旧五月二十七日。昨日は二十四節気の【小暑(しょうしょ)】でした。
大暑来たれる前なればなり
『暦便覧』(天明八年 /1788年出版)
当たり前のようなことが書いてありますが、梅雨もいよいよ後半に入り、雨の合間の五月晴れは盛夏を思わせる日もあります。特に今年の梅雨はムシムシと暑い日が続いています。大暑の頃(今年は7月23日)が思いやられるこの頃です。
そして、昨日は新暦での七夕でした。“暮らしのリズム”的にはいつも「節供は旧暦で感じましょう」と申していますが、昨日も星空を望むのにはちょっと厳しい空模様でした。今年の旧暦七夕は8月16日月曜日です。立秋過ぎて空が澄んで高く感じられる頃でしょう。天の川もしっかり天空に流れてくれると信じています。旧暦で七夕は必ず七日目の月です。上弦少し前の明るくなって来た月は夜半前(今年東京では22:24が月入りです)に西の空へと沈み、星の煌めきは手に取るように感じられるものであったはずです。月遅れのお盆、送り火の夜が今年の旧七夕です。どうぞ、お楽しみ。
東京ではお盆を新暦7月13日~16日に行う風習が多いです。
今年もやってきます【佃島盆踊り】。昨年11月には国立劇場主催の民俗芸能公演『江戸・東京の賑わい』への出演を果たしましたが、やはり本番は地元・佃の旧渡船場前の路上が舞台です。戦災・震災・大火などで命を落とし、隅田川を流れて佃島にたどり着いた無縁仏の御霊を供養する鎮魂の踊りです。櫓の上には音頭とりと太鼓が一つ。唄は『佃島盆踊り唄』だけです。5分も踊っていれば体に染み付いて来るゆったりとしたシンプルな踊りは、踊り続けていると次第に重力感が薄れ、気持ちよくなってきます。主旨にご賛同頂いている人、この一年に大切な人を無くされたたくさんの人にぜひご参加頂きたいと思っています。(写真上は昨年の模様です)
◆◆佃島盆踊(佃島念仏踊り)◆◆
日程 : 7月13日(火)~15日(木)
場所 : 中央区佃一丁目(地図はこちら)
時間 : 18時頃から21時過ぎまで
(雨天の場合は中止です)
※20時までは子どもの踊り、
名音頭取り飯田恒雄さんは
大人の踊りに登場します。
注意 : 佃島盆踊りは、この土地に上がった無縁仏を供養するための行事です。踊りの輪に入る前には必ず精霊棚でお線香を上げましょう。
過去の関連エントリーは
2005.7.14「佃島盆踊」
2006.7.12「佃島の夏景
色」
2006.7.22「『遙かなる佃』
昭和の東京を見る」
2007.7.11「準備完了。もう
すぐ佃島盆踊」
2007.7.22「佃島盆踊り と
初めての浴衣」
2008.7.01「今年も半分、も
うすぐ盆踊り」
2009.7.13「お盆です。今日から佃島盆踊り」
2009.7.25「盛夏雑観」
です。ぜひご覧下さい。