甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

池利の千寿亭(桜井市)

2018年05月04日 05時47分11秒 | 大和路を歩く

 私は、母のお腹の中にいる時から天かすを食べていた子どもなので、それから五十数年ずっと天ぷら好きです。でも、さすがに近ごろは、「天ぷら食べるのやめよかな」と思う時も出てきました。食べられなくなってきたのはいいことだと自分では思っています。

 油分は必要だけど、あまりにたくさん摂取してはいけないし(近ごろは意識的に避けているから、少しは体の油が抜けてきたと思うんですけど)、天ぷらは食べなくなりました。

 とはいうものの、折り目節目には天ぷらを食べてしまいます。そりゃ、何と言っても好きな食べ物ですからね。ついつい食べてしまう。

 そして、三輪大社はその前を素通りして、池利さんの工場前の千寿亭というところに行きました。三回目か四回目です。その度に、すごいお客さんたちがいて、中に入れるまで30分待ちとかになったりする。

 行き当たりばったりの私たちは、ピークの時間帯に来て、それでも30分くらいしたら中に入れました。ホントはビールでも飲みつつ天ぷらという気分でしたが、クルマだし、飲めないから、とにかく天ぷらだけを楽しみに注文をしました。

 暑かったから、冷たいそうめんにしました。三色麺だと器が違いますということなので、ついつい三色麺にしてしまった! 池利さんのだから、色を付けるにしても自然由来だろうと信頼して三色です!

 奥さんは、桜エビのかき揚げとごぼう天ぷらのにゅうめんにしたようです。ああ、かき揚げがあたたかいつゆの中に入るところを想像したら、それだけでお腹が減る感じです。まあ、奥さんのことだから、かき揚げの破片くらいくれるだろうと何も言わないけど期待して、しばらく待ちました。

 すでに30分以上待っているから、食べ物が来るのを待つのも何ともない感じ。

 私たちは、急ぐ旅ではなくて、大阪から三重に帰る途中で、少しだけ寄り道しているのでした。どこにも行かないし、何となくお腹が空いた。天ぷらはあまり食べないようにはしているけれど、こういうところで食べなくて何の天ぷらだ! という意気込みで待ちました。

 そして、わりとすぐに天ぷらがやってきて、三色麺もそそるものがありました。

 キュウリやしいたけに囲まれたミドリ、錦糸卵と黄色、最後の切り札の白、どれもいいじゃないですか。エビ、ナスビはもちろんのこと、手前に広がる扇のような天ぷらは、なんとそうめんの天ぷらでした。スバラシイ、芸術的だ! 早速食べて、カリカリの触感を味わいます。

 もう天ぷらが先か、三色麺が先か、何が何やらわからぬまま、食欲のおもむくままに食べつくしたのでした。麺の味もわからぬまま、何となく味わいが違う程度の味覚のまま食べてしまいました。ああ、もったいない。もっと楽しめばいいのに、時間を忘れるくらいに食べてしまった。

 もちろん、奥さんは、こんな私に、ゴボウの天ぷら一つ、かき揚げのかけら、それぞれ分けてくれました。なんと優しい、何と天ぷら好きの夫思いの奥さんであることか。もちろんガツガツ食べてしまって、おいしかったのだけれど、あっという間になくなってしまいました。

 おいしい時って、すぐに終わってしまいます。どうしてそんなに短い間でお腹の中へ消えてしまうのか。もっとたくさんたくさんと願っても、そんなにたくさんは食べられないし、ほんの少しをチョコッと食べさせてもらえたら、それで満足するわけだから、あとはビールでも飲めたら、それは最上の喜びなんだけど、それはできなくて、次善の喜びというところかな。

 ああ、天ぷら。ああ、かき揚げ。……朝から私は何を書いているんでしょ。

 もうブログはストップして、朝ごはんを食べることにします!


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