旅行記3日目は澳門一日遊編です。よろしければ、1日目、2日目もあわせてどうじょ。
さて、いよいよこの旅一番の目的だったマカオ日帰りです。
が、朝から天気悪い(-_-;) 天気の悪い日にマカオ行きたくないやん。
でも、天気予報では晴れる予定。とりあえず、朝ごはん食べながら様子見ようということに。
朝ごはんは玉ちゃんからのリクエストで、湾仔の金鳳茶餐廳の火腿[火局]雞批を食べに。
小さな間口の店の入り口にはすごい行列。朝ごはんを外買する勤め人の皆様。店内も満席ですが、なんとかテーブルをゲット。我も玉ちゃんに便乗して火腿[火局]雞批と奶茶を注文。
火腿[火局]雞批、ちっちゃっ(涙)
甘めのタルト生地にハムやら鶏も入っているらしいが、とにかく小さすぎる。となりでふんわり美味そうな菠蘿飽をぱくついている、しゃりの首しめたくなるw
おやつにはいいけど、腹の減った修行僧の朝飯には向いていません。
天気はあいかわらず、どんよりしていますが、とりあえずマカオ行きフェリー乗り場のある上環に向かう。中環の離島行きフェリー乗り場みたいに、MTRの駅から歩くんかなぁ?と思っていたら、地下道通ってあっちゅーまに到着。外にも出なくてすんじゃいます。まぁ方便♪
ここまで来たら、えーい面倒くさい、何も考えずにマカオに向かう、いつものように行き当たりばったりな我ら。
往復チケを買うと割安とは聞いていたのですが、帰りの時間なんて決められない我ら。マカオ行き片道チケット購入。サクっと香港出国。イミグレは通るけど、なんだか離島に行くのと雰囲気かわらない感じ。
フェリーは座席指定。広東語しゃべる人たちが大多数っぽいけど、大陸人の団体さんもちらほら。うとうとしていると1時間ほどで到着。朝のぐずついていた天気もすっかりよい天気に♪
無事マカオに入国。フェリー乗り場を出て一服していると、ガイドだというお兄ちゃんにつかまる。
恥ずかしいくらい真っ赤な観光用の小型車に乗せられて、観光名所を8カ所くらい回ってくれるらしい。2、3カ所は我らの目的地も入っている。で、幾らでいくねん。
「800」
「はっっぴゃくぅぅ?高すぎるわ!あほらしい。バスで行くから」と、追い払おうとすると、
「君らの行きたいところは高台だから、バスではいかないんだよぅ」との事。
「嘘つけぇ。それにしたって高すぎるわ、しっしっ!」
「じゃああ600でいいからぁぁぁ」
おにいちゃん、根性なさすぎ。そんな根性なしの車にはのらなーいw
いくらひとり200まで下がったとはいえ、行きたくないところまで、あんな恥ずかしい乗り物で素敵なマカオの街並みを引き回されるのはごめんである。
マカオはきっとめちゃめちゃ小さくて、さくさく歩き回れるもんだと思いこんでいた我。マカオ、結構手強そう。八達通も使えないしw
そんなところに旺角の神様の御利益か、救世主が現れる。
「どこ行きたいの?行きたいとこ回ってあげるけど?」
日本語めっちゃ上手なおっちゃん。怪しい者と違うと、ガイド証明書もみせてくれる。
ペンニャ教会と聖ポール天主堂跡、最終的にはタイパ島のフェルナンドまで連れていってほしいと伝えると、13時半くらいまでにはフェルナンドに到着できるとのこと。で、おいくらで?
「800!後払いOKらー!(にかっ)」
マカオは800がデフォルトらしいw
さっきお兄ちゃんが600に下げたのを思い出し、思い切って600を提案。
「えぇ?タイパまで行くんだよぉ?750!(本気と書いてマジな感じ)」
まぁ、ひとり3000円ちょいだと思えば安いものか?いろいろ注文も聞いてくれそうだしと決定。
この選択は、この旅一番の当たりだったと思う。
この日本語ぺらぺらなマカオ人おっちゃん區先生が好人で使える人だった。
區先生は35年前に八百屋さんをやめて、日本語を独学ではじめたそうな。18年前には奥さんを連れて東京、大阪、名古屋を旅行して、日本語の腕試し。それで自信をつけると日本語ガイドの試験を受け、無事合格。試験には、観光、歴史などの論文のほか、日本語での面接があるらしいんだけど、
「一番大事なことは、ギャグかますことやなっ!」
と、力説する區先生は、観光地やら歴史やらのウンチクの最後には必ずオヤジギャグでオチをつけてくれた。気つかうっちゅーねんw
いよいよ區先生のワゴンに乗り込み、観光スタート。
マカオグランプリのコースを抜け、マカオタワーを過ぎ、ペンニャ教会へ向かいます。
昼間のマカオは、異国情緒いっぱいの美しい街並み、高低さのはげしい地形、石畳の坂道など、なんだか神戸や長崎を彷彿とさせる。
ペンニャ教会は、領事館やらが建ち並ぶ、高級住宅街を抜けていった高台にあります。道すがら、カジノ王スタンレー・ホーの別荘なんかも教えてもらって、テンションが上がる。高級車がやまほど止まってましたがなっ。
アンシンメトリーな正面。尖塔がかわゆい。
17世紀に建てられたという美しい教会。現存する建物は18世紀に建て直されたものだそうです。レスリーの映画、「大三元」で使用された教会。れっちゃん神父がツボなしゃりさんと、建物フェチなきゃさりんさんは大はしゃぎ。
中も見学できます。
我らが到着した時は、ラッキーにもゼロ観光客で、とってもゆっくり見学させていただきました。
静かな高台に佇む美しい教会は、そこだけ別世界のようです。
いやぁーん、素敵ぃぃぃ!
夢中で写真を撮りまくる。ここはいいです!ぜひ観光客の少ない朝一番をお勧めします。
夢中になっている我らに「そろそろ・・・」と區先生から促され、後ろ髪引かれながら出発。教会の敷地のすぐ脇には小さな展望台があって、マカオ市街が見渡せます。
「區先生、実はこの近くに行きたいところが。。。」
このペンニャ教会の近くにあるリラウ広場と、隣接するアパートは映画「放・逐」のロケ地。あの映画冒頭で、秋生ちゃん、ラムシュー、ジャンユー、ロイチョンが銃を向け合うアパート前の公園。
石畳のほそい坂道を進む。ところどころに残る古い壁は、ポルトガル領地時代、ポルトガル人の専住地区を隔てるものだったそう。ペンニャ教会に向かうときとはまた違った雰囲気。南国チックなパステルカラーの壁の色がかわいい。なんてことない住宅街なんでしょうが、さりげなく素敵なのん♪きゃさ夢中。
「路駐なんでやばいんっす」車を止められる場所がなかったので、おまわりさんに見つからないうちに移動。
いよいよ有名な聖ポール天主堂跡へ向かう。
「えー、皆さん。ここには観光客を狙うスリがいっぱいいますから、気をつけてくださいネ。一人目がすって、二人目に渡し、三人目が逃げマス。必ず三人組ネ。さて、問題です。英語で3は?」
「すりーw」
と、こんな感じで區先生のオヤジギャグがもれなくついてきますw
ここって、香港映画にもよく出てくるけど、壁だけ残ってるへんな建物だと思っていたら大間違いでした。
神父さんがお料理中に居眠りしてしまって、火事で焼け落ちてしまったとの事ですが、焼け残った地下の聖人たちの納骨堂なんかも、上から見られるように強化ガラスで保護されています。
また、江戸時代の日本人キリシタンたちが、迫害から逃れて聖ポールに身を寄せていたそうで、その方たちの納骨堂も見学できるようになっています。日本人ならいっとかなアカンと區先生に連れていかれ、合掌。
階段の上にそびえる巨大な壁には、様々な装飾がされていて、その一つ一つに意味があります。4人の聖人をかたどった中には、あの日本では有名な宣教師フランシスコ・ザビエル先生もいますのよ。
「ザビエル、ザビエルなんてバカにしてたけど、偉い人なんやな」
いや、バカにしてたのは我らだけです、すみませんw
ザビエル先生は偉大な人。名前もはいっています。
それ以外にも、様々な装飾がほどこされた聖ポールの壁は見ていて飽きない。
我らには、そのすべてを解説してくれる區先生という最強アイテムもあり、無敵やし。
でもさぁ、どうしてこんな立派な建物、再建しなかったのかしら?
區先生の解説によれば、火事のあとすぐにアヘン戦争勃発となり、外貨の獲得に困窮した政府は、聖ポールの再建どころではなく、カジノつくりに夢中になっちゃったためなんだって。
はっ!今気づいたけど、火事とカジノをかけた、區先生ギャグだったのか?
うわ、そのまま信じて、へぇぇぇなるほどねぇなんてうなづくだけだったんだけどw
さて、いよいよ魅惑のタイパ島へ向いますが、長すぎるので続きは次回。
日帰りなのに長すぎw
さて、いよいよこの旅一番の目的だったマカオ日帰りです。
が、朝から天気悪い(-_-;) 天気の悪い日にマカオ行きたくないやん。
でも、天気予報では晴れる予定。とりあえず、朝ごはん食べながら様子見ようということに。
朝ごはんは玉ちゃんからのリクエストで、湾仔の金鳳茶餐廳の火腿[火局]雞批を食べに。
小さな間口の店の入り口にはすごい行列。朝ごはんを外買する勤め人の皆様。店内も満席ですが、なんとかテーブルをゲット。我も玉ちゃんに便乗して火腿[火局]雞批と奶茶を注文。
火腿[火局]雞批、ちっちゃっ(涙)
甘めのタルト生地にハムやら鶏も入っているらしいが、とにかく小さすぎる。となりでふんわり美味そうな菠蘿飽をぱくついている、しゃりの首しめたくなるw
おやつにはいいけど、腹の減った修行僧の朝飯には向いていません。
天気はあいかわらず、どんよりしていますが、とりあえずマカオ行きフェリー乗り場のある上環に向かう。中環の離島行きフェリー乗り場みたいに、MTRの駅から歩くんかなぁ?と思っていたら、地下道通ってあっちゅーまに到着。外にも出なくてすんじゃいます。まぁ方便♪
ここまで来たら、えーい面倒くさい、何も考えずにマカオに向かう、いつものように行き当たりばったりな我ら。
往復チケを買うと割安とは聞いていたのですが、帰りの時間なんて決められない我ら。マカオ行き片道チケット購入。サクっと香港出国。イミグレは通るけど、なんだか離島に行くのと雰囲気かわらない感じ。
フェリーは座席指定。広東語しゃべる人たちが大多数っぽいけど、大陸人の団体さんもちらほら。うとうとしていると1時間ほどで到着。朝のぐずついていた天気もすっかりよい天気に♪
無事マカオに入国。フェリー乗り場を出て一服していると、ガイドだというお兄ちゃんにつかまる。
恥ずかしいくらい真っ赤な観光用の小型車に乗せられて、観光名所を8カ所くらい回ってくれるらしい。2、3カ所は我らの目的地も入っている。で、幾らでいくねん。
「800」
「はっっぴゃくぅぅ?高すぎるわ!あほらしい。バスで行くから」と、追い払おうとすると、
「君らの行きたいところは高台だから、バスではいかないんだよぅ」との事。
「嘘つけぇ。それにしたって高すぎるわ、しっしっ!」
「じゃああ600でいいからぁぁぁ」
おにいちゃん、根性なさすぎ。そんな根性なしの車にはのらなーいw
いくらひとり200まで下がったとはいえ、行きたくないところまで、あんな恥ずかしい乗り物で素敵なマカオの街並みを引き回されるのはごめんである。
マカオはきっとめちゃめちゃ小さくて、さくさく歩き回れるもんだと思いこんでいた我。マカオ、結構手強そう。八達通も使えないしw
そんなところに旺角の神様の御利益か、救世主が現れる。
「どこ行きたいの?行きたいとこ回ってあげるけど?」
日本語めっちゃ上手なおっちゃん。怪しい者と違うと、ガイド証明書もみせてくれる。
ペンニャ教会と聖ポール天主堂跡、最終的にはタイパ島のフェルナンドまで連れていってほしいと伝えると、13時半くらいまでにはフェルナンドに到着できるとのこと。で、おいくらで?
「800!後払いOKらー!(にかっ)」
マカオは800がデフォルトらしいw
さっきお兄ちゃんが600に下げたのを思い出し、思い切って600を提案。
「えぇ?タイパまで行くんだよぉ?750!(本気と書いてマジな感じ)」
まぁ、ひとり3000円ちょいだと思えば安いものか?いろいろ注文も聞いてくれそうだしと決定。
この選択は、この旅一番の当たりだったと思う。
この日本語ぺらぺらなマカオ人おっちゃん區先生が好人で使える人だった。
區先生は35年前に八百屋さんをやめて、日本語を独学ではじめたそうな。18年前には奥さんを連れて東京、大阪、名古屋を旅行して、日本語の腕試し。それで自信をつけると日本語ガイドの試験を受け、無事合格。試験には、観光、歴史などの論文のほか、日本語での面接があるらしいんだけど、
「一番大事なことは、ギャグかますことやなっ!」
と、力説する區先生は、観光地やら歴史やらのウンチクの最後には必ずオヤジギャグでオチをつけてくれた。気つかうっちゅーねんw
いよいよ區先生のワゴンに乗り込み、観光スタート。
マカオグランプリのコースを抜け、マカオタワーを過ぎ、ペンニャ教会へ向かいます。
昼間のマカオは、異国情緒いっぱいの美しい街並み、高低さのはげしい地形、石畳の坂道など、なんだか神戸や長崎を彷彿とさせる。
ペンニャ教会は、領事館やらが建ち並ぶ、高級住宅街を抜けていった高台にあります。道すがら、カジノ王スタンレー・ホーの別荘なんかも教えてもらって、テンションが上がる。高級車がやまほど止まってましたがなっ。
アンシンメトリーな正面。尖塔がかわゆい。
17世紀に建てられたという美しい教会。現存する建物は18世紀に建て直されたものだそうです。レスリーの映画、「大三元」で使用された教会。れっちゃん神父がツボなしゃりさんと、建物フェチなきゃさりんさんは大はしゃぎ。
中も見学できます。
我らが到着した時は、ラッキーにもゼロ観光客で、とってもゆっくり見学させていただきました。
静かな高台に佇む美しい教会は、そこだけ別世界のようです。
いやぁーん、素敵ぃぃぃ!
夢中で写真を撮りまくる。ここはいいです!ぜひ観光客の少ない朝一番をお勧めします。
夢中になっている我らに「そろそろ・・・」と區先生から促され、後ろ髪引かれながら出発。教会の敷地のすぐ脇には小さな展望台があって、マカオ市街が見渡せます。
「區先生、実はこの近くに行きたいところが。。。」
このペンニャ教会の近くにあるリラウ広場と、隣接するアパートは映画「放・逐」のロケ地。あの映画冒頭で、秋生ちゃん、ラムシュー、ジャンユー、ロイチョンが銃を向け合うアパート前の公園。
石畳のほそい坂道を進む。ところどころに残る古い壁は、ポルトガル領地時代、ポルトガル人の専住地区を隔てるものだったそう。ペンニャ教会に向かうときとはまた違った雰囲気。南国チックなパステルカラーの壁の色がかわいい。なんてことない住宅街なんでしょうが、さりげなく素敵なのん♪きゃさ夢中。
「路駐なんでやばいんっす」車を止められる場所がなかったので、おまわりさんに見つからないうちに移動。
いよいよ有名な聖ポール天主堂跡へ向かう。
「えー、皆さん。ここには観光客を狙うスリがいっぱいいますから、気をつけてくださいネ。一人目がすって、二人目に渡し、三人目が逃げマス。必ず三人組ネ。さて、問題です。英語で3は?」
「すりーw」
と、こんな感じで區先生のオヤジギャグがもれなくついてきますw
ここって、香港映画にもよく出てくるけど、壁だけ残ってるへんな建物だと思っていたら大間違いでした。
神父さんがお料理中に居眠りしてしまって、火事で焼け落ちてしまったとの事ですが、焼け残った地下の聖人たちの納骨堂なんかも、上から見られるように強化ガラスで保護されています。
また、江戸時代の日本人キリシタンたちが、迫害から逃れて聖ポールに身を寄せていたそうで、その方たちの納骨堂も見学できるようになっています。日本人ならいっとかなアカンと區先生に連れていかれ、合掌。
階段の上にそびえる巨大な壁には、様々な装飾がされていて、その一つ一つに意味があります。4人の聖人をかたどった中には、あの日本では有名な宣教師フランシスコ・ザビエル先生もいますのよ。
「ザビエル、ザビエルなんてバカにしてたけど、偉い人なんやな」
いや、バカにしてたのは我らだけです、すみませんw
ザビエル先生は偉大な人。名前もはいっています。
それ以外にも、様々な装飾がほどこされた聖ポールの壁は見ていて飽きない。
我らには、そのすべてを解説してくれる區先生という最強アイテムもあり、無敵やし。
でもさぁ、どうしてこんな立派な建物、再建しなかったのかしら?
區先生の解説によれば、火事のあとすぐにアヘン戦争勃発となり、外貨の獲得に困窮した政府は、聖ポールの再建どころではなく、カジノつくりに夢中になっちゃったためなんだって。
はっ!今気づいたけど、火事とカジノをかけた、區先生ギャグだったのか?
うわ、そのまま信じて、へぇぇぇなるほどねぇなんてうなづくだけだったんだけどw
さて、いよいよ魅惑のタイパ島へ向いますが、長すぎるので続きは次回。
日帰りなのに長すぎw