。

  ―東野さんにとって亮司と雪穂はどんな存在ですか?
雪穂は、僕の中では憧れとして書いていて、僕にとっての理想の女性ですね。亮司は、僕にとっての理想の生き方なんですよ。おかしい話なんですけど、どういう事かと言うと、亮司は見返りを求めないでただひたすら献身することが喜びだし、それしか生きる方向性がないんですよね。他に何も思いつかないんですよ。ただあの二人がなぜ強いかと言うと、他にもう生きる道がなくて、迷いがないからなんです。迷いのない人間は強いんです。

また、東野さんは「原作には無い部分がメインになっていて、戸惑ったが別物として受け止めようと思う」という様な事もおっしゃっていたそうです。確かに、ドラマでは、「2人の純愛?」みたいのを売りにしてた気がして、でも小説ではそんなの無かったなあ・・・と。

ドラマ版への突っ込みを、ちょっと。
なんだかんだ言って、屋外で、2人で会っちゃってたりして、こんな処、誰かに見られるよな~!刑事にすぐ見つかるんじゃないの?ってシーンが多かったです(^^;
図書館司書の人(余貴美子)の部分は、あまりいらなかったんじゃないかな?

ドラマ配役・出演者 ウィキペディアさんより
桐原 亮司- 山田孝之 幼少時代- 泉澤祐希
唐沢(西本)雪穂 - 綾瀬はるか 幼少時代- 福田麻由子
松浦 勇- 渡部篤郎 
篠塚 一成 - 柏原崇
園村 友彦- 小出恵介 
唐沢 礼子- 八千草薫(特別出演)
栗原 典子- 西田尚美
西口 奈美江- 奥貫薫
高宮 誠- 塩谷瞬
三沢 千都留 - 佐藤仁美  
桐原 洋介 - 平田満
桐原 弥生子- 麻生祐未
西本 文代- 河合美智子
谷口 真文- 余貴美子  
笹垣 潤三- 武田鉄矢
原作:「白夜行」東野圭吾著 脚本:森下佳子
主題歌:「影」柴咲コウ(この曲はドラマに合ってました)

白夜行のロケ地情報
小説では、殆どの人が関西弁を話し、幼少時代の設定は大阪なのですが、ドラマ版では、標準語で、ちょっと違和感が・・・。
ロケ地は、大阪なのかと思っていましたが、別の場所でした。


幻夜 面白かったです。こちらも、ハラハラドキドキ読みました。でも、白夜行よりはその度合いは低かったです。
主人公の新海美冬が、憎たらしくて、不幸にならないかな?ばけの皮が剥がれてしまえ~~っ!と願って読んだんですけど・・・(^^; 水原雅也が
ネタバレです★文字反転して下さい
不憫でねぇ・・。気の毒というか、美冬に良いように使われてるだけなんだってこと、気がつけよ~~!と思っていました。最後の方で、やっと気がついたけれど、美冬に復讐してやれ~!!ギャフンといわせてやれ!!とか願っていたのですが、あんなラストじゃね・・・・。トホホですな。ラストが好きじゃないのでちょっと残念でした。ネタバレ終了

とにかく、白夜行小説版→ドラマ白夜行→幻夜 と、この3つ見る・読むのに、何日か夢中になったことは確かで、大変楽しませて頂きました(*^_^*) 

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20 コメント

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この二つは (哲)
2006-05-06 11:02:05
「貴種流離譚の変型+復讐譚」だと思います。

読者をひきつける要素を備えているわけです。

ドラマはほとんど見ていないので、評価は

できませんが、雪穂には若い頃のカトリーヌ・

ドヌーブをイメージしています。
哲さん☆ (latifa)
2006-05-06 19:25:50
こんばんは~哲さん、GWもそろそろ終わりになってきちゃいましたね^^

哲さんも、小説、お読みになられたことがあったんですね!

確かにカトリーヌ・ドヌーブの昼顔あたり、合ってるかもしれません!

でも、私は、カトリーヌ・ドヌーブって、上品で高貴な雰囲気が強くて、泥沼の中から、悪行しながら、のし上がって行くってど根性?って印象までは無いかも・・・。小説読みながら、誰が合ってるかなあ・・・って色々考えたんですが、コレ!っていうのが浮かばなくて・・・。しいていえば、日本女優の中なら、常盤貴子あたりかなあ・・・って。(実はあまり好きなほうじゃないのですが)
小説とドラマ (honey)
2006-05-06 21:24:25
別物だと考えた方が、どちらも楽しめるかなあというのが私の感想でした。

人間らしい感情を出した方がよかった場面と出さない方がよかった場面があったので。。。

柴咲コウの主題歌はマッチしてましたよね~

あの曲を聴くとなんだか暗~い気持ちになって、ドラマを見た翌日の朝は、どんよりして会社に行くのをやめようかと思いました(笑)

「幻夜」今度読んでみます~
honeyさん☆ (latifa)
2006-05-07 13:35:31
honeyさん、こんにちは~雨ですねー

そうですね!別物と思って、どちらも楽しめる作品でしたよね。こんなにドラマとか小説にはまることって、年に1,2回しか当たることがないのですが、両方とも、爆読(爆見?)しちゃいました。

honeyさんところで、白夜行の話をしなかったら、踏み出さなかったかもしれない・・・。面白いものを紹介してくださって、どうもありがとうございました~!

honeyさんの幻夜の感想、是非お聞きしたいです~
ドラマ気になります~ (ノカノカ)
2006-09-14 14:16:36
こんにちは。

latifaさんの「幻夜」の記事を読みにやってきて、すっかりドラマが観たくなりました。

いまさらですが…。

「白夜行」の原作読んで、どちらかって言うと二人にほんの少しだけど同情しちゃったので

ドラマの方も、どっぷり楽しめそうな感じですね。





ノカノカさん☆ (latifa)
2006-09-14 14:27:37
わ~い!ノカノカさん、幻夜お読みになられたんですね?ご報告に来て下さって、とっても嬉しかったですー



いやいや、白夜行、2人にちょっと同情しちゃったというの、解りますよ。私もつい同情しちゃって「イカン、こんな極悪人に情けをかけてはダメなのだ!」と自分に言い聞かせつつ読みましたもん(^_^;)

ドラマ版は、小説よりも、更に同情しちゃいがちな内容になってる気がします。

以外と、これが、面白いドラマなんですよー!

是非ぜひ、いつか再放送する時がきたら、見てみて下さい☆



幻夜は、美冬が極悪すぎて、同情出来ませんでした。

でも、こちらも、面白く読みました!

結構悪人モノって好きなのかもしれません、つい、夢中になって読んじゃいました。
こんばんは♪ (ミチ)
2006-11-22 23:53:19
今日はなんだかlatifaさんといっぱいやり取りをしたような気がします。
「白夜行」大好きですよ!
あんな分厚い本なのにあっという間に読めちゃった。
「幻夜」は「白夜行」の続編として捉えています。
すなわち雪穂=美冬として読みました。
雪穂と亮司の関係は対等なのに、美冬と雅也の関係は一方的なんですよね。
それが美冬の極悪度を高めていました。
私の中ではドラマはランク外です(爆)
山田君の毛深さ・・・・これにもついていけましぇん(泣)
ミチさん☆ (latifa)
2006-11-23 09:41:54
ミチさん~お忙しいのに、なんだかすいません
私も、最初あの本を手に取った時は、こりゃダメかもー!って腰が引けてしまいました。ところが読み始めたら、なんのその!!グイグイ引き込まれてしまいました。
今年になって、この白夜行と、対岸の彼女を読んだことがきっかけで、長らくお休みしていた読書に、また意欲が復活してしまいました。

私は、小説版の「白夜行」の亮司が、何故か結構好きで。悪人なのだけれど、どこか惹かれる処があったんです。でも、幻夜の雅也は、なんだか、あわれなり・・って感じで・・。

山田君の毛深さは、今回手紙を見ても、実はちょいと気になっちゃって・・・もみあげが、凄いナ・・・って。別に山田君だけではなくて、私、体毛が濃い系の人は、少々苦手で・・・。
TBできませんでした(涙) (真紅)
2008-07-29 10:07:20
latifaさん、こんにちは~。
やっぱり『白夜行』→『幻夜』が正しい順番なのですね。。
続編って知りませんでした。ガーーーン。。
『白夜行』ドラマも観てないし、ずっと読みたいと思ってるのですが。
文庫でさえ、ものすごい分厚さですよね。
でもでも、『幻夜』を読んだからには早く読まないと・・。
『流星の絆』二宮くんでドラマ化だそうですね。
もう、買って読むかも(笑)。予約待ってたら来年になりそうです。
でも、ドラマ観てから読んだほうがいいかな。。
ではでは、また来ますね~。
真紅さま☆ (latifa)
2008-07-29 20:43:19
こんばんは~真紅さま
あら!TBダメでしたか、かえってお手数おかけしたのに、スイマセンでした

続編って言っても、別々のお話なので、大丈夫ですよ。こちらを読んでから、白夜行の方が、むしろガッカリしないかも。白夜行を読んだ後、幻夜だと、やっぱり本の厚さから言っても(爆)、白夜行が読んだー!って充実感があった分、幻夜が、ちょっと物足りなく感じちゃったり・・って事あるかもしれませんから。

流星の絆は、未読なんです。リクエスト待ちなんですが、126人待ちという、気の遠くなる番号・・・。

真紅さまの、白夜行のレビューも楽しみにしています!ドラマも私は面白かったです。

私は、1週間ほど前に、東野さんの「天空の蜂」を読み終えた処です。原子力発電についての是非を問う作品でした。

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