弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

シンプル イズ ベストー引き抜く離れ 

2009-05-07 | Weblog
 親指を引き抜く離れを試行しました。シンプルで良いと思いました。

 実は、今まで何度も挑戦していたのですが最後の親指の返しをどうするかが課題でした。でも弓友のしゃくっている人には”真っ直ぐ抜いたら”なんて言っていたのです。

 懸口で弦をひっかけて(この場合引っかけて懸口を弦に預ける様にするとことが大切と言うことです)、腰を中心に傘を開くような気持で引分ける。
 会では傘を広げ、8本の骨は八法に張られている。縦横十文字はできている。
 これで詰め合いは出来ていることになる。

 親指の懸口で引っかかって抜けない親指を自然に抜けるのを待つ気持でじっと頑張る、伸び合いは傘の先(腰)をじっと入れると骨が張られる、・・・という会は単純で良い。傘を思い、球体に張られていることを思うだけです。単純でなければ本番では使えないのです。シンプル イズ ベストなのです。体は球体に(地球に)張られ、親指が抜けるのを待つのです。日月身ということがありますが球体身です。弓手の角見も地球の裏側から引っ張られている感じです。

十分に張って体勢が出来たら、その親指を肘で引き抜くのです。後ろ下方に肘を突くようにするのです。ここの所は浦上博子先生の離れを採用します。

肘に引かれていた懸口は抜けて一文字に飛ぶのです。この懸口の一点が飛ぶというイメージが改善したところです。

残身では全身は球体に張られたように開いて反っています。

綱引き射法と指導された先生もいますがまさに弓手は押すのでなく引っ張られていると考えます。右肘も肘も地球の裏側から引っ張られているのです。上下左右斜めに球体に開くのです。 

親指は跳ねたり、捻ったりもしません。ただ引っ張られていて球体に抜け、懸口の一点が一文字に飛ぶのです。


と言うのが、今日の考えた会・離れです。

離れで肘を突くと言っていますが、その前に離れます。すぐ離れるので待たせなければならないのです。「待て、待て」とでも言って頑張らないとすぐ離れます。よく言えば自然に離れていると言えますが、本当は我慢できずに離れているので早気になり勝ちなのです。

こう離そうなんて考えるのは、離れを考えると言うことになり、離れが早くなり、早気になると考えますので、「離さない、まだだよ」と離さないことを考えてみようと思います。ただ頑張るだけです。
傘になって傘のように頑張るだけです。肘を抜かずに頑張るだけ頑張るのです。そうしていると離れるのです。それがよく言えば自然の離れになり、頑張っているので気迫の離れになるのではないかとも考えるのです。
風船でも空気がいっぱい溜まった方が爆発力が高いのです。

ここでえいっ!と離してはいけないでしょう。えい!とやれば鋭い離れ、気合いの離れになりそうですが、何だか離れに色が出るのではないでしょうか。

えい!と肘を突くか、じっと肘を引っ張るか、比較してみれば良いのです。
自師の精神で、他人の目で自分のビデオを見て比較すればいいのです。

だだ、稽古場で出来ても、射会や師の前ではできないのです。
でも常に練習していると、体が覚え、夢中になったとき出るかも知れないのです。

正しいと思うものをただひたすらに練習するのみです。
まだ何が正しいかしかとは分かりませんが・・・

 
試行の結果は、”肘を突く”ことにしました。


何時か花は咲くでしょう。それを信じて、練習練習
脳と肘と体に覚え込ませるのです。鍛錬です。

こういう練習には、巻き藁練習が一番と思います。
松井選手の畳の上の素振り練習と同じです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿