KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

追悼

2017年05月14日 | 沢登り
 これまで多くの沢や山に一緒に行ったタケちゃんこと弘田猛くんが突然逝ってしまった。
 「その空の下で」http://sonosoranoshitade.web.fc2.com/

 報せを受けたのは5月1日で、私はGW前半の小川山から帰ってきたばかりのことだった。
 家のPCでメールをチェックしていると、静岡のある山岳会の方から「弘田さんが」というタイトルでメールが届いていた。
 彼が単身、奈良まで遠征し、下多古川本谷「琵琶の滝」で滑落死したという内容だった。

 見つけてくれた方はこちら 「峰さんの山あるき」http://bisutari.exblog.jp/26637085/
 知らせてくれた方はこちら 「静岡の山と渓」http://sizuokanoyamatotani.blog58.fc2.com/

 「嘘だろ。」と思いながら強い衝撃を受け、その反面、ついにやっちゃったかという気持ちも正直なところあった。
 それは彼だからというわけではなく、自分だったかもしれない。山をやっている以上いつかは起こり得ること・・・と自分でも不思議なほど冷静に受け止めてしまっていた。
 山には、いや人生には「絶対というのは無い」と、この歳になってようやくわかってきたような気がする。

 彼と一緒に行ったのは、たしか2003年の上越・万太郎本谷が最初だった。(その時は三人だった)
 きっかけはお互いのHPを見て、どちらからともなく「今度一緒に行きませんか?」というやり取りから始まった。
 彼は基本的には沢指向だったが、付き合い始めてからは残雪期の北アルプスのバリエーションなども共にした。
 
 こうしたネット繋がりを安易なインスタント・パートナーと決めつけ非難する向きもあって、タケちゃんは少し気にしていた時もあったようだ。
 だが、それはあくまで最初のきっかけであって、それぞれのHPなど見れば大体の実力や経験、山に対する指向もうかがえて、クライミング・ジムで知り合い、一緒に外の岩場に行くのと何ら変わらない。
 非難する側の意見もわからないでもないが、最近では組織である山岳会でもけっこうお粗末な遭難事故があったりするのでどっちもどっちとも言える。脱線するので、話を元に戻そう。

 そんな出会いだったが、彼とは歳は違えど誕生日が一緒ということで、何かしらウマが合うところがあった(と自分で勝手に思っている。)
 思い出は数えきれない。
 
 毎週のように沢に行くので、GWの鹿島槍東尾根でもそのままザックに釣り竿をしまい込んでいたこと。そして夜中に寒いといきなり起き出し、ハイ松燃やして焚火を始めようとしたこと。
 そのすぐ後、秩父の和名倉沢では暑くて沢の水を飲みながら遡行していたら、すぐ上に大きな鹿の死体があって二人して大騒ぎしたこと。
 熊に襲われ、顔など十数針縫い、クッキリ歯形が残るほどふくらはぎを噛まれたにも関わらず、その二週間後には「沢、行きませんか」と声をかけてきたこと。
 越後の沢の帰りは、二人でいつも湯沢の「人参亭」で特大のロースカツ定食を食べるのが約束だったこと。
 焚火は最低でも1mの火柱を上げないと納得せず、食料は持ってもストーブは一切使わないというのが「タケシ流」であった。
 そして(こちらが年上のせいもあるかもしれないが)二人で大きな沢へ行っても核心のいわゆる「オイシイ所」はさり気なく「いやー、ここはお願いします!」と譲ってくれ、本当に危険を感じる所は「うーん、ちょっと行ってみますね。」と自らリードを買って出る優しさを持っていた。 
 
 葬儀は、GWの最終日に行われた。
 前日のお通夜には共通の友人であるjuqcho氏やかっきー、知人ではきのぽん氏が来られたようで、告別式の日は私の友人ではSakurai氏(あの悪絶な丹沢・西沢本棚沢を同行)と職場の上司であり沢を通じた仲である常吉さんが参列した。
 もちろん他にも沢を通じての友人はいたかもしれないが、遺族にとって山の友人というのはある意味「極道仲間」として見られてもいたしかたないので、はたしてどういった顔でお会いしたらよいのか正直戸惑うところもあった。
 ありがたかったのは最初の報せを受けて過去の計画書を頼りにまだ面識の無い奥様に連絡した時に、こちらの名前を告げたらすぐに奥様が理解してくれたことである。
 タケちゃんが「いやぁ、同じ誕生日でヘンな人がいてさぁ。」と今まで話してくれていたのかもしれない。

 

 会場には、棺に納まった彼の姿と、階下には彼の山の写真や装備が飾られていた。
 自分で買ったのか残置を抜いてきたのかわからない不揃いのハーケン、長年使い込んだサレワのハンマー。
 ヘルメットは最初に出会った頃はガリビエールの白だったが、たしか一緒に行った鹿島槍で落としてしまい(たぶん尻セードの時)、随分悔しがっていた。
 その後、BDの青色のを被っていたが、熊からの一撃で陥没していたのを覚えている。
 今回会場にあったカンプの黄色のメットは私には馴染みのないもので、それだけに「最後の双六谷からいつの間にか随分経ってしまっていたんだな。」と思ったりした。

 2003年から約十年にわたっていろいろな所へ出かけたが、彼は飽くなき沢の追求、私は下手の横好きへと、少しずつやりたい方向が違ってきて、また年齢と共に体力差も開き始めお互いに負担になるまいと感じてきたのも事実である。(もちろん自分の方が体力は無い)
 今回の事故でもし自分が同行していたらそれはそれでショックは大きかったと思うが、相方の一人として最後に一緒にいてやれなかったことはたいへん申し訳なく思う。
 
 霊感の強い友人から見てもらったところ彼には「強力な守護霊様」が憑いているそうで、それがこれまでの危機一髪を救ってきたと語っていた。
 それも2011年越後の小チョウナ沢で熊に襲われ、その後、吾妻連峰の大滝沢で滑落し前歯を折った頃から少しずつ霊力が薄れてきたようだった。
 本人もそれはかなり自覚していて、以降、安全には人一倍配慮し、けっして無茶はしなくなったように見受けられたのだが。

 棺の中の姿を見ても、自分にはまだ現実のものとして受け入れられなかった。
 おそらく生身の彼を知っている者なら、誰もがそう感じたのではなかろうか。
 ギョロッとした目をひんむき「マジでーっ?」と豪快に笑い飛ばす彼は、嘘みたいに静かに眠っていた。

 発見された時、彼は仰向けの姿だったらしい。
 何となく、落ちても滝に必死にしがみつくようにうつ伏せの姿を想像してしまったが、最後は自身のHPのタイトル通り「空」を見上げていたのかなぁと何とも切ない思いがした。
 今となってはそれも知る由もない。
 調べてみると、下多古川本谷は琵琶滝さえ巻いてしまえばけっして難しい沢でないと聞く。
 きっと癒し系だけでは満足できない彼の性分で、最後に立派な琵琶滝を見てムラムラと来てしまったんだろう。
 遺族の方の悲しみは計り知れないが、「まぁ好きなことやってこうなったんだから・・・。」とどこか達観された思いもあって、それは私も同感である。

 沢でも私よりたくさん彼と行動を共にした人はいるし、音楽関係でももっと親しかった人はいるだろう。
 いろいろと勝手なことを書いてしまったが、ご容赦願いたい。
 
 最後に、自分が一緒に行った山行を列記しておこう。
 どれも記憶に残るものばかりで、彼が相方でなければ成し得なかったものも多い。「今までありがとう。」と改めて言いたい。
(☆印は二人で行ったもの)

【上越】
2003年8月 魚野川・万太郎本谷
2004年8月 五十沢川・下ノ滝沢
2006年9月 マチガ沢~東南稜 ☆
2007年8月 湯檜曽川・白樺沢、抱き返り沢 ☆
2007年9月 魚野川万太郎谷・オタキノ沢 ☆
2007年10月 谷川・オジカ沢 ☆
2008年9月 谷川・鷹ノ巣A沢 ☆
2010年10月 一ノ倉沢本谷~四ルンゼ ☆

【越後】
2005年10月 三国川黒又沢・五竜沢 ☆
2007年9月 水無川・オツルミズ沢 ☆

【北ア】
2004年4月 鹿島槍ケ岳・東尾根 ☆
2005年4月 槍ケ岳・北鎌尾根
2006年5月 前穂高岳・北尾根~明神岳主稜 ☆
2007年5月 剱岳・八ツ峰
2014年9月 金木戸川・双六谷

【中ア】
2012年9月 正沢川支流・幸ノ川

【南ア】
2008年8月 赤石沢
2010年8月 大武川・篠沢 ☆
2011年6月 大武川・一ノ沢~石空川・北沢下降 ☆

【八ヶ岳】
2003年12月 赤岳・西壁主稜 ☆

【秩父】
2004年5月 大洞川・和名倉沢~市ノ沢下降 ☆
2005年6月 滝川・豆焼沢
2005年10月 笛吹川・東のナメ沢 ☆

【丹沢】
2005年8月 中川川・西沢本棚沢
2009年5月 中川川・下棚沢

※記録は旧サイトのものもあるので、改めて「たけしアーカイブ」としてリンク張って整理する予定です。


  

 
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2017GW・谷川-巻機 縦走

2017年05月05日 | その他の山登り

日程:2017年5月3日~5日
行動:単独

 残雪期の上越・奥利根縦走は以前から興味があって、昨年は一気に谷川から巻機、平ケ岳を回って尾瀬まで行けないかと大それた計画を立てたが、初日にまさかの吹雪となり、あえなく敗退。
 結局、一ノ倉岳までの往復で終わってしまった。
 そして今回。休みの関係もあって一気に縦走することは無理と判断。計画を分割することにし、まずは手堅く三日間で谷川岳から巻機山まで行くことにした。
 このコース、無雪期は藪に覆われているため残雪期ならではの人気ルートとなっている。
 地形からすると谷川岳より白毛門経由の方が自然で効率的だが、何となく百名山から百名山へ繋げたくてこのコースにしてみた。

5/3 天候:
天神峠11:00-トマの耳13:15-茂倉岳15:25-武能岳16:55-蓬峠17:30

 朝、横浜を発ち、高崎、水上経由で土合まで。
 久々の土合駅の階段だが、それほどキツいとは感じなかった。二泊三日で荷物はそれなりにあるが、やはりロープやガチャ類がいらない分、楽だ。
 登山と関係なさそうな鉄道ファンで賑わっている。

 


 駅周辺は雪解けが進み、春というより初夏の様相。雪があまり多くても大変だが、少ないとこのコースは藪が出てくるのでちょっと心配である。
 ロープウェイに乗って天神平のスキー場まで一気に上がる。
 昨年も出だしは天神尾根で楽するつもりだったが、強風のためロープウェイが運行中止となってしまい、しかたなく西黒尾根を登ったことを思い出す。

 天神平に上がると、豊富な残雪と明るい陽射しで思わずクラクラとしてしまった。
 スノボや雪遊びの観光客を尻目に、右手の天神尾根に向かって歩き出す。
 雪は固くもなく、かといってグズグズでもなく、アイゼンは着けずにキックステップで登っていく。
 途中の熊穴沢避難小屋は屋根だけ残してほとんど雪に埋まっていた。

 

 頂上から降りてくる登山者に上の様子を伺うと、予想に反してそれほど混んでいないという。
 広いドーム状の雪の斜面を登り詰めると、やがて肩の小屋、そして最初のピークであるトマの耳に到着。
 たしかにGW初日にしては、かなり静かだ。
 西の方、オジカ沢ノ頭や万太郎山方面はかなり夏道が出ている。

 一休みしてから縦走開始。
 オキの耳から先の岩場は鎖が出ていた。

 
一ノ倉岳では昨年は見かけた避難小屋が、今回はまだすっかり雪の中に埋もれていて、ちょっと驚いた。
 この先は他の登山者を見かけず、トレースはあるものの一人歩きとなる。
 人がいない分、一ノ倉岳から武能岳間は静かで気持ちよく、残雪の稜線を独り占めしているような気分になった。

 
 
 登り始めが遅かったせいで、そろそろ陽が傾いてきた。
 この日は頑張って蓬峠まで。武能岳から下りは夏道が出ていて時間を稼げたので助かった。
 蓬峠には既にテントが二張。どちらも単独行の人で、一人は二日かけて白毛門回りで来たらしい。
 この時期、ヒュッテはまだ閉まっていて、小屋周りに適当にテントを張って静かな夜を迎えた。

 

5/4 天候:風やや強し
起床5:00-蓬峠(出発)6:50-七ツ小屋山7:35-清水峠8:15-ジャンクション・ピーク10:15~30-檜倉山13:10~20-柄沢山15:10-テン場16:00

 昨日の疲れもあって、起きた時にはもう陽が昇ってしまっていた。
 朝食はマルタイラーメン。いつも水をケチって失敗しがちだが、昨日のうちに雪解け水を豊富に手に入れておいたので、かなり上手くできた。
 テントを撤収し、まずは七ツ小屋山へ向かう。

 
 
 大源太山への分岐を右に取り、清水峠へ。大きな三角屋根の建物は東電の管理用宿舎で、一般登山者用ではない。
 そばに小さな「白崩避難小屋」がある。こちらは小さいが、谷川岳周辺にあるカマボコ型のブリキ小屋に較べてけっこう綺麗に整備されていた。
 ここからジャンクション・ピークへの登りとなるが、この2時間の登りがなかなかキツい。
 ほとんど雪面だが、ほんの少しだけ藪の中を進んだり、ちょっとしたスノー・リッジを進んでいく。
 
 ようやくジャンクションに到着。一ノ倉岳から先、蓬峠で幕営していた二人以外は一切見かけなかったが、ここまで来るとやはり白毛門から縦走、あるいは反対側の巻機山からの縦走者の姿がチラホラ見受けられる。
 そして、この辺りから残雪量もぐっと増えてくる。
 
 大烏帽子への登りから檜倉山へ。
 檜倉山は、平坦なピークで残雪期は快適なテン場となる。
 よほどここでテントを張ってのんびりしてしまおうかと考えたが、この先、大きな柄沢山が控えている。
 時間もまだ早いし、明日の下山を考えるとやはり今日中に柄沢山は越えておきたい。
 
 しかし、この山域は北アなどの人気コースと違って、本当に静かだ。
 行き交う人もほとんど単独行で、それもポツポツと見かけるだけ。
 自分もイイ歳になって、クライミングだ、アルパインだと言うよりもこういった「山旅」の方がしっくり来るようになってきた。
 元々は1970年代のバックパッキングに憧れて山を始めたわけで、そういう意味ではこのエリアはあの頃の「原点」を感じさせてくれる。

 
 
 柄沢山は南側からだと見栄えがしていい山だ。
 途中にクレバスがあったり特に最後の登りは白い斜面が続き、気分としては疑似モンブランといったところ。
 
 山頂を越し、少し進んだところで先行していた単独の人に追い付く。
 途中、何人か追い抜いたが、この人にだけは追い付けなかった。
 話をすると、どうやら地元の山岳会の方で、先週は越後駒に登ったらしい。山馴れしていて、どおりで強いと思った。
 時間もちょうどいいし、テン場に手頃な場所だ。後からもう一人到着して、少し間隔を置いて三張が張られた。
 辺りは360度、上越、奥利根の山々が連なる。
 平ケ岳、尾瀬方面はもちろん、昨日登ってきた谷川岳もここからだとけっこう遠くに見え、けっこう歩いたなと感じる。


 
 持ってきたバーボンを飲みながら、このGW前半に突然、沢で一人逝ってしまった友人タケちゃんを想う。
 沢専門の彼だったが、GWは鹿島槍東尾根や前穂北尾根、北鎌尾根や剱の八ツ峰やなど付き合ってくれた。帰ったら葬儀に参列させてもらうが、まだ信じられない。

 

5/5 天候:
テン場6:10-米子頭山-巻機本峰10:00-清水12:00

 快適なテン場だったが、昨夜はなぜか結露がひどく眠りはイマイチだった。
 しかし、日の出の景色は素晴らしく、気分は悪くない。


 
 巻機山のなだらかな山容が近づき、いよいよこの山旅も終わり。
 先週の小川山で傷だらけのくるぶしが靴に擦れて痛いので早く下りたいと思う反面、この雄大な雪の稜線にいつまでも留まっていたいとも思う。




 
 米子頭山へのルートではスノー・ブロックが崩壊しそうな所や45度の雪壁などもあって、この縦走の中では刺激のあるアクセントとなった。

 
 
 巻機山手前の平坦な所で、しばし奥利根の山々を眺めながら一休み。来年の今頃はどうしているかわからないが、越後三山から平ケ岳、そして尾瀬は何年越しでも繋げてみたい。
 
 そして巻機本峰へ到着。
 以前、米子沢を遡行して以来だから、何年ぶりか。山頂は土が出ていた。
 下山は井戸尾根。日帰り軽装の登山者が続々と登ってくる。

 雪の状態は良く、途中300mほどシリセードも楽しめた。
 しかし気持ちが下界に行ってしまうと、この尾根も意外と長い。最後はちょっとヘロヘロ気味になりつつも、無事に清水の村に到着。
 バス停手前で、白毛門からそれぞれ単独で縦走してきたというお二人と出会い、タクシー相乗りで越後湯沢まで。

 
 
 最近は温暖化の影響で、このコースはGWでは遅いとも言われるが、今回の雪:夏道:藪の比率は7:2:1といったところ。
 結局、持参したアイゼンは一回も使わなかったが、これについては個人差があると思う。
 今回は天候に恵まれ快適な山旅だったが、途中には雪庇やクレバスがあったり、また天候が荒れてもジャンクションから巻機山までは途中でエスケープできない。必ずしも安心できるルートではないのでグループで歩いた方がいいのかもしれないが、やはりある程度経験が積んでから一人で静かに歩くのがいい。
 北アなどの喧騒に辟易している向きにはお薦めの、GWならではの好いコースだった。
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訃報

2017年05月02日 | 怪我・故障・病

関係する皆様へ

 既にご存知の方も多いと思いますが、私の友人で沢屋の弘田猛くんが亡くなりました。
 
通 夜:5/6(土)18時~

告別式:5/7(日)9:30~10:30
場 所:千葉県八千代市「ライフケア八千代会堂」

 沢登りが好きな方はおそらく一度は彼のHPを見たことがあるのではないでしょうか。
 
「その空の下で」http://sonosoranoshitade.web.fc2.com/

 親交のあった方は、ご都合のつく範囲で最後のお別れをしてあげていただければと思います。
 (この記事にはコメント不要です。悪しからず。)

 


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2017GW前半 小川山#2

2017年04月30日 | フリー(山梨、長野)
二日目
天候:
場所:マラ岩、姉岩

 昨日のセレクションで疲れ、慣れないクラックで結構傷だらけになってしまったので(ヒロイさんは無傷)、今日はまったりと。


 
川上小唄 5.8 (再登)
 まずはアップで。
 最初の出だしがどうやって登るか忘れてしまい、フレークの間をズリズリとみっともない登り方になってしまった。
 その次、スラブに入って最初の一歩がキモだが、まぁ何とか。
 ヒロイさんはややスラブ恐怖症になっているので、今日のところはTrでマラ岩頂上からの景色を味わってもらう。

 

た・タんか 5.10a (再登)
 前回OSした時は何てことないと思ったが、何だか今日は少々緊張してしまった。
 短い課題だが、2つ目のボルトまで絶対に落ちれないのでリードは慎重に。

センター試験 5.8 FL
 見栄えのする隣の「卒業試験5.10b」はOSしているので特にやる必要はないかと思ったが、今日の自分のヘタれ具合ではこのぐらいが丁度イイ。意外と長く、楽しめた。


Ka-Ching! 5.10a FL

 ルート名どおり最後のカチ二手がポイント。
 おそらく限定もので、ここを避けて右側に逃げてしまうとかなり楽になってしまうのだが、ヒロイさん一応OSで良いでしょう。
 気持ちよく登れる一本。

ジャングルフィールドガイド 5.10a FL
 テーマパークにありがちな「ジャングルなんとか」みたいなアトラクションのような課題。
 しっかり持てるガバ豊富で、かなりのお買い得。
 スラブやクラックでズタズタになった心を大いに癒してくれる快適な一本。
 ヒロイさん、ソツなくOS。

 

 そんなわけで二日間終了。
 とにかく今回は自分にとって反省点が多過ぎた。
 ファン・クライムでボルトの整備されたフェースを登るのもいいが、やはりランナウトするスラブとかNPのクラックとかいろいろやらないとダメだな。
 まずはカムを揃えること。まずは職場の山岳部に共有装備と(して買わせることに)しよう。

 その後、ナナーズ隣にオープンした「カラファテ川上店」など覗いてから帰る。
 目白の本店同様、この小さいスペースによく詰め込んだなと思うほどに商品が陳列。何となく宝探しの妙味ありで、そのうちまた寄らせていただきます。m(_ _)m
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2017GW前半 小川山#1

2017年04月29日 | フリー(山梨、長野)

 職場山岳部ヒロイさんと岩トレ。
 GW前半で相当の混雑を覚悟していったが、なぜか行きの高速も廻目平もそこそこ空いている。
 以前、シーズン真っ最中の城山へ行った時もそうだったが、なぜか彼女と行くと異常に空いているのはナゼ?
 そういうオーラを持っているのかもしれない。

一日目
天候:一時
場所:屋根岩2峰セレクション 6P

 まずはテントを張ってからマルチの定番コースへ。
 途中、屋根岩方面で事故があったようで(命に別状はないが、ボルダーさんがアプローチを間違え、斜面をズリ落ち負傷したとか?)、レスキューの方々が出動していた。
 最近は川を渡って南側ばかりだったので、こちらに来るのは久し振り。
 少し迷いながらも大きなタイムロスなく取付きに到着。既に先行二組(一緒のグループ)がいた。
 我々二人は実は今回が初なので、大いに参考にさせてもらう。

1P目 クラック 5.8
 まずは私から。
 グレード的に大したことはないと甘くみていたが、ふだんNPやってないし、持参のカムがキャメロットの0.5、0.75、1.0の3つのみとあまりにも貧弱。
 上のガバ手前の一手が思いのほか保てず、テンションかけてしまった。あーぁ、初っ端から情けない。
 まぁ、でもマルチは抜けることが大切と気を取り直す。

2P目 スラブ 5.8
 そのままヒロイさんにリードを委ねるが、彼女もまだ年度末の過労死ライン勤務の後遺症が抜けていないようで、最初の乗越しでギブ宣言。
 しかたなく、その後は私がずっとリード。
 途中、ちょいボルト間が遠い気もするが、傾斜も寝ていて感覚としては丹沢の広沢寺とそう変わらない。
 上部へ行くほど安心できる。

 

3P目 チムニー? アルパインの三~四級
 右にトラバースして、チョックストーン状のチムニーをバック&フットでズリ上がる。
 途中、ボルトは無いが、まぁ落ち着いて登れば問題無し。

4P目 クラック~凹角 5.7
 出だしで先行さんの女子も苦労していたが、男ならリーチもあってグレード相応。

 

5P目 水平トラバース
 本当はこのまま真っ直ぐ登るのがオリジナル・ラインだそうだが、先行さんが左のトラバース・ラインを選んだので、こちらもさして考えずに続く。(これが後で大いに後悔することになるのだが・・・)
 木の立っているルンゼをクライムダウンしてトラバースに移るが、やはり手持ちのカムが小さ過ぎて、最初のランナーが取れない。
 しかたなく危うい強度の木の根に気持ち程度のランナーをヌンチャクで取り、後はキャメ0.5、そして既存のボルトを使って切り抜ける。
 初めてだとちょっと怖いが、手は要所要所でアンダーがしっかり効き、それほど悪くなかった。
 出口は狭くて、匍匐前進。


 

6P目 クラック
 最終ピッチ。
 見た目はフレーク状で、下から見ると快適そうに見えたのだが、ここで死にそうになる。
 フレークの所で一か所カムを決めるが、その上、抜け口の所が思ったよりイヤらしい。
 クラックの幅は予想以上に広く、手持ちのカムがスカスカでまったく決まらない。
 何とか右腕、右足を挟んで打開策を練るが、考えているうちにズリズリと足が落ちてきて、このまま落ちたらただでは済まないこと確実。
 結局、ここだけで20~30分ぐらい粘って最後は何とか抜けたが、乗り上がった所でフイに足がスリップ。
 運よくカムがギリギリ引っかかってくれたが、下でビレイしていたヒロイさんは生きた心地がしなかっただろう。(本当に申し訳なし)



 後続Pがいたら怒鳴られていたところだが、大いに反省しながら何とか終了点へ。
 出迎えてくれたのはまさかの吹雪で、安心するのも束の間、逃げるようにして懸垂2ピッチで降りてきた。

 その後「ナナーズ」に買い出しに行くもお弁当は売り切れ、保険用として買った薪はなぜか火付きが悪く、何とも冴えない。
 まぁこんな日もあるかと安ワインを飲んでサッサと寝る。
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