着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
ネタも様変わり
日々感じたこと、本、映画など
思うままに書き綴っています

ボストン美術館浮~浮世絵名品展

2008-08-31 23:04:11 | お出かけ
もっと早く行こうと思っていたのに

あっという間に最終日

行って来ました



夏休み最後と重なったせいもあってか、

とにかく、人、人、ひと・・・・

入場したは良いけれど

なかなか前に進まない

絵を見る時間より

壁を見ている時間のほうが長かった

でも、

一枚をじっくり見るのはかなわなかったけど

人様の肩越しから見た絵もたくさんあったけど

やっぱり

素晴らしかったです

その昔、

若かりし頃の私は

浮世絵に価値を見出していなかった

あんな平面的な絵

どこが良いのか分からなかった


人間的に浅かったんですね

今は解る

ただ着物にハマッたから、というだけの理由じゃない

浮世絵の色や構図はもちろんのこと、

ラインの繊細さ、シンプルさには
驚かされる

特に曲線はすごい

迷いがないというか、

思い切りが良すぎるというか


日本美術の技術の高さを見せ付けられる


中でも浮世絵は特に職人の意気込みを感じてしまう。

屏風絵や掛け軸に描かれた肉筆画ならともかく、

絵師、彫師、摺師という3者それぞれの

職人技の息がピッタリ合ってこそ生まれる一枚。

そして、

西洋では

絵画や彫刻といった文化芸術は

王侯貴族のものであったのに、

日本の浮世絵は

町人文化の中で花開いた庶民のための文化だということも、

江戸時代の日本が

いかに世界の中でもユニークな文化的水準を保っていたか

伺えるというものだ。


さて、

どんなに気に入っても

まさか本物の浮世絵は手に入れることが出来ないので

絵葉書やクリアファイルで我慢するしかない


風景画や、戦記、おとぎ話などを題材にした絵も多くあるけど

やっぱり浮世絵といえば美人画


炬燵の上で猫が丸くなるのは、江戸時代も同じ

遊女は当時のファッションリーダー


あでやかな着こなしだ


人形浄瑠璃の人形の顔が艶かしい


写真じゃ解りにくいけど、蚊帳の細かい線も一本一本彫られたもの。
これはかなり色っぽい絵だった。(歌麿作)


この頃の着物の柄の豊富さ、色使いの艶やかさを見ると
女性達の美に対する意識の高さに敬服する

浮世絵を堪能した後は
いつものように常設展示と特別展示も見てきた。

特別展で伊東深水の絵が展示してあったのには驚いた。
見られてラッキィ

それにしても
福岡市美術館って周辺環境は最高です




ランキング参加中(↓ポチッとお願いしますネ)
にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
浮世絵 (かえる)
2008-09-01 23:23:50
浮世絵、改めて素敵ですよね。
意外と海外で人気があったり。

あと、庶民の絵ちゅうこともあり、
ずいぶんエロっぽいのも多いんですよね
返信する
Unknown (yuan.gang)
2008-09-02 01:48:42
ポストカード私もコタツに猫の買いましたよ
もう一度見てみたい作品ばかりでした
返信する
かえるへ (くりくり)
2008-09-02 19:34:31
優れた作品の多くが海外に流出しているのは
とても残念です 
これだけの数の浮世絵を見たのは
今回が初めてだったけど、
艶かしいモノ作品を見て、
ドキッとしましたよ
返信する
ユェンさん (くりくり)
2008-09-02 19:37:40
コタツに猫の絵、
比較的初期の作品でしたよね 

本当にもう一度ゆっくりじっくり
見たいですが、ボストンまで行くしかないのかしら
返信する

コメントを投稿