今、仙台の土壌汚染の目安となる情報は不足していますが、おそらく、東北大学の田村教授のサイトの情報が頼りになると思います。
ここでは、単に空間線量率を計るだけではなく「屋外」「雨の当たらない軒下」「屋外の土に接触させて測定」「室内(鉄筋コンクリート)」という状況に分けて、放射線量を測っているので、皆さんの生活に即した情報が提供されています。
リンク先
https://spreadsheets.google.com/pub?hl=ja&hl=ja&key=0AqCNir5ySiBLdGc5eW8wcDUyRG9scHBvUTVaV0V4Znc&output=html
この中で、「屋外の土に接触させて測定」という項目は、土壌の汚染量及び堆積量の目安となる思われます。
この記事では、その部分のみを抜粋して、列挙することで、皆さんの判断材料にしていただければと考えています。
測定地点:仙台市青葉区
田村氏のデータをグラフにしてここに置いているのは、東北大学理学研究科物理学専攻の金田先生。
測定器具:γサーベイメーターALOKA TCS171(NaIカウンター)
測定者:田村裕和(東北大学理学研究科物理学専攻)
各測定点には±10%程度の誤差があります。また、これは簡易測定であり、測定方法による誤差もあります。
単位は、[μSV/h]です。
2011/03/16 13:00:00 0.50 晴れ
2011/03/17 12:55:00 0.70 雪
2011/03/17 15:05:00 0.70 雪
2011/03/17 18:30:00 0.60 雪
2011/03/18 12:25:00 0.60 晴れ
2011/03/18 15:25:00 0.70 晴れ
2011/03/20 13:30:00 0.55 曇り
2011/03/21 12:10:00 0.55 曇り
2011/03/22 16:10:00 0.45 曇り
2011/03/23 10:55:00 0.40 曇り
2011/03/24 16:20:00 0.60 雨の後
2011/03/25 09:45:00 0.45 曇り
2011/03/25 19:05:00 0.45 雨の後
2011/03/26 06:50:00 0.40 曇り
2011/03/26 17:55:00 0.45 曇り
2011/03/27 11:55:00 0.40 晴れ
2011/03/28 05:30:00 0.40 晴れ
2011/03/28 19:40:00 0.40 晴れ
2011/03/29 18:50:00 0.38 晴れ
2011/03/30 22:30:00 0.32 雨の後
2011/03/31 07:55:00 0.32 雨
2011/03/31 20:25:00 0.30 晴れ
2011/04/02 17:20:00 0.28 晴れ
2011/04/03 17:55:00 0.28 曇り
2011/04/05 00:10:00 0.26 曇り
2011/04/05 09:10:00 0.26 晴れ
2011/04/05 22:25:00 0.24 晴れ
2011/04/06 09:30:00 0.24 晴れ
2011/04/06 23:55:00 0.25 晴れ
2011/04/07 09:20:00 0.23 曇り
2011/04/07 20:35:00 0.24 曇り
2011/04/08 09:15:00 0.23 曇り
2011/04/08 20:35:00 0.25 曇り
2011/04/09 08:30:00 0.23 雨
2011/04/09 21:20:00 0.22 曇り
2011/04/10 08:20:00 0.21 晴れ
2011/04/10 22:55:00 0.21 晴れ
2011/04/11 09:20:00 0.21 曇り
2011/04/11 21:50:00 0.21 雨の後
2011/04/12 09:25:00 0.20 晴れ
数字の羅列で申し訳ありません。
とりあえず、日ごとに段落を区切って見やすいようにしています。
このデータからまず言えることは、3月の16~17日、18日、21日、24日、26日、放射性物質の堆積が確認できます。(つまり、その前日に降ったと推察できます)いずれの場合も人体に悪影響があるレベルではないようです。26日以降、多少放射線量が増加している日がありますが、誤差の範囲内であり、本当に堆積したかどうか、私にはわかりません。
しかし、26日以降放射線量の減少傾向が続き、12日で毎時0.20マイクロシーベルトまで値が減少していますので、不安視する必要はないと思います。
もう一ついえることは、順調に放射線量は減少していますが、これは放射性ヨウ素の分解によるもので、半減期の長い放射性物質の分解は十分ではありません。つまり、安全な状態になったとはいえ、事故以前より放射線量が高い状態がこれからの仙台の定常状態になるだろうということです。
簡単な言葉で言いますと、以前よりは放射線量が高い状態が数ヶ月から年単位で続くと思われます。
無論、今の仙台の空気、水、食品、土壌は安全な状態にあると言えます。
しかし、何かしらの対策をとりたいという方に言えることは、十分に継続できるような負担のない対策を取ることをお勧めします。ここでは、このような対応を取った方がいいということは言いません。これは、その様な情報は十分に流れていますし、個々が長期的にそれぞれの対応を取っていく段階になっていると感じているからです。(それだけ、安全面はクリアな状態になっています)
このブログでは、みなさんの判断材料になるような情報を提供できればと考えています。