クレジット会社の出来事

希望を胸に大学卒業と同時に勤めたクレジット会社、でもそこで見た物は・・・・・・

電報・・・・・・・・・

2008-07-16 10:20:51 | Weblog
 これは以前に投稿前に消えた内容を思い出し、思い出しながら書くブログです。以前のはとても良く出来た・・・なんて思えるものだったけど、再度書くのはなかなか難しいですね。

 新聞か何かで、NTT以外に「電報業務」に本格参入の業者が・・・・って記事を見て、昔、昔のことを思い出しました。

 当時の債権管理課、要は月々の支払いが遅れている「債務者」さん、延滞者さんに対する督促は「郵便物」か「電話」での督促がほとんどでした。もちろん何ヶ月も支払いが遅れていて、悪質って思える延滞者さんには「法的手続き」も行ってはいました。

 でもね・・・、何度電話で「入金のお願い」をしても、払わない人は「払わない」んだよね。

 で・・・・、ある日のこと、支店の管理職、支店長だったか、債権管理課の課長だったかは忘れましたが、本支店会議で「○×支店の債権管理課が、電報での督促を行い、大変な効果があった・・・・」なんて聞いてきたんだよね。

 クレジット、信販会社って、「売上」にも目標があり、「延滞債権の回収」にも目標、要は「ノルマ」がありました。だから各支店は、その目標に向かって競争をしていたんだよね。

 だから、債権管理課の場合は「取り立ててなんぼ」の世界だよ。

 でね、僕たちも当時、いろいろなつながりから「とある大手信販会社が電報での督促をしている」ってことは聞いていました。
 でも、「そんなのありかよ??? 電報って結婚式やお葬式、大昔の話なら「身内の誰かが急病、危篤」なんてものだけ」だろう・・・・ってのが、僕たちのあの頃の思いでした。

 ある日突然、「電報でーす」なんて、電報が届き、何事やぁ・・・なんて受け取ったら「○○の代金の支払いが遅れています。至急支払いを・・・・」なんて文面だったら、そらびっくりするよね。

 結局、その日から、僕たちは上司の指示には逆らえず、「電報督促」が始まりました。

 確かに、そのやり方を始めた当初は「すごい効果」「回収率」が上がりましたが、半年、一年もしたらそのやり方にも驚かなくなったのか、効果は薄れてきたような気がします。

 今はそのやり方、いろいろな規制も出来、督促方法も変わったと思いますので、電報での督促など無くなっているとは思いますが、電報に関する記事を見て、そう言えば『昔は・・・・』って思い出しました。

 携帯電話がこんなに普及した今、電報ってあまり使用しなくなった気がしますが、やっぱり結婚式やお葬式にはNTTに電話して頼みますね。

 そうそう、これは僕の10代後半から20代半ばまでのプライベートなことですが、当時「これは」って思う女の子の誕生日なんかに「誕生日おめでとう」って内容の電報を送ってました。

 そんなの「もらったことがない・・・・・」って子ばかりだし、これは以外に効果がありました。

 その後はバブル景気等もあり、記念日にはバラの花束、バラが100本、何百本。宝石、貴金属、ブランドバッグも当たり前・・・・なんて風潮にもなったかもしれませんが、「電報」ひとつで女の子の心をつかめるなんて、なんかいい時代だったような気がします。

 同じ「電報」でも、みんなが楽しく、嬉しくなるような電報の遣い方をしたいですね。

前回の補足です・・・・・・

2008-07-04 10:09:20 | Weblog
 僕は営業として「カツラ」の販売会社の担当をしたことはありませんが、若い頃は、会社の「パシリ」だった僕のこと。何度もローンの承認が出た「クレジット、ローン契約書」なんかの回収や、加盟販売店さんからの「ローンの申し込み兼契約書」が無くなった・・・・って依頼で、本来は担当者が持って行くはずの「申込書」の束を僕が持って行ったりと、何度となく「カツラ」販売会社の支店、営業所を訪問し、いろいろそこの社員さんとお話をしました。

 当時もお客様との相談には、小さい個室がいくつも用意され、僕からしたら単なる営業さんとしか思えない人も白衣のような服を着て、相談に来た人に対応していました。

 昔、昔のことですが、僕は白衣を来て接客している姿を見て、内心は「お、おー。孫にも衣装やん!立派な相談員?に見えるなぁ・・・・・。」なんて、思っていたものでした。

 頭髪の相談にみえる人って、やっぱりそれなりにいろいろ考えて来るってもんだし、相談をして、自分の頭髪、頭の毛の生えているところを拡大して見せられたりなんなりして、「これは・・・・・」なんて言われたら、何かの頭髪のケアーをお願いしようか。頭髪がほとんど無くなっていたら、個人個人の頭の形に合わせた、オーダーメイドの「カツラ」を頼もうか・・・・なんて思ってしまうよね。

 そう言えば、美容師さんの資格者さんで、当時は「カツラ」と残った髪の毛を上手く混ぜ合わせ?、セットしてあげる人もいました。

 そんな人にかかったら、ちゃんとセットした頭って「何処がカツラなん?」なんて、全然分からず、自然の頭髪に見えて、僕は「高い金を出すだけあるなぁ・・・・」って思ったこともありました。

 でね・・・・、僕もある日、先方の事務所で雑談中に「僕も増毛とか、何かが必要ではありませんか?」なんて聞いてみました。

 そしたら、「吉本さん、あなたの髪ぐらいで心配してどうするの。ここに来る人って、もっとひどい状態の人が多いよ・・・・」なんて、営業トークではなく、本音のトークで会話したのも思い出です。

 でも、「カツラ」のローン、やっぱりどうしても必要だと思って購入する人が多かったのか、ローンの支払いを滞らせる人は少なく、延滞率は低かったような記憶があります。

 そんなの「支払いを遅らせ」て、「○○さん、カツラ、カツラの代金の支払いが遅れています。至急振り込んで・・・」なんて電話を貰ったら、もし「カツラ」って言われるのに抵抗のある人なら、ある面、耐えられないと思う場合があったかもね。

 申し込み時の確認の時には、前回に書いたように「カツラ」とは言わず、単に「商品」と言いましたが、債権管理課で電話督促を行う場合、延滞者さんには遠慮もしないで「カツラ」と商品名を連呼していたもんね。

 おいおい、相手の人にも「プライド」があるんだよ。支払いが遅れた事情もいろいろあるだろうし、その事情に拠っては言い方を考えてあげろよ・・・・なんて思った僕でもありました。

なんか大変なことに・・・・・・・

2008-07-02 15:19:00 | Weblog
 前回は、せっかく書いたブログが投稿時に消えてしまい、とってもショックを受けたことを書きました。僕自身としては、一時間以上も掛けた力作?でした。内容は「電報」についてのことだったんですが、これについては、またショックが和らいだ時に、思い出して書くことにします。

 で・・・・・、今日は少し前からテレビや新聞等々で話題になったことで、「大手の上場しているカツラメーカーの株主決議・・・・」なんてものを見て、昔のことを思い出したので、そのことを書くことにします。

 社長が交代するとか、なんかで、なんか大変なことになったようですね。

 ただ、みなさんに誤解して欲しくないので、念の為に書いておきますが、この話は、その話題になったメーカー、会社を特定してではありませんので、その点はよろしくお願いします。

 当時、うちの会社と取引をしていた「とあるカツラメーカー」さんの話です。

 でもね、「カツラ」と言っても、当時からとても高額なものになることもありました。「カツラ」だけでなく、「髪の手入れ」とか「増毛」とか、なんかいろいろなメニューがあったように記憶しています。

 で、その商品の代金やサービスの代金が10万円、20万円、それ以上・・・と、高額の場合、当社のようなクレジット、信販会社の「分割払い」をお客さんに勧め、販売促進を図っていたんだよね。

 お客様が「そんなに高いカツラはいいものであっても買えない。お金が無い・・」なんて言った場合、「お客様、分割払いをご利用になられたら、月々僅かの支払いで済みます。ボーナス払いを併用されたら、更に月々の支払いは少なくなります。これなら無理なく、すぐにお客様に合った商品を製作して、出来あがり次第、お使いいただけます。」「お金は全額、すぐには必要ありません・・・・」なんてね。

 それで結構な申し込み件数が、僕のいる支店にもありましたし、全国的に見てもすごく多くの申し込みが当時はありました。

 そして・・・・、これは以前から何度も説明していますが、クレジット、ローンの申し込みが、加盟販売店からあり、その後の「情報」「融資資格」等々の審査をしてから、最後に「申し込み人さんへの電話確認」となりました。

 もう一度言っておくと、この電話確認、ごくごく簡単に言うと、お客様の自宅や、指定があれば勤務先等に電話して、クレジットの申し込み人本人に「○×株式会社さんからクレジットの申し込みがありました。×□(商品名)を分割払いでお申し込みされましたか?月々の支払い条件は○○でよろしでしょうか?」なんて、購入、クレジットの申し込み意思、支払い条件等の契約内容の確認をするってもんだよね。

 だからね、例えば「自動車」なんかだったら、メーカー名、車の名前等々、ちゃんと言って確認するんだけど、「カツラ」の場合は、今はどうかは知りませんが、昔は「カツラ」って言われるのにとっても抵抗のある人も多かったんだ。

 そんなの「カツラを分割払いで購入されましたか・・・・」って、女性職員からの確認電話が嫌なら、現金で買えよ・・・・って言っていた審査課の課員がいましたが、人の気持ちは複雑だから、それも仕方ないかと僕は思います。

 でね・・・、そのカツラを販売している加盟販売店からの申し出だったか、うちの会社の気遣いだったかは知りませんが、確認の電話の時には「カツラ」とは言わず、単に「商品」なんて言い方で確認していました。

 まあ、メーカー名がイコール「カツラ」ってほどの知名度があった?かもしれないし、メーカーを言って、そこで「商品」と言えば、それは「カツラ」ってことで通ったのかもしれないね。

 若い信販会社の女性職員から「カツラ」を購入しましたか?なんて言われ、内心では「この男性はカツラが必要なほど髪の毛が・・・・・」なんて思われているのでは???と、思いこんで、悩む人も出るかもしれないしね。

 特に、結構年齢の若い人の申し込みもありましたし、若い人の場合は特にそうだったかもしれないね。

 そこまでクレジット、信販会社は、加盟販売店さんや申し込み人さんに気を遣っていたんですよ。

 でも・・・・・・、ここからは僕の問題ですが、当時は若く、髪の毛も普通にあった僕ですが、今ではその「商品」があってもおかしくないほどになりました。
 年を取るって・・・・なんか残酷ですね。