"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

春はまだかな“寒の入り”小寒です

2006年01月05日 20時33分26秒 | 季節のおはなし

0105gongen 旧十二月六日。今日は二十四節気の小寒です。今日をもって“寒の入り”「寒中お見舞い」も今日からとなりますが、この冬の厳しさはどうも極端な様子です。北日本、日本海側、山間部では暮らしにも影響を及ぼす豪雪が続いています。東京も今日のように日差しの弱い日は、部屋の中にいても底冷えがするものですね。今日から始まる“寒の内”は節分(2月3日)までの30日間。まだまだ厳しい冬が続きそうです。築地の市場も今日が初競り。この寒さが影響してか、野菜、特に葉物の高騰が目立っているとのこと。寒い季節には欠かすことができない鍋料理も、葱、白菜、春菊が最も高価な具材になりそうですね。
0106nanakusa2 さて、お昼過ぎに築地場外市場の横を通りがかりましたが、パックに詰められた七草が売られていました。明後日1月7日(土)は七草です。この日の朝に七草粥を食べると「邪気を払い万病を除く」とされているのです。
(←これは1/6にスーパーで買ったものです。ちなみに298円なり)
0106nanakusa1_1七草は五節句の一つ『人日(じんじつ)』、伝統的な行事として今でも各地に独特な風習が伝承されています。節句であるからには本来旧暦で行われていた行事です。今年の場合旧一月七日は2月4日(金)、立春の日と重なります。この頃になれば寒さも少しは和らぎ、雪のないところでは野の草花が息吹き始めているのかもしれませんね。春の七草には地域などによって諸説あるようですが、代表的なのは『芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・蘩蔞(はこべら)・仏の座・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)』
(↑の写真。左上から時計回りにこの順序で五草、下は見ての通り左すずなで、右すずしろ)。なずなはペンペン草、ごぎょうは母子草、はこべらははこべ、ほとけのざは田平子、すずなは蕪、すずしろは大根です。この通りにとはいかないかもしれませんが、いつか野に息吹く野草を摘んで七草粥を楽しむイベントでもできたら楽しいかな、と思います。
 人日までが松の内ですが、お正月気分もようやく一段落です。どうか今年も“暮らしのリズム”とこのブログをよろしくお願いします。ご覧頂いている皆様にとって良い一年になりますことを願っております。