ところで話は変わるけど。

身近な話とディープな話など。

過去を断罪する偉い人たち

2006年09月02日 | 歴史
今年の夏、国民がもっとも注目していた8月15日・終戦日での小泉首相の靖国参拝。
結局、蓋を開けてみれば中国からも韓国からもそれほど反発もなく、朝日やTBSなど日本のマスコミだけが執拗に批判してるだけという印象に終わったようだ。

そしてその翌週に、毎年の恒例として沖縄戦、おもにひめゆり隊を描いた「最後のナイチンゲール」という終戦記念ドラマが日本テレビ系列で放映された。
そこでは、相も変わらずステレオタイプの「卑怯で残酷な日本兵」が演出されていた。勿論最後に「これはフィクションです」とはあったが、突然のSEX描写といい賛否両論必至の、何を言いたいのかサッパリ分からないドラマであった。

ところで、このドラマの内容の信憑性はどうなのか?一応「フィクション」としてはいたが視聴者側からすれば、史実どおりと受け止める人が大半ではなかったろうか?

そこで、こちらを見ていただきたい。
「軍命令は創作」初証言 渡嘉敷島集団自決 元琉球政府の照屋昇雄さん

今現在の教科書には「『集団自決』を強制されたりした人々もあった」「軍は民間人の降伏も許さず、手榴弾をくばるなどして集団的な自殺を強制した」(日本書籍)、「なかには、強制されて集団自決した人もいた」(清水書院)と沖縄戦での悲劇をこう記述し「軍命令」であったと説明している。

しかし現実は、不幸にも戦場になり戦闘に関わり傷ついた島民への配慮であり、赤松元大尉が自ら十字架を背負っての出来事であった。
証言者の照屋昇雄さん(82)は赤松元大尉の悪口が書かれるたびに胸が引き裂かれる思いだったという。そして「赤松隊長や玉井村長に安らかに眠ってもらいたい」という思いが証言に踏み切る動機であった。

この60年間、渡嘉敷島の人たちは証言を偽り、口を閉ざしてきた。心中察すればさぞ苦しかったろう。

しかし、今更彼らを責めたてる事は太田少尉や牛島中将の言葉にも反することであるし、終戦直後の島民らの気持ちを考えれば仕方が無い事と思える。

悲惨な過去の歴史が、左翼思想・外患誘致活動に染まった集団や、沖縄特有の利権の為に利用される。それこそ本当に悲しい出来事だろう。

ちなみに「沖縄集団自決」は、他にも大江某の著作が有名であるが、これらの人達は今回の件でもちろん訂正し謝罪するでしょう。




しかし、こういう史実を扱うドラマなどをみると、「おーい龍馬」の原作を書いた武田鉄矢が「この時代の人間でもまだ扱うのは難しい」といっていたのを思い出す。

曰く「親族・子孫がいるから」「まだ生々しい歴史なんだ」だから「本当に悪者には出来ない」と。

それを高々60年前の孫がいる人間に対し平然と犯罪者同然に扱う。
で、間違ってても何事も無かったかのようにスルー。
そして思う、「ああ、何て偉い人達なんだろう。」



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