目指せ田舎暮らし

都会のストレスに完全にめげて田舎を目指す中年男性。
最低限の仕事は残しつつ、現実的な半農半X生活を狙っています。

韓国の中高年事情・下流老人たちのもうひと勝負

2015-11-30 18:46:05 | 老後
昨日NHKBS1でこんな番組をやっていた。

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/1623415/index.html

韓国では昔から、40代を超えて会社にしがみついている人たちを
泥棒呼ばわりする文化的風習がある。

給料の高いオジサン(おばさんも)達はさっさと若者に場所を譲るべきだ、という
考え方で、40代以降に経営陣でもないただの中間管理職以下だと自然と肩たたきが
始まる。

それは超一流企業のサムソンや現代でも例外なく毎年起きていることなのだそうだ。

で、この超レアな山ニンジンを探すハンター、ニンジンハンターを目指す元一流企業社員
立ちが番組に登場する。



日本でもソニー、パナソニック、東芝、シャープなどで大規模なリストラが行われて
来たが、韓国では自然な中高年追い出しが当たり前であり、この番組のように行き場を
失ってしまう中高年、下流老人予備軍が大量に生まれているようだ。


韓国ではまだ年金制度の歴史が浅く、大卒でもロクに年金をもらえないケースが多く、
中高年の再就職事情が日本以上に厳しい事情も含め、老後の生活には不安がつきまとう(と韓国の友人からも聞いた)


この番組、明日2日も21時からBS1で再放送されるそうだ。

日本以上に厳しい韓国の中高年事情、そしてほかに選択肢がないからということもあるが
大都市での優雅な暮らしからあっという間に追い出され、地獄?に立ち向かい、闘う夫婦、家族たち。
僕の場合は追い出されなくとも自然の中に飛び込んでいきたい派ではあるが、
将来に不安を持つ方々にはマインド的参考になるかもしれない。


日本で例えるとこれは何になるのだろう?
松茸ハンター?それとも?


興味のある人は是非ご覧になってください。




ベーシックインカムという発想

2015-11-25 19:18:31 | 老後
既に一度一定期間カナダの都市で実施され、オランダでも実験開始を決めた都市があるという、

ベーシックインカム

政府が市民に最低保証収入を与えるものだ。

一人あたり日本円で約12万円、所帯があれば18万円が無条件に支給されるのだそうだ。


http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/12/dutch-basic-income-experiment_n_7782056.html


これの是非は議論が分かれるところなのは当然で、親戚に迷惑をかける、社会的な地位を完全に
失う生活保護とは違って安心して「楽」できるこの制度、

記事の中にもあるように、
実際はぐうたらになって堕落してしまう人よちも様々な意味で助かる人たちも相当数いるのでは
ないかと思われる。


病気やケガで仕事ができない、中高年になってリストラされて仕事が見つからない、
何らかの理由で借金が返せない人たち、子供の世話でまともに働けないシングルマザーたち、
親族の介護などで仕事をあきらめざるを得なくなった人たち、etc...


そんな人たちにこの制度が存在したなら、どれだけ幸せだろうか?
生活の最低限が保証されていたなら、自分のため、社会のために空いた時間は使うことが
できるようになるだろうし、


働かざるもの食うべからずは人が生きていく上での基本だが、
不本意ながら自分だけの力ではどうしようない境遇に追い込まれる可能性は誰にだってある。
最近、痛ましい家族の悲劇のニュースを多く見かけるだけに、
日本でも是非このような制度を導入してもらえないものかと思う。

ただし、この制度を導入するためには、

所得税は40%以上、
消費税も20%以上
を課さないと実現は不可能と思われることも事実だ。

理想を実現させるには何かをあきらめなければならないわけで、
何事も簡単ではないものだけど、


カナダ人の友人にこの話をしたら、


所得のある人たちの税が高いのは仕方ない、
自分の老後や無職になったときのための貯蓄、保険のようなものだ

と考えているんだそうだ。


僕だったらその程度のお金が毎月あるなら仕事は一切やめて、
明日からさっそく農業製品の開発に注力します!

まぁそんな日が訪れることなさそうだけど・・・








ろうそく暮らし一家に起きた悲劇

2015-11-24 12:36:40 | 農業
こんな悲しい事故もあったんだ。

http://www.jprime.jp/tv_net/affair/20564

消防団員、植木職人だった大黒柱の老父が怪我などで働けなくなって
電気代も払えなくなり、生きる唯一の術が老母の耕す畑からの野菜だったようだ。

察するに職人だった父は個人事業主で年金もいくらもなく5人を支える
ことはとてもじゃないが無理だったのだろう。
いくら畑で野菜を作って倹約しても、家族5人を月額6万円~の国民年金では支えられない。

同居する長女も恐らくシングルマザーで養護施設に通う娘を抱える中、
なかなか思ったようには働けなかっただろうし、上の孫娘が働きだしたところということで
生活保護申請をして迷惑をかけたくないという老夫婦の思いもあったことだろう。

なんともいたたまれない事故。
そしてその前に横たわっていた貧困。
頑張っていた老母を思うと泣けてくる。


もし自分が家族を抱えていて、唯一の収入源であるならば、
齢を重ねてからの病気やケガ、リストラで誰もがこのような境遇に陥る可能性があり、
他人事とは思わないほうが良い。

僕だったらどうするのだろう。

そんな境遇になってしまってからだともう手遅れなので、
お金がある程度でもあるうちに徹底的なサバイバル生活の
準備を始めるだろう(しかない)

ソーラーパネル+蓄電池で最低限の電力を自分で確保する。
都会を捨てて田舎へ向かうことで薪や炭を利用した熱源の確保、
田舎だと湧水や井戸などでも水源を確保することも可能だったりする。
食糧確保と健康増進のためにも畑仕事はもちろんやるし、
もっと突き詰めれば狩猟免許を取って主に罠で野生動物を捕獲するなど
限りなく自給自足に近い生活を目指すだろう。


貧困は人間関係も身体も精神も崩壊させてしまう。
そして貧困は思わぬ形で誰にでも訪れる可能性がある。

実際の備えでなくても心構えとして「避難方法」を準備しておけば
少しは気持ちも落ち着くだろうし、無駄な出費を抑える習慣も見に付くだろう。

亡くなった方々のご冥福を祈りつつ、
自分の教訓にもしていきたいと思う。












下流老人

2015-11-23 21:33:51 | 老後
ここ最近で一番キツかったニュース。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151123-00000042-asahi-soci

生活苦・認知症の母・無理心中

認知症の母を娘(三女)が介護、父親は老体に鞭打って70代にまでなっても
新聞配達、しかしとうとう力尽き・・・

既に兄姉を責めるブログが目立ってきているが、
恐らく

・まさかそこまで追い詰められているとは思っていなかった(聞いていなかった)

・仲が悪く、かなり疎遠になっていた。

・自分たちも相当厳しい経済状況にあって余裕がなかった。

こんな理由であったことだろう。

とても悲しい事件。


きっと明日以降のニュースで、

「なぜ自治体は彼らの危機を察知できなかったのか」

「本当に必要な人たちに生活保護が行きわたっていない」

「無年金になってしまった理由は?」

「介護のために働けなくなってしまった三女を助ける術はなかったか」

などとが大きなトピックスとなっていくだろう。

日本人は全般的に、人に迷惑をかけてしまうことを恥と感じる傾向が顕著だ。
この無理心中まで追い込まれてしまった親子も、生活保護を申請すればこんな
ことには当然ならなかったろうに、恐らく生活保護申請=兄姉親族に迷惑をかける・・
が選択肢の中になかったのではないかと思う。

僕も45を超えて会社が消滅し、実務経験は色々とあるけども文系の悲しさで特に資格が
あるわけでもない、という事情もあって自分で会社を興してあれこれ仕事を受注しながらここまでやってきた。

現在49歳。

ラッキーだった側面もあってなんとかこの4年間はやってこれた。
でもこれが未来永劫続く保証は全くないし、来年一杯でパタっと仕事がなくなるとか、
身体を壊して働けなくなってしまう可能性も十分ある。

そうなったときに、いけしゃあしゃあと兄妹親族に生活保護申請を宣言できるだろうか?

絶対無理。

僕はこれでも高学歴、
海外駐在歴も長くて30代の生活は周囲の友人の垂涎の的でもあったし、
なんとなくジリ貧でナマポです、なんて家族にも友人にも申し訳なくて絶対に
申請できないと思う、いや思う、じゃない、絶対無理。

高学歴かどうかなんてまぁどうでもいいとして、
結果として他人に迷惑をかけたくなくて、かといって仕事もなくて、

この親子のように追い詰められてしまう人たちは決して少ないはず。

年金問題も最近「下流老人」という言葉が盛んにメディアで報じられる際に
平均的な家庭の例としての年金月額が毎度紹介されているが、

何らかの事情で年金を払っていない時期が長くあったり、
海外に居を構えていたり、会社勤めの合間にしばらく自営業やバイト生活期間があったり、
少しでも変則的な生活を一定期間していると、

年金は途端に、ガクっと減るのである。

大学生~就職した28歳までの年金未払い、海外駐在中期間は駐在地の給与を優先して日本国内では
最低限しか厚生年金を払っていない等の理由で私の場合、現在のペースで年金を支払っても
65歳からもらえる月額は13万円程度となる予定だ。

これは同世代の中堅企業に勤めた友人と較べると3~4万円安い。

さらに、たまたま来年以降現在の受注仕事を受けられなくなってしまって
バイト程度のことしかできなくなってしまったら、毎月の受取額は10万円弱となってしまうだろう。

これじゃ暮らせない!!!

俺も下流老人となって、最後は自ら人生に幕引きをするのか、、

僕と同じような境遇にある人はそんな風に考えることだろう。

でももしそんな危機感にさいなまれている人がいたら早くこれを伝えたいのだが、

いま元気で気力もあるなら絶対に間に合う

「下流老人の未来を避ける方法」

がある。


今日のニュースの親子のように、
あそこまで追い詰められてしまったらさすがにもう間に合わないが、


前段が長かったので簡単にその方法を箇条書きにすると、

1.便利な都会生活はきっぱり諦める。

2.都市圏から遠すぎないところに棲家を探し、ド田舎は避ける。

3.食費を強烈に下げるために半自給自足を目指す

4.固定費の中でも通信費関連は無駄が多いので徹底見直しする

5.少しでも若いうちにランニングコストのかからない生活家電、交通手段を検討、確保

6.健康を維持するための努力を今までの3倍くらいする。

僕はまだ49だから全部を経験して実践しているわけでもないが、既にシミュレーションは
開始している。

1.は、どうしても高額な家賃がかかるし、不動産を所有していても税金は高いし、ローンがあった場合は
すさまじい負担となる。本人が便利、友達がそこにいる、以外はデメリットしかない。
これが諦めきれない人は経済面で下流老人にならないよう、新しい儲かる商売を今すぐ始めるべきだ。

2.ド田舎すぎると最低限の日常生活でさえ不便でストレスになることもあるし、北国では灯油などの余計な
費用、ガソリン代などもバカにならなくなる。またド田舎ならではのしきたりや地域コミュニティーへの協調も必要となり、
まぁめんどくさい(らしい)
それより何よりも、ド田舎だともう介護以外は職がない。市街地も近い田舎であれば、介護以外にも選ばなければ
仕事の種類は結構多くあるものなので、候補エリアがある人はINDEEDなどの求人サイトでエリアサーチをするとよい。
僕がおススメするのはノマド的な環境でも続けられるネット環境を活かした仕事だけども、まぁ誰でもができるわけでもないので。



3.最近既に流行りでもあることなのだが、ちょい不便な田舎のレベルでも既に耕作放棄地はたくさんある。
放棄地ではなくとも、老夫婦が持て余している農園も相当な量があると言われている。
僕もそんな場所のひとつを親戚から借りているが、痩せた土地を元に戻すのに1年半かかったくらいで今は
自分ともうひとつの家族程度を年間で支える分くらいの野菜は作れている(約80坪)
うまくやれば30坪くらいでも十分野菜の自給は可能である。
また、釣りマニアの友人などを作って、頻繁に自家製野菜と彼らの釣果を交換するなどして、食費はここ数年、
極端に下がっている。

4.最近、ネット代やスマホ代などを自分の使い方に合わせてシミュレーションしたが、現在支払っている
合計が13000円、これは4千円くらいまで圧縮できることがわかった。SNSやメールでもかなり仕事もプライベートも
カバーできる時代、今の電話代・ネット代基本料金は高すぎるのだ。

スマホSIM
https://www.freetel.jp/
無制限モバイルルーター
http://www.plala.or.jp/select/lte/museigen/


5.田舎に住まうわけだから車やバイクは必需品となる。下流老人を避けるのであれば車も見栄は完全に捨てなければならない。
車は軽、しかも可能であれば電気自動車が好ましい。
電気自動車は航続距離が短いなどと文句を言う人がいるが、遠距離通勤や仕事で車を使う人でなければ一度の走行距離は
数キロ~数十キロがせいぜいだ。仮に100キロ、200キロと走ることがあってもほとんどの幹線道路、高速PAには充電設備が
あり、ド田舎の山道だけを選んで走らない限り問題はないはず。しかも電気代はガソリン代で換算すると
10分の1程度しか費用がかかならない。
リッター15㎞の軽を電気自動車に替えたとしたら、リッター100km以上になると考えれば良い。
僕も農地管理で毎週畑を見に行っているが、往復80kmの道のり、バイク(リッター25㎞)なのでまぁマシだが
これが車だったらランニングコストはかなりのものとなるわけだ。

また、日常使い続ける家電類、TV、電球、冷蔵庫、冷暖房等は元気で少しでもお金があるうちに省電力の少ないものに
しておく。これで3割くらい電気代が変わった。僕の場合。
ちなみに冬は電気ヒーター類は使わない。省電力エアコンと温熱素材の敷物、仕方ないときだけピンポイントでホットカーペットなどを使用している。

6.健康、もうこれが一番大事。
病気だとそもそも働けないのでどんな倹約をしようが貯蓄を食いつぶすだけの話となるので1年もつか、2年持つかの差にしかならない。
逆に元気であれば贅沢言わなければ何だかんだ仕事はあるもので、最近特にネット通販の普及などで田舎エリアでも軽トラでの配送業など
老齢でもできそうな仕事も増えているようで、シモの世話ばかりさせられる介護や掃除とか過酷な工事警備しかないのか、とガックリすることもないかと思う。
ちなみに野菜中心生活(肉魚も食べる)を初めて3年、身体は前より元気になりましたよ。検査の数値も良好で老眼も少し改善した。




そんな感じで計画をして、一部できることをシミュレーションをしてみると、

もしこのまま一人だったらの前提だと

家賃 3万~4万(30平米~40平米、環境良)
水道光熱費1.5万
通信費4000円
食費2万円
酒他遊興費3万円
交通費1万円

これで大体10万円。

都会でも4万円のボロアパートはあるが、ホント悲しくなるような木賃宿しかない。
それが都心から1.5時間距離くらいのエリアだと
2DK 4万円程度などザラだ。
1DKなら3万円でも簡単に探せる。
さらに言うと、都心から遠すぎないリゾートにあるマンションなどだと、
まだ20年くらいは住めそうな物件が100万円単位で販売していたりする。広いものだと
管理費などが高額になるが、40平米以下程度のものが探せれば3万円以下の管理費・修繕費で
まかなえることも多い。建物が老朽化した時にどうするか、という問題は残るのと現地での
就職事情がどうかという問題はあるが、検討の余地はある、

さらにリゾートど真ん中まで行くと、最近ちょっと流行りのトレーラーハウスを常駐させられる
トレーラーパークがあったりする。
山中湖の例だと、
借地費用月額2万円
水道電気費用5000円
初期費用50万円
以上+トレーラー(中古で150万円~)でほぼ永住が可能となる。
トレーラーはもちろん一般の家や別荘よりは狭いが、修繕も容易だし
土台はタイヤなので耐震性も高い。
この場合はリタイヤか、観光地でなんでもして働く!という勇気が必要だけど。






また、外食中心だと食費は3万円以上は絶対かかってしまうが、自給することで
肉魚類にもお金をかけられるようになる。
光熱費も文化的な暮らしをしていれば2万円以上は間違いないが、
設備の再考で3割程度抑えられるはず。

酒や遊興費は個人差が激しく出るが、僕の場合は1,5合の焼酎・一缶のビール+α
で一日500円くらい。これに週に一度あるかないかの軽い飲み会で一回5000円くらい。
今が実際そんな感じである。

交通費、電気自動車にはまだ交換していないが、現在の交通費がなんとなく1万円+α
なので、田舎分を加算して電気自動車及びバイクと割り切れば1万円でお釣りがくるはず。

ちなみに80歳越えて車や大型バイクが厳しくなったらジャイロか3輪電動アシストチャリで
のんびりいけば良いとも考えている。

本当のド田舎に行かないのはそこ、80歳越えたときにチャリやジャイロでも暮らせるかどうか?
もひとつの大きな理由なのである。

そんなこんな、考えてシミュレーションをして、一部は実践してみると
月額10万円でも割と普通に暮らせるということだ。
もちろん余裕ではないし、万が一の時の医療費などを考えればやはり
一定の貯蓄もしくは保険への加入などが必要になるので貯蓄がなく不安な人は
県民共済などに入っておくのが良いと思う。月3000円を自分の健康状態と比して
高いと思うかどうか、だ。

下流老人という衝撃的な言葉とその根拠、
僕は逆に準備を早くスタートできるきっかけとなったことに
感謝もしている。



下流老人なんて怖くない、がんばろう。