甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

SL乗りたかったけど、情熱が足りなかった。

2024年04月04日 20時45分38秒 | 鉄道のこと

 蒸気機関車を見たことはあっただろうか。あったかもしれないけど、そんなに憧れてなかったと思う。独特のリズムとか、けむりの感覚とか、いくつもの車両がつながって走ってる感じみたいなのがあったでしょう。私たちは、そんなにたくさんつながった電車に慣れなくなりました。

 都会では12両編成の快速とか、そういうものが走っているから、先頭から最後尾までものすごい長い感覚で走ってたりするんだろうけど、田舎では6両編成なんて聞かされると、「わっ、長いな」と思ってしまう。

 そんな中で、数両を引いてるだけでも、蒸気機関車のつながりは、それぞれが一つになって走っている気がします。まあ、そんな気持ち・気分があります。本当はどうなんだろうな。


 先日の旅で、新富士から三重県に帰る途中でどこで降りようか、まるでプランはありませんでした。蒲原、由比、興津と東海道の宿場町を抜けていく時はうたた寝をしていました。清水、静岡も同じようなもので、焼津、藤枝もボンヤリしていた。掛川、島田、金谷、どこで降りたらいいのだろう。このまま終点の豊橋まで行ってしまうのか、愛知県に入ったら、遠出した感覚もなくなってしまうな、とハラハラしていましたが、「ふたたび、大井川鉄道を見てみよう」と決めたら、スンナリと金谷駅で降りることができました。

 大井川鉄道の本拠地の浜金谷は少し離れていて、歩いて20分というので、だったら歩いてしまえと思ったものでした。



 前回、蒸気機関車を見たのは2015年の7月でした。もっともっと最近のことだと思っていたけれど、もう9年の歳月が過ぎていたのですね。何だか怖くなってくる。


 乗りたいな、いつか乗りに行こう、すぐに乗りに行けるよ、と思っていたら、もう9年が過ぎています。この分なら、次に見に行ける時はもっと10年くらい過ぎていて、もう自分ではここまで来れないかもしれないし、誰かが乗せてくれても、自分は今何に乗っているのか、ちゃんとわかるのかどうか、それさえ怪しくなります。


 私はそんな危なっかしいところに立っているようです。あと何十年生きられるのか、そんな10年単位じゃなくて、もっと一けたなのかもしれないし、どうなるのかわかりません。

 淋しいことを考えるんじゃなくて、今ある楽しいことを少しでも実現する形で動いていかなくちゃいけないのだから、いつでも乗れるのだとと思って、それは私の気持ち次第であり、私がやりたいことを進んでやればいいだけのことです。私の情熱次第のようです。


 蒸気機関車は大井川の奥に向かっていきました。時間のない私は、蒸気機関車をとりあえず見られたことに感謝し、家に帰ることにしました。もう旅は十分してきた、という気分だったのです。

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