言わずと知れたお伊勢さん。
やっとというか、今頃というか、神社めぐりして一年が経つ今になってようやくの参詣です。
この日の予定は、
08:22 近鉄:名古屋駅
10:04 近鉄:伊勢市駅
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『月夜見宮』
『伊勢神宮・外宮』
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(バスで移動)12:54外宮まえ~13:02猿田彦神社まえ
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『猿田彦神社、佐榴女神社』
『饗土橋姫神社、津長神社、大水神社』
『伊勢神宮・内宮』
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(バスで移動)17:15内宮まえ~17:36伊勢市駅まえ
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18:02 近鉄:伊勢市駅
19:44 近鉄:名古屋駅
内宮は過去に二度ほど訪れたことがありますが、
当時まだそれほど神社に興味がなかったため、こうしてじっくり回るのは今回が初めて。
名古屋から片道1時間半ほど。伊勢市駅に到着です。
すーーっごい強風だったので、折畳み日傘を使うことは断念・・。
もういい。焼けてやるー(・ω・)。
いい眺め。駅前からもう参道なのですね。
まっすぐ行けば外宮ですが、
その前に徒歩5分弱の距離に位置する月夜見宮を参拝します。
伊勢神宮・外宮の別宮(べつぐう)
式内社 月夜見宮
“別宮”とは、正宮に次いで尊いとされる社宮のこと。
外宮の別宮は4つあり、
この月夜見宮を除いた3つ(多賀宮・風宮・土宮)は外宮の境内にあります。
あ、いいな。この雰囲気。
鳥居をくぐった途端にこの清々しさ・・。当然だけど、ここもいいところだなぁ。
鳥居抜けてすぐのところにあった木。
何気に存在感ありました。
手水舎
奥にあるのは祓所。
そばに大楠。
樹高28メートルと、かなり大きい。
うーん、こちらも良いな。
なんかすごく頑張ってる感のある木です。
月夜見宮(つきよみのみや)
御祭神:月夜見尊、月夜見尊荒御魂
創建は927年以前。
去年が式年遷宮だったから、社殿はまだ新しくてきれいですね。
こうして見ると、神明造はやっぱり存在感ある。素敵だなー。
思わず見入ってしまいます。
社殿の右手奥へ。
摂社 高河原神社
御祭神:月夜見尊荒魂
由緒は定かでないようですが、
宮川の高河原(たかがわら)といわれた、土地開拓の守護神を祀る神社だったそうです。
社殿の左手奥には鳥居があります。
大きな木の根元にいるのは、狛さん・・?
狐か犬か狼なのかよくわからないけど、
もしこれがお狐さんだとしても、これは平気かな。(※基本、稲荷は苦手(´・ω・)。)
中はまるで落雷後のように焼けて、黒く炭化していました。
あとで宿衛屋の神職さんに伺ったら、
「地元の方により祀られた稲荷で、神宮とは関係ありません」とのこと。
そっか、お稲荷さんだったか・・。
木が御神体ってことで良いんだよね?
あ。夏の名残りがここにも。
帰ってから調べてみると、この古木、もともとは先ほどの大楠と同じくらいの大木だったそうですが、
空襲による焼夷弾投下によりこのような姿となったんだとか。
でもそのおかげで地域の人々には被害が出ることがなく、
以来感謝して祀るようになったと伝わっているそうです。
樹木好きなんでつい贔屓目に見ちゃいますけど、
力強さと神聖さがハンパない木です。すごい。
強い意志を持って生きてる。
熱心に手を合わせている地元の方らしき姿もありましたが、それも頷けます。
月夜見宮はこじんまりとした境内ながら、とても清らかで美しい処でした。
ちょっとした負の感情なら簡単に吹き飛ばしてくれそうです。
お店が建ち並ぶ外宮参道(駅→外宮)ではなく、あえてこちらから行きます。
というのも、ここが神の通い道 「神路通り」だからです。
この道は、外宮の北御門(裏参道入り口)から月夜見宮へ延びる幅4メートル程の直線道で、
総延長は約300メートル。
名称を「小字神路」、通称「神路通り」と言い、
月夜見尊が外宮の豊受大神のもとへと通う御幸道なのです。
「月夜見宮入り口のこの石垣の一つが、夜になると白馬と化す。
月夜見尊が乗った白馬は夜な夜な外宮へ通うのだが、人々は夜この道を通ることを避け、
やむを得ず通る場合には神の馬に触れないように、道の端を歩く。」
というわけで、ここは「神が通る道」として昔から神聖なものと考えられ、
人々は中央を避けて歩いたのだそうです。
参道とは違い、人も通らずとても静か。
あちこち手入れがしてあって、地元の方に大切にされてきたんだなぁと感じました。
(月夜見宮 御朱印)
その②へつづく・・。