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「櫓太鼓がきこえる」 鈴村ふみ

2024-05-14 | 小説・漫画他
相撲で「呼出」という目立たない裏方の存在の少年をメインに描いた作品。
三浦しをんさんの辞書作りとか林業とかっぽい、知らなかった世界を楽しく見せてくれる系のお話で面白かったです。3つ★半~4つ★

少年の成長物語と相撲の事と(相撲の知識も殆どなかったので、へえー!って本作を読んで色々知ることが出来たので、今度相撲中継も1度見てみようと思いました)

エログロや、刺激の強いシーンはないので小学生くらいから老若男女問わず読める本で、これがデビュー作ということで(鈴村ふみさんは元々相撲好きだったそうです)次にどんな小説を書かれるのか?も興味あります。また是非読んでみたい作家さんでした。

前からお料理を作る係の人は炊事に時間が取られるから損だけど、どういう風に決めてるんだろう?と疑問に思ってたのですが、本作でそこにも触れられていたし、あの不思議な耳に残る太鼓の音についても書かれていて、演奏するには難度が高いのですね。

櫓太鼓がきこえる 鈴村ふみ  2021/2/26
第33回小説すばる新人賞受賞作
17歳の篤は高校を中退し、親との関係が悪化する中、先の見えない毎日を過ごしていたが、相撲ファンの叔父の勧めで相撲部屋に呼出見習いとして入門することに。関取はいないし弟子も少ない弱小の朝霧部屋で力士たちと暮らし、稽古と本場所を繰り返す日々が始まる。部屋違いの呼出である直之さんは、篤と年は同じながら角界入りは2年早い兄弟子で、声のよさと愛らしい顔立ちで人気があり、すでにファンもついていた。面倒見もよく助言をくれたり相談にのってくれたりするありがたい存在だ。しかし篤は本番で四股名を呼び間違える失態を演じるなど、しくじってばかり……。一方、年の近い先輩呼出の光太郎からは嫌がらせを受け続けていたが、ある日、直之さんのファンだと思っていた女性から、篤を応援していると告げられる。

鈴村ふみ(すずむら・ふみ)
1995年、鳥取県生まれ。境港市在住。立命館大学文学部卒業。本作で第33回小説すばる新人賞を受賞。鳥取大学病院一階のカニジルブックストア店長
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