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美味しいものがいっぱいのフランスの秋。
先日、今の時期しか手に入らないレネットという品種のりんごを使ってタルト・タタンを作りました。
あまりに美味しく出来たので、思わず仕事中の彼に写真添付でメールしたところ、「仕事を止めて今すぐ帰る~!」という返事。もちろん冗談だけど(笑)
夕食後のデザートで食べた彼は、「美味し~い!!」を連発で、もちろんお変わり。
「タルト見張っとかないと、夜中の内に消えちゃうかも~」と、かなり嬉しそうでした。
「作ってよかったぁ~」 大切な人に喜んでもらえる幸せをしみじみ感じた夜でした。
そうそう、美味しいタルト・タタンは、生クリームやバニラアイスクリームなどの添え物は不要だと思いました。
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Reine des Reinettes
レーヌ・デ・レネット(レネットの女王)
比較的古くから存在する品種で、出盛り期は夏の終わりから秋の初めにかけて。
実は締まり、水分は少なめで、パキっと割れます。かなり酸味が強く、生食よりも
りんごを使ったタルト、特にタルト・タタンに好んで使われます。
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いろんなタルト・タタンの作り方があるけど、よく紹介されているのは、『オーブンに入れられる鍋や、タルト・タタン型にバターを入れて溶かし、グラニュー糖を入れ、バターが沸騰している状態のところに、大きくカットしたりんごを並べ火を通し、りんごがやわらかくなり、煮汁が濃い透き通ったキャラメル色になったらパイ生地をかぶせてオーブンで焼く』というもの。
でもこの作り方は慣れていないとちょっと大変。
最初からキャラメル状にしなくても大丈夫です。りんごはフライパンで軽くソテーして、バターと砂糖をまぶした型に並べてオーブンに入れれば、オーブンの中でちょうどよくキャラメル状になってくれますよ。
《21cmのマンケ型 1台分》
りんご(正味) 約800g
グラニュー糖 約100g
無塩バター 約50g
有塩バター 15~20g
パイ生地 私は市販のフィユタージュを使いました。
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1) マンケ型に溶かした有塩バターを塗り、グラニュー糖を敷き詰めます。
(写真では見にくいですが、型の内側全体ににまんべんなく、砂糖の層を作るように。少ないと
キャラメル状にならないので)
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2) りんごは8等分にカットします。
3) 大きめのフライパンに無塩バター(適量)と砂糖(適量)を溶かし、りんごを黄金色になるまでソテー
します。
4) ソテーしたりんごを、1)のマンケ型にすきまの無いよう、少しきつめにきっちり並べます。
一段並べ終わったら、グラニュー糖を適量ふりかけ、小さくちぎったバターをところどころにのせます。
二段目も同じようにりんごを並べ、砂糖、バターをのせます。りんごが無くなるまで同じように繰り
返します。
5) 210℃のオーブンで、約20焼きます。
6) オーブンから取り出し、約30分冷まします。(パイ生地をかぶせるには熱過ぎる為)
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7) 表面にパイ生地をぴったりとかぶせます。(フォークで数か所蒸気穴を開けておきます)
8) 200~210℃で、約40分焼きます。
9) 熱が取れたら冷蔵庫に入れて一度冷まし、りんごを落ち着かせます。
(直ぐに型からはずすと、りんごが崩れやすいです)
型からはずす時は、型の底を直火で少し温め、パイを押さえて回し、タルトが動くようになったらお皿などをかぶせてひっくり返します。簡単に外れますよ。
食べる時は、オーブンやレンジで軽く温めて下さいね。冷たいままではこのタルトの美味しさは味わえないでしょう。
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このタルトは20世紀の初め、フランスのある町でホテル・レストランを経営していたタタン姉妹が普通のタルト作りに失敗して、たまたま出来たといわれる伝説のお菓子。
タルトを裏返すことから、タルト・アンヴェルセ(tarte inversee)とも呼ばれます。