☆航空無線とアマチュア無線のii-blog

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チェック 21MHz電離層

2012年11月23日 | CQ HF+50MHz
この秋のハイバンド・ワッチをしていて、21MHzバンドの電離層のことを少しだけ映像化してチェックしてみようとお絵かきをしてみました。

こちら4エリアから打ち上げ角30度で高度300km前後あたりから上空にある電離層にHF電波を発射した時の単純モデルをペイントソフトで視覚化してみたところ・・・

   
 (この単純化モデルでは電離層の向こう、2000-2500kmあたりに第一着地しそう)

となりました。日本列島に一番近いあたりで電離層に恵まれた場合、それぞれの方向に向けてどのあたりに電離層があればいいのだろうと思ったのがきっかけでした。

( 打ち上げ角が大きいアンテナではワンホップで再び地面に降りてくる地点は近くなるし、打ち上げ角の小さいDX向きアンテナでは電離層反射で電波の届く地点はぐんと遠くになるでしょう。 また当然その時の電離層の高度によって大きく影響されることにもなります。 )

( もし仮にアメリカ大陸やヨーロッパ大陸の奥の方から日本列島近くまで電離層反射して届いてきている短波電波があるとしても、日本直前の最後の最後で「もうワンホップ」という反射のためには、日本列島周辺にもHFを反射する電離層が必要になるでしょう )


たとえば、今日夕方の電離層状況と見比べてみると・・・・

   

・・・となっているので、このタイミングでは基本的にオーストラリア方面、南北アメリカ大陸、そしてヨーロッパ方面はQSOは難しいということになりそうです。

ここ最近のコンディションでは、ほとんど毎夕方には南西方向へのアクセスだけに限定されるコンディションということになります。

21MHzバンドでダイヤルを回すと、グァム、サイパン、テニアンあたりから、沖縄、東南アジア方面(台湾、フィリピンなど)の「日本人オペレータ」による信号を耳にする頻度が比較的大きいように思っていたのですが、頭の中のイメージをペイントソフトで外在化してみると、うむうむ・・・と納得できる絵柄になりました。

DXコンテストの時には、上記のイメージを大きく外れたところからの21MHzSSB信号が届いて、十分了解できる復調音がシャック内のスピーカーから聞こえてきたりしますので、とりあえず近視眼的なイメージ化にしかなっていませんが・・・・(^-^;)。

わが常置場所のワイヤーダイポールは、ほぼ東と西にエレメントが固定されているので、DX用に30度ずつ左右にアンテナを回転させることが出来ると、距離のあるDX通信には効果が期待できるかなあと思ったりしています。

その点18MHzはDX用に具合がいいはず、という目論見で垂直ダイポールにしてあるのですが、この夏から秋のコンディションでは18MHzバンドよりも、ずっと21MHzバンドの方が具合がいいので、とりあえず新常置場所にワイヤーダイポールを用意したものの、どーんと空高くに長ーーーい21MHzGPアンテナを立ててみたいものだな、などとも思っていたりします。
( ローテーターを購入しなくてもいいとなると経済的?・・・かなぁ(^-^;))


 追記 QSO with フィリピン

   

このメモをブログにアップしながらずっとワッチしていた、フィリピン・マニラの日本人オペレーターの21MHz信号が午後6時になろうとする時間帯で、より安定したしっかりした信号になって来たので、ブログにメモアップ終了後にマイクを手にとってコールしました。

 マニラから2エレ・デルタループの100W信号が、我がシャックのIC-7000でSメーター3という入感です。しかしながら復調音は文句なしの59です。

さて、こちらから( 5mH ワイヤーダイポールに50W送信 )の信号はちゃんと届くだろうか?とコールサインを送信したのですが、一発で取ってもらえました。

信号は「ピークで59」ということでした。思った以上に良く飛んでいってくれているようです。安心しました。マニラでは深いQSBがあるということでしたが、こちらからの送信内容のすべてを一度で了解してもらえたという点も、個人的には大きく安堵した次第です。
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ん、ん?秋のハイバンド

2012年11月23日 | CQ HF+50MHz
11月に入ったところで風邪を引いてしまいました。仕事、生活に差し支えるほどではなかったものの早く回復したいと念じつつ、おとなしく暖かくして半月ほどを過ごしました(^-^;)。

その間も、車に載っている時、常置場所ともにすっと手を延ばして21MHzバンドを中心にダイヤルを回してみるのですが、「あれ、アンテナケーブルがつながっていない?」というような静かなハイバンドの時も多く、また他方では「あれ、これ本当にスペイン?イタリア?」というようなこともあります。

21日水曜日も、日暮れ前の時間帯、こちら4エリアで帰宅中の車載無線機(IC-706MarkII)にずっとスペインからのCQが聞こえていました。残念ながら帰宅前の市街地突入で背の高い建物と市街地ノイズで聞こえにくくなってしまいましたが、スペインからの15m電波がボンネットの1.2m・モービルアンテナにずっと入感していました。

ハイバンドのコンディションはいいのだろうか?悪いのだろうか?・・・

個人的には、車のモービルアンテナと常置場所の5m高のワイヤーアンテナ利用での印象では、まだまだ厳しいコンディションだなあと感じています。


そんな中、つい先日常置場所のモービルアンテナ垂直ダイポールの直下に、雨除けを作ってその中に入れたチューナーを取り付けて無理やり調整をして、無事18MHzバンドもシャック内のアンテナ切り替え器を使ってアクセスできるようになりました。

結果的に、常置場所屋外アンテナの垂直DPは、まわりの環境によるのか、モービルアンテナを最も短く縮めても共振周波数を18.100MHzあたりにあわせることが出来ないため、チューナーから無線機までの間だけ、むりやり整合させた状態です。 モービルアンテナのエレメントをカットしたらいいのですが、またモービル移動運用で使うときのことを考えると、エレメントを加工してしまうのには二の足を踏んでいます(^-^;)。

   
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21MHz with 南鳥島

2012年11月23日 | 移動運用
18日の日曜日、週末出勤中だったのですが昼休みに仕事場の駐車場で車に乗り込んでダイヤルを回してみたところ、21MHzSSBバンドで入感した信号が小笠原の南鳥島からのCQでした。

   


南鳥島からの同じコールサインを何度も受信していたのですが、広い範囲からコールを受けてパイルになっている場面が多く、また入感強度も十分ではないタイミングが多かったのですが、18日には「CQを数回連呼の後コールを得る」という状況だったこともあって、

 ・・・のんびり昼休みの時間の間コールしてみよう

とゆったり構えて、車の中でメモ用紙とペンを用意してコールしたのでした。結果は、タイミングに恵まれたのか一発で取ってもらえて交信が成立しました。(その後、間もなくJAだけでなく、世界の西や東からコールを受けていました)

小笠原からの信号は18MHz、21MHzともに比較的良く入感するケースが多く、いままでにも多く交信している・・・と思っていたのですが、帰宅してハムログにデータを入れてみると、硫黄島に次いで南鳥島は初めての交信になっていました(^-^;)。

どうも、小笠原からの日本人オペレーターのCQは、いつもパイルになっていることが多く信号をチェックだけして素通りしていたようです。

(常置場所では机の上でPC・ハムログを起動していることが多いのですが、モービルステーションでの運用では100%すべてメモ用紙に手書きでログを記録しています。そのメモ用紙を部屋に持ち帰って、ハムログに転載するのを常としています。基本的に車載無線機での交信数が多くなくて、その上もともとノート型PCを持っていないというのがその理由になります。)

ちなみに南鳥島の無線局は、気象庁ハムクラブということでした。
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15mSSB with ブルネイ

2012年11月14日 | CQ HF+50MHz
21MHzSSBバンドでブルネイの無線局と交信しました。

今日夕方、帰宅途中の道すがら1時間近く「どの場所」でも「ほぼ同じ信号強度」で入感していました。ずっとワッチしているとブルネイからのCQだと分かりました。車載無線機のSメーターはS7から時にはS9まで振れているので「これはどのタイミングでも楽々交信」だろうと思いつつ、どこまで入感可能かずっとダイヤルをそのままにしておきました。

日暮れ時、渋滞の中とうとう帰宅してしまいましたが、ブルネイからの信号はかわらず強力入感です。部屋に入って常置場所無線機IC-7000の電源を入れてコールしました。一人目のQSOが終わって、二人目の次、三人目にはこちらのコールサインをフルコピーで取ってもらえました。

   

   ○ Icom IC-7000 50W  +  モノバンド・ワイヤーダイポール 5mH

ワッチしているとロシアやオーストラリアからもコールを受けていました。もちろんJAからも多くコールを受けています。興味深いのは、こちら4エリアでは非常に良好な伝播で、少しくらいの時間の経過にもまったく影響されることのない安定した15mSSB信号が届いているのですが、東日本からのコール、QSOではブルネイ局がコールサインを取りきれず「Sorry、No Copy. QRZ?」と交信をあきらめるシーンもあります。このタイミングでは東日本と東南アジアの伝播は厳しいもののようでした。

   

 (最近の夕方はほとんど同じ画像になるのですが、この日は中心部の臨界周波数がひときわ高いコンディションになっていたようです。電離層でぽーんと反射するワンホップにはこちら4エリアはちょうどいい距離にあたっていたのかもしれません。)

V84SMD局は、途中でオペレーターが交代しました。当初はイタリアかスペインの方のように聞こえました。が、交代後はどこの方か不明ですが、驚かされたのは日本語がとても綺麗な発音で、しかも表現も乱れがないことでした。

「 はい。JA****確認しました。こんばんは。こちらから59です。どうぞ!」
「 Victor・・・日本語で言うと「はち」「よん」です。QSL?」
「 ありがとうございました。」

帰宅中、渋滞の中運転しながら・・・「 あれ、この方は日本人かなあ 」とワッチを楽しみつつ・・・・「うーん、やっぱり日本人ではないな、日本語がネイティブではないなあ」・・・・いやいやあすごい。ともかく本物の「流暢な日本語」でした。( うーんでもやっぱり日本人の方なのかもしれません。やり取りの瞬間、瞬間で日本語が完璧すぎる!(^-^;) )

 「 ちょっと聞き取れませんでした。プリフィックス、もういちど!」
 「 59です。おまたせしましたぁ!」

・・・・あー、どうも同国の無線局との交信場面で、ネイティブの言語を使われていました。日本語はネイティブ言語ではなさそうです。 すごいなーぁ。

 「 あーこちらブルネイからきました。 ありがとうございました。 」


 追記 動作確認

ここ最近の雨風にさらされた中で、常置場所21MHzバンド・ワイヤーダイポールは基本的にアンテナ状態が変化することもなく、電波送受信が可能であることを再確認できた今日の東南アジアとのQSOでした。
(18MHzバンドの垂直ダイポールは、エレメントの長さがモービルホイップの調整範囲におさまっていないためアンテナ全体の共振周波数が低くなっているので、アンテナチューナーで微調整して使うようにしていますが、ともかく雨風に影響を受けることなくこちらも無事稼動しているようです)
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