この秋のハイバンド・ワッチをしていて、21MHzバンドの電離層のことを少しだけ映像化してチェックしてみようとお絵かきをしてみました。
こちら4エリアから打ち上げ角30度で高度300km前後あたりから上空にある電離層にHF電波を発射した時の単純モデルをペイントソフトで視覚化してみたところ・・・
(この単純化モデルでは電離層の向こう、2000-2500kmあたりに第一着地しそう)
となりました。日本列島に一番近いあたりで電離層に恵まれた場合、それぞれの方向に向けてどのあたりに電離層があればいいのだろうと思ったのがきっかけでした。
( 打ち上げ角が大きいアンテナではワンホップで再び地面に降りてくる地点は近くなるし、打ち上げ角の小さいDX向きアンテナでは電離層反射で電波の届く地点はぐんと遠くになるでしょう。 また当然その時の電離層の高度によって大きく影響されることにもなります。 )
( もし仮にアメリカ大陸やヨーロッパ大陸の奥の方から日本列島近くまで電離層反射して届いてきている短波電波があるとしても、日本直前の最後の最後で「もうワンホップ」という反射のためには、日本列島周辺にもHFを反射する電離層が必要になるでしょう )
たとえば、今日夕方の電離層状況と見比べてみると・・・・
・・・となっているので、このタイミングでは基本的にオーストラリア方面、南北アメリカ大陸、そしてヨーロッパ方面はQSOは難しいということになりそうです。
ここ最近のコンディションでは、ほとんど毎夕方には南西方向へのアクセスだけに限定されるコンディションということになります。
21MHzバンドでダイヤルを回すと、グァム、サイパン、テニアンあたりから、沖縄、東南アジア方面(台湾、フィリピンなど)の「日本人オペレータ」による信号を耳にする頻度が比較的大きいように思っていたのですが、頭の中のイメージをペイントソフトで外在化してみると、うむうむ・・・と納得できる絵柄になりました。
DXコンテストの時には、上記のイメージを大きく外れたところからの21MHzSSB信号が届いて、十分了解できる復調音がシャック内のスピーカーから聞こえてきたりしますので、とりあえず近視眼的なイメージ化にしかなっていませんが・・・・(^-^;)。
わが常置場所のワイヤーダイポールは、ほぼ東と西にエレメントが固定されているので、DX用に30度ずつ左右にアンテナを回転させることが出来ると、距離のあるDX通信には効果が期待できるかなあと思ったりしています。
その点18MHzはDX用に具合がいいはず、という目論見で垂直ダイポールにしてあるのですが、この夏から秋のコンディションでは18MHzバンドよりも、ずっと21MHzバンドの方が具合がいいので、とりあえず新常置場所にワイヤーダイポールを用意したものの、どーんと空高くに長ーーーい21MHzGPアンテナを立ててみたいものだな、などとも思っていたりします。
( ローテーターを購入しなくてもいいとなると経済的?・・・かなぁ(^-^;))
追記 QSO with フィリピン
このメモをブログにアップしながらずっとワッチしていた、フィリピン・マニラの日本人オペレーターの21MHz信号が午後6時になろうとする時間帯で、より安定したしっかりした信号になって来たので、ブログにメモアップ終了後にマイクを手にとってコールしました。
マニラから2エレ・デルタループの100W信号が、我がシャックのIC-7000でSメーター3という入感です。しかしながら復調音は文句なしの59です。
さて、こちらから( 5mH ワイヤーダイポールに50W送信 )の信号はちゃんと届くだろうか?とコールサインを送信したのですが、一発で取ってもらえました。
信号は「ピークで59」ということでした。思った以上に良く飛んでいってくれているようです。安心しました。マニラでは深いQSBがあるということでしたが、こちらからの送信内容のすべてを一度で了解してもらえたという点も、個人的には大きく安堵した次第です。