甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

花粉、黄砂、人いきれ

2024年03月30日 21時24分05秒 | 東海地区にも行かせて!

ホテルでぼんやりしようと、顔も洗ってお風呂も入ったのに、ずっと鼻水。たぶん、1日の積み重なったもので炎症を起こしているようです。何だかおかしいです。

さて、山梨の大月から河口湖を経由して、静岡の三島に出る予定でした。

お昼ごろ、富士急に乗りました。三両ある電車は満員で入るスペースが見つけられませんでした。ドアのところに座り込んでる女の子のところが入れそうで、割り込んだら、ドア閉めの時につんのめってしまった。

ああ、とんでもない電車に乗ってしまった。でも、これしかないんだけど、どうなっているの? みんなどこから来たの? 東京? 世界? 満員なのに、富士山が見えると、写真を撮っているのです。みんな、いつ、どこで富士山への憧れを持つことになったんだろう。

河口湖まで辛抱したら、混雑地獄から解放されるだろうと決めました。

ところが、河口湖は外国人だらけ、日本人はほとんどおらず、富士山四合目行きやら、富士山周遊やら、世界の人びとは何を求めているの? そして、新宿行きのバスも、トイレも、何もかも人だらけ、私の予定していた三島行きのバスも予約でいっぱいでした。



私は静岡のホテルに予約したのに、東京に出て新幹線で静岡に行かなきゃいけないの?  

どうしたらいいのか? 河口湖からのバスは高速バスだから、地道を走る路線バスなら、なんとかなるんじゃないのと、路線バスの出るところに行き、ものすごく時間はかかりましたけど、御殿場に出られて静岡に来られたんでした!



★ 家に帰りました。富士山駅(旧・富士吉田駅)から御殿場に向かうバス、大混雑・大渋滞の河口湖駅から戻って来た時、こちらはそれほど外国の人たちがいるようには見えなかった。

 でも、アジア系の人たちが憧れる、忍野八海というところがあります。そこに向かうバスはこちらから出ているのです。さあ、どうなるんだろう。

 御殿場行きも、忍野八海行きも、富士五湖の一番東の山中湖へ行くのも、ここが一番標高も高いのかな、この富士山駅からスタートになるはずでした。昔はそうでした。

 13時半を過ぎていました。バスの案内所に行ってみると、「13:38発が遅れているから、それで大丈夫です」ということでした。「ああ、御殿場に行ける!」。ということは、新富士のホテルにも行けるめどが立ちましたね。ホッとしながら、遅れているバスを待ちました。何だか、テレビの『路線バスの旅』みたいな感じ。いや、私一人だし、別に歩くわけじゃないし、昔、御殿場から何度か乗ったことがあったのです。

 15分遅れてバスがやってきて(河口湖が始発になってたのかもしれません)、座席はだいたい埋まっていましたが、どうにか座れました。けれども、このバスもかなりの外国人率です。7割か8割が外国人、少しだけアジア率が高い。なんてっても、中国系の人たちが、地面の穴から滾々ときれいな水が湧いてきて、そこにコイなどがゆったり泳いでいたり、わら葺の古い民家がしつらえてあって、そこに富士山もあるから、みんな大好きみたいでした。

 私は、20年ほど前に初めて行ったと思いますけど、その時はまだ外国人率は低かったはずですけど、今はあまりにすごい。



 作家の辻仁成さんみたいな髪型の、サッカーの遠藤選手みたいな、少しカッコつけてる運転手さんは、まだ動き出したばかりなのに、疲れた顔をしていました。

 さあ、アジア系の人たち、中年女性のグループが動き出しました。彼女たちはわからないのだと思うけれど、まるで超然としてバスの列に加わっていなかったのに、「忍野八海」が近づくとあれば、やる気になる感じです。

 運転手さんは、強い口調で「オシノハッカイ、ネクストバス!」というのを連呼しています。アジア系の人たちがめざしているのを知っている感じでした。山中湖は通るけれど、忍野八海は富士山の裾野の少し森の中に入ったところに湧き出ている水の楽園でした。

 この叫びみたいなのを聞いて、彼は疲れているし、外国人にウンザリもしている、でも、ちゃんと仕事はしようとしている、そんなのが感じられました。

 ここから山中湖まで40分くらいかかったかな。町中の渋滞、突然バスを降りるという外国人たちが、一万円札を出そうとしたり、停車の前から動き出そうとしたり、何度も「ストップ、ストップ」と放送もしなくてはなりませんでした。

 わめきたくなるのを我慢して、誠実に仕事をこなそうとしている運転手、それを祈るような気持ちで聴いている私、ハラハラドキドキの峠越えが済んで、静岡側に出たら、猛然とスピードを上げて、一時間と少しで御殿場には着きました。あんなに濃厚なバスの時間を過ごさせてもらい、鑑賞代が1630円ではもったいない。もっと出したいくらいの気持ちでしたので、オッサンの私にはめずらしく「お疲れ様」だったか、「ありがとうございました」だったか、降り際に声をかけました。

 彼は、静岡に入って、時間を取り戻そうと猛スピードを出し、バス停にいたり、すぐに降りちゃうおばあさんたちにはすごく優しかったりするし、見かけによらない真面目な人だと見直しました。

 こんなに頑張ってるのに、給料はどうなんだろう。そして、外国の人たちの波はずっと続いていくけど、疲れたりしないだろうか。それが心配になりました。頑張る若き運転手さんがくたびれないように、私は少しだけ祈るのです。


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