クレジット会社の出来事

希望を胸に大学卒業と同時に勤めたクレジット会社、でもそこで見た物は・・・・・・

株式購入ローン・・・・・・・・

2007-07-25 09:51:16 | Weblog
 最近の株式市場は一進一退を繰り返してしるようだけど、これも昔、昔の話だと思って読んで下さい。

 信販会社が誕生した最初の頃には「個品割賦」と呼ばれる、商品の購入での分割払いが主流でしたが、その後には信販会社の取り扱い商品はいろいろ増えました。

 そして、あのバブルと呼ばれる時代、特にNTT株上場時期に「株式購入ローン」なるシステムが出来ました。

 最初は「NTT株の購入資金を貸す」ってものでしたが、その後は「東証一部、二部株なら貸す」とか、条件によっては「上場株の購入資金を貸す」なんて、どんどんエスカレートをしていきました。

 当時は今から思うと「バブル」の時代で、株価は右肩上がり、世間のほとんどの人たちが浮かれていたようにも思います。

 そして僕のいた会社のえらいさんたちも株式投資をしている人がほとんどで、毎日「資産がいくら増えた」とか「こんなに儲かった」なんて、仕事よりも「株価」って感じの雰囲気も無くは無かったようにも感じていました。

 これは直接聞いた訳ではないので、真実かどうかは分かりませんが、○○支店の次長さんは、金主と言うべき「都市銀行」の出身者で、その銀行の株を×万株も所有している。その時価は「4億円を越えている」なんて話も聞きました。

 当時の僕は、おいおいおい、おっさん、そんなにお金があったら働く気持ちが起きないだろう?それで仕事もせずに「女子職員にちょっかい」を出してばかりいるの?なんて思わずにもいられなかったような、そうでないような・・・・・。そんな時代でした。

 でもね、今はこの制度があるかどうかは分かりません。ただ、バブルのように「株価がどんどん上がる」といいのですが、お金を借りて買った株が、もし下がったら大変だよ。

 「NTT株」も一次の発売で買った人は大きく値段が上がったので売り時を間違ってなければ「大儲け」だったと思います。でも二次の発売で買った人の中には「損をした人」が多かったようにも思います。
 そしてNTT株に限って言えば、一次の時の「株式購入ローン」の申し込みは少なかったのですが、二次の時には多くの人が「儲かる」と思ってか、購入ローンの申し込みがとても多かったのを覚えています。

 一次の結果を見て、そして欲を持って「お金を借りてNTT株を買った人」の中には、借りたお金の金利と値下がり損で「大損」した人もそこそこいたかもしれませんね。

 そして「バブル崩壊」まで株式購入ローンを利用して、NTT株に限らず、いろいろな株を買っていた人たちはどうなったんだろうね。

 そんな「ローン」がありました・・・・・、と言う話でした。

エレクトーン、ピアノのローン・・・・・・・・・

2007-07-23 10:14:06 | Weblog
 前回からの続きですが、楽器屋さんのローンで取り扱いが多かったのは「ピアノとエレクトーン」でした。

 ほとんどのローン申し込み者さんたちは「子供の為に購入」ってのが理由でした。そして中には「可愛い孫の為に・・・・」なんて、祖父母さんがローンの申し込み者さんになっての申し込みってのもありました。

 子供さんを思う心って、とっても素晴らしいものがあるように当時も今も思います。

 でもね・・・・・・、当時の話、全部が全部とは言いませんが、楽器のローンにも以前から何度か書きましたが、「バック」「キックバック」「リベート」「戻し」等のシステムがある場合が多かったです。

 子供を思う親心なんかにつけこんで、高いローン金利を設定し、そしてローン会社の取り分以外の「キックバック」を受けようなんて・・・・・・、そんなの楽器屋さん、あんた何を考えているの?って言いたかったあの頃です。

 一度、僕が新しく楽器販売店と「取り扱い契約」をしてもらおうと訪問しました。で・・・・何度も訪問した結果、そこの社長さんが初めて話を聞いてくれた時のことです。

 なんと・・・・その社長さん「お前のところは『キックバック』をいくら出す。他の信販会社より多く出すなら・・・・、そして他の信販会社よりローンを簡単に通してくれる(OK、承認を出す。断わらないって意味です)のなら考えてやる・・・・なんて言うんだよ。

 おいおいおい!あんたいきなり「お金」の話かよ?????って思いました。

 でも・・・・・、僕が社会、世間を知らないだけで、それが普通だったのかもしれないね。

 そして世間知らずの僕は「社長、キックバックを出す話はしたくありません。キックバックの分の金利を無くして、その結果、お客様の金利が安くなり、お客様の支払いが楽になります。お客様の為にローン金利を安くした契約を結びませんか・・・・・」なんて言いました。

 そしたら、みなさんの想像通りに「お前はバカか。帰れ!時間の無駄だ・・・・」と言われ、僕は追い返されました。

 その楽器屋さんはその地区に数店舗を展開する、結構地元では大手の会社でしたが、商品の販売利益で儲け、さらに「キックバック」で儲けようとするところだったのかなぁ・・・・・。

 でもそうでないと会社って儲からない、大きくならないのかもね。

 音楽って「夢がある」って思いが僕にはあります。でもその音楽を扱う会社の一部には、何か現実的な「儲けてなんぼ」って考えがある・・・・のかもしれないね。

 えーっ!みんなは「そんなの当たり前」だって言うの?

 そうかもしれないね。「夢や理想では生活出来ない」世の中かもね。だから今の僕はとても貧乏なんだよね。

 

楽器のローン・・・・・・・・・

2007-07-20 11:20:31 | Weblog
 楽器屋さんともローンの取り扱い加盟店契約はありました。と言うより、ピアノ、エレクトーンのローンって結構多かったんですよ。

 それと以前に書いたと思うけど、ギター、エレキギター等々なんかの「店頭即決、持ち帰りローン」なんてバカな?取り扱いをしているクレジット、信販会社もありました。

 店頭即決って、店に来店して「この商品が欲しい」だから「すぐに貰って帰りたい」ってのが購入者の要望だとするよね。

 で・・・・・・、僕たち年寄りにとっては「それなら現金を支払えよ」ってもんだけど、「欲しい、すぐに欲しい。でも現金が無い。でも欲しい」なんて気ままな人も中には居たんだよ。

 しかも当然かもしれないけど、「クレジットカード」も持っていないんだよね。

 そして、楽器屋さんにとっては「売れてなんぼ」、「売れなければ儲からない」、だからクレジット、信販会社に「ローンの購入者が今店頭に居る。すぐにローンの承認を出してくれ・・・・・・」なんて、購入者の要望をそのまま言うんだよね。

 クレジット、信販会社から「立替払いの承認。OK」が出れば、あとはちゃんと契約書をクレジット、信販会社に渡したら「お客さんに代わって、信販会社から代金の支払いを受けられる」から、だから商品をすぐに渡すことも可能になるんだよ。

 で・・・・・、クレジット会社にとっては、売上が欲しいのか、他の信販にいっていたその楽器屋さんのローンを全て自社に・・・・なんて思ったのか、そんな身勝手?な要望を受け入れた結果が「店頭即決」のローン取り扱いだったように思います。

 ローンなんて、一括払いであろうが分割払いであろうが、それは「借金をする」ってことなんだ、ただただ「これが欲しい。今すぐ欲しい。だからローンを即決してくれ・・・・」なんて、そんなのローンの契約者さんの希望、要望とはいえ、「もっと慎重に考えたら?支払いは大丈夫?」なんて言いたくなったあの頃です。

 そして・・・・・、これも以前のブログに書いたと思うけど、僕はこの「店頭即決」のローン取り扱いは絶対しませんでした。そんな希望をする販売店とは「ローン取り扱い契約」なんてしませんでした。

 それは僕が「すぐに商品を持ち帰りたいのなら、お金を貯めて、それで支払って買えよ」って気持ちがあったのも確かですが、それ以上に購入者さん、ローン契約者さんにとって「すぐに欲しい。お金がないけど『これ』がすぐに欲しい」なんて、衝動買いのようなものに「簡単にお金を貸す」って、最後にはローンの契約者さんの為にならない。

 だから、いくらローンの契約者さんの要望とはいえ「ダメ」って言うのが親切だとの思いが強かったからなんです。

 事実、営業の中には、この店頭即決を何も考えずに「了承」する人間も居ました。でもこの「店頭即決」のローン案件については、やっぱり延滞率は通常に比べると「かなり高い」ものでした。

 「衝動買い」って、やっぱり難しいと思います。まして借金をして後払いの場合はね。


 おっと今日の本題としては「ピアノ、エレクトーン」等のローンについて書くつもりだったのですが、それはまた来週、続きを書きます。

 それとこのブログを書き出して随分年月が経ちました。だから同じような内容等があると思うけど、それは愛嬌と思って許してね。ごめんなさいです。

お客様の金利、手数料はありません・・・・・・・・

2007-07-14 09:47:36 | Weblog
 よく広告なんかに、お客様には10回払いまで、金利、手数料がかかりません・・・・・なんてものがあります。

 それなら一度に多くのお金を用意しなくても月々それより少ない金額の支払いで「欲しいもの」が購入出来るし、便利だよね。

 まして、余分な金利や手数料が要らないもんな。

 でも・・・・、10回払いといっても、販売店が「自社割賦」をすることなど全くと言っていいほどありえないし、結局、クレジット、信販会社を利用するんだよね。

 となると・・・・・、クレジット、信販会社が金利、手数料なしで立て替え払いなどするわけもないので、誰が「金利、手数料」を負担するかと言えば、それは「販売店」ってことになるってことで、要は「販売商品」の販売金額に「金利、手数料」が含まれているんだよ。

 だから僕は、そんな販売方法、宣伝をしているところでは「現金で買うので、信販会社にお宅が支払う金利分をまけて・・・・」なんて言ってみます。

 クレジット、信販会社としては、一定の金利、手数料を、購入者さん、ローン利用者さんから貰うか、販売店から貰うか、それともローンの利用者さんと販売店さんの両方から分け合って貰うかしかありません。

 そんなこんなを、「金利、手数料は要りません」なんて宣伝、広告を見る度に考えてしまいます。

今日は少し世間話を・・・・・・・

2007-07-13 10:43:52 | Weblog
 暫くは、いろいろな商品、サービスのローン取り扱いについて書いていこうと思いましたが、今日はちょっとお休みして、世間話をしようと思います。

 まぁ今までの僕のブログを読んで頂いた人たちには、クレジット、信販会社って、結局自分たちの利益、自分の為・・・・・って考えの人たちばかりの集団かも?なんて思われた方も・・・・・って思います。

 でもね・・・・・、最近のニュースなんかで、食べ物が「偽」、建物の耐震強度が「嘘」・・・・、積み立てた年金の記録の喪失・・・・等々、いろいろな問題が表面化して、どこの会社、組織、そしてそこで働く人たちも「いい加減????」かも・・・・・なんて思わずにはいられなくなるような、ならないような、そんな気分になりました。

 そして結局、僕が神経質すぎるほど「真面目」で、世の中はとてもいい加減な社会なのかも知れないと思うようにもなりました。


 ここでクレジットに戻りますが、僕が「このローンの申し込みはおかしいです。ローンの承認を与えることで、この申し込み人さんは負債を抱えます。断わることこそ親切では?」なんて意見を言っても、上司やみんなから「吉本はバカ」って言われ続けました。

 でも・・・・・、どうしてもその商品がないと生活に困るとか、何か必要なものに対しての融資は必要だけど、加盟販売店の重ね売り、今風に言うと「過量販売」なんかに協力するクレジット、信販会社の姿勢ってどうなんだろう?なんて当時も、そして今も思います。

 断わってあげるべき「申し込み」に対しては「承認を与え、融資」する、で・・・・・、本来はなんとか「融資をしてあげたい申し込み」を「否決、融資はしない」なんて、そんなのおかしいよ。

 これは僕がとある支店にいた時の話ですが、審査課長がある案件を「否決」しました。

 で・・・・・、僕がその理由を尋ねると、なんとその審査課長は「お前に説明する必要は無い!わしの直感や!」なんて言い放ったんだ。

 しかも支店長や次長など、自分より上の人間が居ないのを見計らってだよ。

 結局「断わる理由が無い」申し込みを、審査課長の「気分」で否決してるんだよ。そんなの絶対おかしいよね。

 そして当時、もし申し込み人さんやどうでもいいような加盟販売店さんから、はっきりした理由のない否決案件について、「否決の理由は何ですか?」なんて問い合わせがあれば、いつもセリフ「当社の審査基準に合いません」の一点張りでした。

 「御社の基準は?」なんて聞かれても、「当社の内部基準ですので言えません」なんて、今でも「とっても自分勝手な言い分」を言っていたような気がします。

 おっと・・・・・、もちろん、延滞者さんや何か問題のある、断わって当然の理由のある人は、当然「お断り」をするべきなんだけど、審査をする人間の気分、感情で決められても・・・・なんて思ったあの頃です。

掃除機のローン・・・・・・・

2007-07-09 11:26:56 | Weblog
 ここでは「掃除機」のローンについて書きたいと思います。でも、掃除機と言っても電気屋さんで売っているような物ではなく、外国製の「店頭に並ぶことのない」掃除機です。

 訪問販売等で売る場合は、そんなの値段が誰にでも分かる「商品」はなかなか売らない場合が多いんですよ。

 だって販売会社の利益、訪問販売員の歩合、その他経費等を上乗せして売らなければ「儲からない」から、かなりの高額商品を販売しないと訪問販売は成立ちません。

 訪問した家の人から、あれ?この掃除機は「○○電気㈱」で5万円で売っていたよ!あなたの言う値段が45万円なんて・・・・、そんなの変ですよ。

   だから・・・・・買いません!!!!!!

 なんてことになったら大変なので、他では売っていない、これは外国製の特別な掃除機で、電気屋さんに売っている掃除機とは「機能」が違います。
 「最高級」のものです・・・・・、だから値段は少々はりますが・・・・、なんて言いつつ、ローンで支払えば「月々僅か・・・」なんて販売するんだよ。

 それにこれも電話で先にアンケートとか、無料でカーペットの清掃をしています・・・とか言いながら、無料なら「お願い・・・・」とかで引っ掛かる「人」の家に訪問し、そしてカーペットを半分だけ綺麗に清掃して終わり・・・・なんて販売方法もありました。

 そんなの「カーペットの半分」だけが綺麗になっても、後の半分は汚いまま、そんなのかえって目立ってしまって「変」だよね。そこで「この掃除機の機能は素晴らしい」とか「いろいろな機能がある」とか言って、掃除機を買わそうとするんだよね。

 後の汚いカーペットの半分は、お前がこの掃除機を買って綺麗にしろよ!!!

     って、結局、本音はそんなことなんだよねぇ・・・・・・。

 で、僕はこの「高機能掃除機」がいい物か悪い物かは分かりません。値段も外国製だったので、妥当なものかどうかは分かりませんでした。

 今なら、もしかしたら「インターネット」もあるので、誰にでもすぐに調べることが出来るかもしれませんが、当時のことなんで「あの時」は・・・・です。

 でもね・・・・、訪問販売員が販売した時にもらう「高額な歩合」は何処から捻出されるの?販売会社の利益は何処から?電話アポの女性の給料は?

 なんて思うと、商品の販売利益から・・・・って誰にでも分かるよね。


 だから・・・・・、僕はこの「高機能掃除機」を扱う販売店、販売業者さんとも「ローンの取り扱い」加盟販売店契約は絶対しませんでした。

 販売金額の妥当性、販売商品等について、自分が納得出来るだけのものが無かったからね。

 それに当時でも、日本の電化製品って「世界一」と思っていたし、わざわざ外国製品を高い値段で買わなくとも、本当に素晴らしい機能なら、すぐに日本製品に取り入れられると思ったから、「セールストーク」に疑問が一杯だったんだ・・・・・。

 でも何度も言うけど、僕が思っていただけなんで、商品はとてもいい物だったかもしれないし、買った人が満足していたり、それで自分の家の中がとても綺麗になったなら、それはそれで「値打ち物」だと思います。

 昔は「高機能」な、そして「とても高額な掃除機」の訪問販売がありました・・・・ってことをお伝えしたかっただけなんです。

電話のローン・・・・・・・

2007-07-06 10:29:04 | Weblog
 電話のローンと聞いて、みなさんはどんな商品を思い浮かべますか?

 ここでは昔の話で申し訳ありませんが、従来の「黒電話機」と呼ばれるダイヤル式の黒電話が「今後は使用出来なくなる・・・・・」なんて、消費者さんに誤解を与える、ハッキリ言って「嘘」の販売トークで「普通より高額な電話機」を訪問販売で売りまくった・・・・なんて話がありました。

 僕はそんな販売業者とは絶対「ローン取り扱い契約はしない」と決めていたし、加盟販売店としての取り扱い契約前に、その販売店さんの売り方、商品等の確認は自分でしたから、そんな業者さんとは取引はしませんでした。

 でも・・・・・、何度も言うけど、信販会社って支店が違えば「別の会社」って感じで、別の支店ではそんな販売会社と契約を行い、とっても沢山のローン売上を獲得していた支店もありました。

 普通に考えて、普通に販売を行った「家庭用電話機」がそんなに売れるはずが無いよね。しかも20万円~30万円もするような高額な電話機がだよ。

 そこには押しの強い訪問販売の実態と、ハッキリは分かりませんが中には「今までの黒電話は使用出来なくなる。だから最新の電話機が必要・・・・・」とかなんとかと言ったような、騙し?のような販売トークもあったかもしれないね。

 それに電話機の値段だって、同じような機能が付いているような電話機が2万円~4万円、5万円程度で購入出来るような気もしたし、訪問販売での値段って、販売店によっては「あってない」ような高額な値段の場合もあるしね。

 そんなこんなで、当時にそんな加盟販売店を担当している支店は、「とっても沢山の取り扱い」って言うことで、「電話機のローンは素晴らしい」なんて言っていたようです。

 でも・・・・何度も言って申し訳ありませんが、当時にそんなに沢山の家庭用電話機が、しかも高額な電話機が「飛ぶように売れる」なんて、まともに考える方が「常識外れ」だったんだ。

 その後、暫くして「高齢者さんや弱者さん」に「黒電話が使用出来なくなる・・・」なんて嘘のトークで常識外れの高額な値段の電話機を販売する「悪徳業者」が存在する・・・・・なんてニュースが流れました。

 まぁ今ではクーリングオフ制度も浸透し、販売方法に問題があったりした場合は「キャンセル」等も楽に出来るようになったようですが、当時はまだまだ消費者保護も今のようではなく、仕方なしに「高額な電話機のローン」を支払った人も沢山いたと思います。

 そして・・・・今日の本題。

 これはそんな電話機販売のもっと前、まだ個品割賦制度が出来た初期の頃の話だと思って下さい。

 で・・・・・、ローン、分割払いの対象商品は「電話機」ではなく「電話加入権」でした。

 今でこそ「電話加入権」って二束三文、資産価値も昔と違って「無いに等しい」って感じだけど、当時は結構高かったんですよ。

 そして電話屋さんと「ローンの取り扱い契約」を取り結び、「電話の加入権」の分割払いの取り扱いをしていました。

 ところが、その電話屋さんは「電話屋の隣りで質屋」さんを経営していたんだ。で、当時は「電話加入権」にはそれなりの価値があり、「電話加入権」を質入をしてお金が借りられたんだよ・・・・・・。

 ここまで聞いて、僕が何を言いたいのか、聡明なみなさん、特に「電電公社時代の電話加入権」の価値を知っている人には「ハハァーン」なんて分かるかもしれませんね。

 要はその電話屋さん、「電話加入権」をローン販売をして「それで儲け」、しかも隣りの質屋で「その販売した電話加入権を担保にお金を貸して」儲けていました。

 本来はローンで販売したものについては、ローンの完済までの所有権は「ローン会社、信販会社」にあるんだけど、昔、昔の話なんで、その点もいいかげんで「個品割賦制度」が「金融」に利用された一つの例になりました。

 当時は今のようにサラ金、消費者金融も少なかった時代だったと思いますし、まだまだ質屋さんってのが利用されていた時代だったと思います。

 でもね・・・・・、当社として「電話加入権」を購入後、すぐに「質入」するような、そんなローン契約者さんが「まともに支払い」してくれるハズも無く、延滞者が続出して「多額の損害」を被りました。

 だれや!!!!そんな変な販売店と「取り扱い契約」をした人間は!

 今なら大問題になる「事件」?だけど、当時はまだまだ平和な時代でした。

 昔も今もいろいろな意味で「個品割賦制度」を悪用して、多額の利益を搾取しようとする販売会社等は後を絶ちません。

 

最近のニュースを聞いて・・・・・ちょっと脱線・・・・・・

2007-07-03 18:56:13 | Weblog
羽賀研二を恐喝容疑で逮捕…元世界王者・渡辺二郎らと共謀(サンケイスポーツ) - goo ニュース

最近のニュースを聞いて、僕が債権管理課で延滞者さんに対しての「督促係り」をしていた頃のことを思い出しました。

今日はちょっと脱線してそのことを書きます。

当時の僕は毎日、毎日、月々の支払いを滞らせて何ヶ月も支払いのない「延滞者」さんに、督促、入金のお願いをしていました。

で・・・・・、もう四ヶ月も支払いのない延滞者さんに電話で入金のお願いをした時のことです。

その人に対しては別の社員が再三「督促」を繰り返していたにも関わらず、支払いがないままに月日が流れて僕のところに回されて来た「案件」でした。

購入商品は、当時としては最高級のドイツ車で、中古での購入でしたがまだまだ残債は700万円ほどありました。

そんなに大きい貸し金を、もし、もし回収出来なければ「大問題」だったんだ。

そら700万円の貸し倒れなんて、支店長に言わせると「700万円を稼ぐのにどれだけ努力しなければいけないと思っている!バカ者・・・・・」ってなもんでした。

でもね・・・・・、今なら女子大生でもOLでも、ちょっとお金を持っている人やその家族の人なら、その手の車に乗っている場合も多いと思います。ただ昔の話なので、僕は「この車、このタイプの車に乗っている人って・・・・、もしかしたら・・・」なんて一瞬でしたが頭を過ぎりました。

でも、審査課で「ローン」の承認時に審査をしているはずだし、高額商品に対する「立替払い」なので、慎重に審査をして「OK」を出しているから、そんな僕の心配は「きっと無駄」って思い直し、そして「入金のお願い」をする為に電話を掛けました。

「もしもし、私はお車の○○を購入された時のローン会社で・・・・・」なんて、丁寧にね。

そしたら、今まで再三の電話督促にも応じなかったその債務者さんが「おう!分かった。支払うからすぐに事務所(勤務先)に来てくれ」なんて言うんだよ。

「何かおかしい・・・」とは思いながらも、僕も仕事だし、「支払う」と言っているのに「振り込んで」とか「行けない」なんて言うと、債務者さんって自分が延滞しているにも関わらず「なんやぁ、お前が支払えと言うので払うと言っているのに、もう支払いしない・・・」なんて言い出す場合も多かったんだよね。

で・・・・、先に書いたように「大口」の債権だったので、僕は車に乗って「集金」に行きました。

そしたら・・・・・・・

その債務者さん、事務所を訪れた僕の前に10万円を投げ置きました。

僕はそれを見て、「月々、一ヶ月の支払いが20万円のご契約です。10万円なら一か月分にもなりません。四ヶ月分の80万円と延滞金利が必要です」なんて、当然のことを言いました。

そしたら・・・・、なんとその人、僕に向かってこう言ったんだ。

「なんや!お前は何を眠たいことを言っている!このわしが10万円を支払っているのや。それで終わりにせい!」ってね。

要は「700万円」の借金を「10万円」にまけろ・・・・ってことなんだ。

おい!おい!おい!そんなの出来るわけないやん・・・・だよね。

そんなことがあったことを今回のニュースを聞いて思い出しました。


話の結末は・・・・・

僕が「出来ません」

相手が「お前は俺をなめてるのか!」「10万で手を打て」

         の堂々巡り・・・・・・・

僕は相手に「怒鳴り散らかされ」、いろいろ脅されもしました。

でも・・・・、出来ないことは出来ない・・・だよ。

最後は本社で顧問弁護士に依頼をし、法的手続きで回収することになりました。

僕は相手と話をし、相手の事務所にも行ったので、相手のことはだいたい想像が出来ます。

みなさんの思われる通りの「業界?」の人だと思います。

当時の支店の審査課長はとても尊大な態度をとる人で、口先男のようにベラベラと自慢話をする人で、「自分の審査は一流だ」って言うのが口癖でした。でも、僕からしたら「何故、融資前の審査段階で相手のことが分からなかったの?」って思いだったんだ。

何が一流だよ、まったく・・・・・・だよね。











羽毛布団の職域販売業者さんの後日談・・・・・・・・

2007-07-02 16:08:29 | Weblog
 信販会社と販売店、販売会社とは「ローンの取り扱い契約」「立替払い契約」を結んで、加盟販売店として取引を開始します。

 だから契約も無い「○○呉服店」から、「ローンの取り扱いを・・・・」「お客様が12回払いを希望されているので・・・・」なんて言われても、取り扱い契約を締結していないと、クレジット、信販会社はローンを受ける事は出来ません。

 まぁ、これはみなさんの方がよくご存知のことかもしれませんね。

 で・・・・・、前回のブログに書きましたが、大切な取引先さんから独立して、そして自分で新しく「同じ」商売、販売を行おうとした場合、なかなか独立された方との取引って難しいものがありました。

 以前の勤務先の実権者の紹介等があれば別ですが、そんなの「会社を辞めて、独立する元従業員」になんて・・・・、そんなのよほどのことがないと「推薦」や「紹介」なんて、クレジット、信販会社にしないよ。

 世の中って厳しいよね。

 で・・・・・、布団の職域販売会社から独立し、一人で全く同じ商売を始めた人との「加盟販売店契約」は、僕が引き継いだ時には「締結」済みでした。

 だから・・・・・、いくら僕のいた支店だけで無く、全国の支店で取引をしている「大型優良加盟販売店」の所長からの申し出とはいえ、そんなの今更、一方的に「取り扱い契約を解除」するなんて出来ないことだよね。

 そんなの大手の横暴だよ・・・・って僕は思います。

 そしてこれも以前に書きましたが、小さな商売、小さな会社でも、真面目に消費者さん、購入者さんの為に物などを販売しているところを応援するのも、クレジット、信販会社の仕事だと思っています。だから「契約に違反」するような悪徳商売を行ったり、商品等に問題がなければ、一方的な「契約解除」って出来ないし、僕は誰に圧力を掛けられても絶対しなかったんだ。

 だから僕は「怒っていた所長」を説得し、その優良加盟販売店も、独立して一人で販売を始めた○○さんも、同じように取引を続けることが出来ました。

 でもね・・・・・、ここからが今日の本題。後日談になります。

 僕はその独立した人も、会社の後ろ盾もなくなり、商売が大変だろうと勝手に思い、なんとか応援してあげようと気をかけていました。そしてよくその人のアパートを訪問しました。

 その人の商売の拠点、店舗って言うのが「その人のアパート」だったんだ。

 販売は見本品の羽毛布団等を「病院・医療機関」に持ち込んで販売する「職域販売」だから、そんな狭い?アパートでも独立して商売が出来るんだよね。

 で・・・・、その人は奥さんと子供さんとでそのアパートに住んでいました。

 そしてある日、ある時、僕がそのアパートを訪問した時のことですが、平日だったので当然子供さんは小学校に行って留守、奥さんは僕にコーヒーを入れた後、隣りの台所で洗い物をしていました。

 で、僕と○○さんとが和室で話しをしました。

 話の内容は「売れていますか」「何か独立それて困ったことは」「クレジット、ローンの取り扱いで、当社にご要望等は」なんてものから、世間話までいろいろでした。

 そして・・・・、僕は「売り先が病院で、ローンの申し込み人さん、購入者さんは若い看護師さんが多いですね」なんて何気なく言いました。

 そしたらね・・・・・・その人が・・・・・

 「若い女性ばかりだからやり放題だ!」

 「ちょっと可愛い子が居たらすぐに誘う」   なんて言い出すんだよ。

 おいおいおい!!!

 あんた結婚してるやん!

 子供さんも居るでしょう!

 声を小さくして「ニタァ」としてそんなことを言っているけど、奥さんが台所で洗い物をしてるやん!聞こえたらどうするの????ってなもんです。

 僕はびっくりしたよ。

 何故、突然彼はそんなことを言い出したんだろうね。

 僕からしたら、あんた「真面目に仕事をしているのと違うの?」って言いたかったよ。

 しかも、しかもだよ。僕が何も言わずに黙っていたら、その人は「若い看護師を誘い出し、車に乗せたらこっちのもんだ!」「すぐにホテルに連れ込むんだよ。もし嫌だと言っても、男に恥をかかせるんかい!と凄んだらいっぱつや!!!」なんて言い出したんだ。

 そして「ホテルに連れ込んだら、布団も買うし、一石二鳥や」なんて言うんだよ。

 そんなの、看護師さんのほとんどの人が「病人」さん、困っている人の為に一生懸命がんばっていると思いますので、そんな○○さんが言うような、簡単に誘いにのる人は居ないと思っています。でも中には「何の疑いも持たずに、ただのドライブと思い、車に乗る人」も居るかもしれないよね。そんな人に対して、そんな行動をとるなら、それは「犯罪」だよ。

 僕は奥さんも子供も居るのに、そしてそんなことをして販売をしているなら、「この人との取引は出来ない」とその時に思いました。

 その日から、僕はその取引先を訪問することを止め、審査課長にその時の「会話内容」を伝え、僕の意見として「人として取引は出来ない」と思うと言いました。

 審査課長も「ダメだな・・・・」て言ったきり、後は黙っていました。

 何故、彼はあんなことを突然言い出したのか?僕には今でも分かりません。でも、上手く言えませんが、言っていい事と悪いことがあるような気もします。

 えっ!その後の彼との取引は?って・・・・・・

 暫くはローンの申し込みがありましたが、その後は無くなりました。他の信販会社と契約したのか、商売が上手くいかなくなったのかは知りません。

 でもね・・・・・、彼が言っていたような行動を、彼が本当にしていたら、それはそれで職域での販売なんて「噂」が飛んで出来なくなると思います。

 そんな商売が長く続くわけがないよ。

 他人が関係のないところで何をしようが勝手です。でも奥さんも子供もいるなら、それらの人を大切にして、奥さんを裏切るようなことをしたらダメなんでは?????と思うけどね。

 僕が真面目すぎるのかなぁ・・・・・・・