リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

すべてが幸運だったとしか思えない

2017年12月15日 | 日々の風の吹くまま
12月14日(木曜日)。晴れ時々曇り。起床8時半。病院で教えられたlogrolling(丸太転が
し)式でベッドから下りるのも手慣れた感じ。仰向けで両腕を胸の上で交差させて、両膝を
曲げて、横向きになって、まずベッドの端から足を下ろし、上になっている手で上体を押し上
げて起きたら、胸で両腕を組んで1、2の3で弾みをつけて立ち上がる。よく見たら、いつも
ワタシがやっているのを同じ。まあ、ワタシの場合はベッドが高くて足が床に届かないので、
滑り落ちずに安全に下りるために自然にそうなったんだけど・・・。

9時過ぎにシーラが来て、3週間近く掃除していなかったのでかなり汚れていたバスルーム
の掃除。その間ワタシは床掃除。こっちもかなり汚れているから、箒でていねいに掃いた後
はごしごしとモップかけ。心臓手術後の療養の手引きに無報酬の家事も仕事と同じだから、
2、3ヵ月の「病休」を取るべしと書いてあって、やってはいけない作業のひとつがモップかけ。
女性の多くは家事を「仕事」と考えていないことが多くて、退院してすぐに掃除や洗濯を始め
てしまうらしい。家中がきれいになってさっぱりしたところで、今月の掃除料と一緒にクリス
マスカードとボーナス・・・。

午後は買い物だ何だと出たり入ったりしているうちに急にどぉっ~と疲労感が襲って来て、
ソファでラップトップをいじっているカレシの横に座って、肩に頭を乗せてしばらく目を閉じて
リラックス。退院して来て初めてつむじ風のように過ぎた2週間のできごとがじわじわと現実
感を持って来た感じで、血管造影室に運ばれるまで忙しい救急治療室で看護師が交代で
「見張り」をしていたのはいつでも直ちに蘇生処置ができるためだったこと、ドクターが朝の
3時に自宅から駆けつけてステントの処置をするほど一刻を争う状態だったことなど、落ち
着いてから記憶の断片をつなぎ合わせているうちに、カレシが自力で救急センターに行っ
たときは夜明けまで持ちそうにない状況だったことが理解できて来た。どこから見ても信じら
れないような強運が働いていたとしか思えないな。

カレシも病院のベッドで夜な夜な来し方行く末をじっくりと考えたようで、自己洞察やら自己
反省やら自己改革宣言やら。まあ、人間は死にかけて初めて「自分」と言う存在について考
えることが多いようだけど、それで幸せで満足の行く人生を再構築できたら、幸運の女神さ
まもさらに微笑んでくれるかもしれないな。

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