KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

リバーサイド、姉岩など 【小川山】

2016年05月21日 | フリー(山梨、長野)
日程:2016年5月21日(土) 日帰り
天候:
同行:M田師匠、大ちゃん、山ちゃん
 
 本日は男(おっさん)4人で。
 埼玉、甲府辺りは暑いだろうと、涼を求めて小川山へ。
 おNewの246陸橋と圏央道のお蔭で、横浜からジャスト3時間で廻目平に到着。
 そそくさと用意し、川を渡ってさっそくトライ開始。

  
 
 本日やったのは、
 
【リバーサイド・エリア】
ブラックシープ 5.10a FL
 まずはアップ。リバーサイドの大半が岩茸に被われている中で一番スッキリした、フレークが魅惑的なルート。
 なるほど。中間の黒いシワシワ部分が何となく黒羊に見えなくもない。

 トポではスタートが二通りあるが、潔く10aの直上ver.で。
 まずは大ちゃん。以前RP済みとのことだが、長期のブランク明けのため核心手前で途中敗退。
 で、二番手でやるが、朝一のため我ながら動きが固く、バランスがとりにくい。
 上部のフレークも隙間に指が入るかと思ったらそんなものは無くて少々アセる。最後の立ち込みも身体が固い自分にはちょっとビミョーなイヤらしさ。
 お手軽グレードながらバランス、フリ、スメアなど基本スキルを求められる好ルート。
 
  

ジョコンダ
 5.10d ×

 自分より数段強い山ちゃんが苦戦したので無理を承知でやってみるが、下から2/3は意外とスムーズ。
 しかし、やはり10d!その先、核心のリップから上の二〜三手がどうにも掛かりが甘く、身体を上げることができない。
 仮にリップにハイステップで立ち込んだとしても、足がはずれた場合ロープに引っ掛けそうで何とも怖い。
 うーん、これは技術というより度胸の課題だな。
 後から考えると、左手キーホールドを持って右手マントル返すようにすれば、うまくリップに立ち込めたかも。
 チャンスがあればまたやってみたい。

 
 
ランデブー 5.11a ×
 トポでは♀マーク(パワーでなくバランス系?)が付いているが、出だしから指に来るカチからサイドプルで体幹MAX。
 最初のボルトからクリップの体勢をとることができず、早々と退散。つーか封印。
 これで11aか。小川山、辛いなぁ。それとも自分がヘタレなのか。(たぶん、そうなのだろう。)
 
 その他、山ちゃんは「DOKUFU」(5.11a)などトライ。
 D介くんと私はせっせと岩茸取りしてから上部へ移動。

  
 

【マラ岩】
川上小唄 5.8 MOS
 今さらですが、話のネタに。
 傾斜も寝ているし、まず問題無い。
 しかし、逆にこのルートの途中で「テンショーン!」なんて言ったら、周りの人たちに「はぁ〜っ?」なんて思われてしまうに違いない。
 別の意味でプレッシャーがかかると思う。
 終了点、マラ岩Topからの景色は絶景。上からだと意外とこのルートも立っているのがわかる。
 そういや昔、キムタクもジャック中根氏と登ってたな。(もちろんトップロープだけど)

  

  
 
 まだやったことのない「レギュラー」(5.10c)など魅力的だったが、何だか見た瞬間圧倒されてしまい、今日はまずできそうもない感じ。
 途中残置している組もいたりして、また今度にしようとさらに上部へ。

  妹岩にはクラック・ギャルズがいっぱい
 

【姉岩下部】
卒業試験 5.10b MOS
 壁一面を使って左から右、そしてまた左とアミダくじ的に弱点を継いで登っていく。
 水平クラック・トラバースでの足さばき、クリップするためのポジション、ボルト2つ目かけるまで絶対落ちれないなど、まさに初級者のための卒業試験。
 メニューが豊富で面白い。
 それなりに長く、けっこう疲れてしまってグダグダな登りとなってしまったが、それでも何とか一発合格。
 (ありがとう、先生!これから社会に出てもガンバリマス?)

  

  
 
た・タんか 5.10a MOS
 クールダウンで。ランナー2つの短い課題。
 ほんの一瞬バランスをとったりするが、パワーもいらずお手軽。
 右側に寄ってカンテを使ってしまうとさらに簡単になってしまうので、一応使わず限定でクリア。
 
 他に山ちゃんは「JINRO25」(5.10d)を一撃。
 腕を故障中の師匠、大ちゃんらは「センター試験(5.8)」「yamashi(5.10b)」などをやる。
 
 ほどほどの時間に切り上げ、帰路につく。
 最後はpatagonia川上店を覗いた後、町田の「蒙古タンメン中本」へ。

  

 
 旨いんだけど、熱いのか辛いのか相変わらずよーわからん。 
 孤高の人、大ちゃんは「中本ではいつもこれっス!」と"北極”を注文するが、日々の疲れもあってか本日は完食するのにやや苦戦。

 ・・・翌日、彼は大変なことになったらしい。お疲れさまでした。

   

 
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またしてもボコボコ・・・【河又】

2016年05月14日 | フリー(関東)

日程:2016年5月14日(土) 日帰り
天候:
同行:カワベくん(我が社の山岳部)

 相方のカワベくんは今回が河又デビュー。
 これまで横浜から下道で3時間近くかかっていた河又も、今回圏央道経由で来たら1時間40分ほどで到着。近いぞ!河又。
 で、本日はウチらを含めてメインのコウモリ岩は三組だけ。空いてるぞ!河又。
 とりあえず相方には石灰岩を楽しんでもらおうと思ったのだが・・・。

 
 
忍吉98 5.9 (再登)
 せっかくなのでカワベくんからマスタートライしてもらう。
 出だしがボルダーちっくでやや怖いが、その後はガバの連続。
 
忍吉 5.10a (再登)
 出だしのフットホールドが磨かれていて滑る!
 今回、自分はヨレたアナサジも持ってきたが、ステルスをもってしても石灰岩は滑る時は滑る。
 二人とも何とか登ったが、これで私はビビリモードにスイッチが入ってしまった。
 
ミヤザキミドリ 5.10a ×(1テンTO)
 カワベくん、ソツなくマスターOS。で、何度も登っている私はまさかの1テン。
 ここで落ちたのは初めて。ちょっと凹む。朝のうちは指皮が岩に馴染んでいないせいもあるが、それにしてもだ!

 
 (左)忍吉5.10a                       (右)ミヤザキミドリ5.10a
 
泣かないで愛ちゃん 5.10c RP(二便)
 本日のお目当てで今回が初トライ。
 
 一便目、各駅でホールドとムーブ探り。
 出だしのトラバースが足が滑りそうで怖い!
 1クリップの後、左上のガバへの一手がハズしそうで出せない。
 上部トラバースの後のクラック保持がうまくできない・・・などでテン山TO。
 
 二便目。
 朝からどうも心身共に不安定な感じなので、レッドブルでドーピング?してから再トライ。
 下部は躊躇せずパパッとこなし、上部のクラックは持つのでなくさらに奥に差し込むとしっかりジャミングされるのがわかった。
 左手のアンダーも使って一歩上がって核心突破。
 危うく「泣かないでオジサン」になるところだったが、二便で片付いて良かった。
 
ギザギザ・ハート 5.10c ×(テン山TO)
 隣のカッパ(5.10c)をやるつもりだったが、トポで見るとこちらの方が★2つ付いていたので。
 一便目テン山。少し休んでからの二便もやはり×。
 ガバばかりだが、使えそうなホールドが多過ぎて探っているうちに迷って、腕の力を吸われてしまう。
 電池の少ない中高年は省エネにするため、最適ホールドをあらかじめ決めておいて自分の手順を組み立てた方が良さそうだ。
 次回は何とかイケるかな。

 
 (左)泣かないで愛ちゃん 5.10c                (右)ギザギザ・ハート 5.10c

ノーマルルート 5.8 OS
 今まで行ったことのなかったシュテファン・フェイス、タワー・ロック方面へ偵察がてら行ってみる。
 メインのコウモリ岩より少し奥にあるせいか人気薄で、課題によっては自然に還りつつあるものも。
 せっかくきたので一番簡単な課題でクールダウン。ボルト、ホールドは思いのほかしっかりしていたが、終了点のスリングが劣化、残置ビナも破損していた。
 
 ジムでも外岩でもこのところ被ったのをまったくやっていなかったので、ボコボコにされてしまった。
 やはり傾斜の緩いお手軽課題ばかりで遊んでちゃダメだな。反省!

(おまけ)5.12ルートを軽く登るKプロと声も無く見とれるギャラリー
  
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2016GWその3・小川山

2016年05月08日 | フリー(山梨、長野)

日程:2016年5月7日(土)〜8日(日) 前夜発一泊二日
同行:まっちゃん、ヒロイさん、ノトっち(我が社の山岳部)

 GWもいよいよ終盤。最後の〆として山岳部若手と小川山へ。
 前夜は道の駅「南きよさと」で仮眠し、翌朝ゲートイン。
 若手メンバーの養成研修?をメインとし、その合間にオジサン(私)も適当に登る。
 
一日目 父岩 天候:のち
 
小川山ストリート 5.9 (再登)
 実に7年振りぐらいの父岩。懐かしい。GW最終日とあってほぼ貸切。(^^)v
 甘くみていたら上部で少しストーリー側に寄ってしまい、5.9にしてはちょっと細かいセクションを選んでしまったが、アップで落ちるわけにもいかないので何とかTopOut。
 ここは右側のカンテに沿って登るのがややはり正解で楽しめる。
 若手メンバーは皆、出だしで苦労していた。
 
タジヤン2 5.10a 再登)
 一歩が核心の下部スラブ、上部は快適なフレーク。久々に登ったが、上下で変化があり、なかなか楽しめる。

  

 

弱点主義 5.10d 1テンTO
 初めてのトライ。出だしがスッキリした凹角、その上に小ハングが待ち構えており、なかなか見栄えのするルート。
 一目見て「あ、ここ面白そう!」と思ってしまった。
 凹角はそれなりに奮闘するが、ここで力を吸われてしまってはハングを越せないと思い、ソツなくこなす。
 続くハングはガバ豊富。ここも使うのかな?と思い、何気なく顕著なアンダーを掴んだら「ゴトン!」と大きな音をたてて動いたのにはアセった。
 大きな浮きホールドを避けてハングを越えれば、たぶん後は楽勝・・・と思っていたら、実はそこから上のランナウト気味のスラブフェースが核心だった。
 
 細かいホールドを探し続けるうちに足が滑って痛恨の1テン。あ〜、マスターOS逃してしまった、もったいない!
 一本で三つの味(凹角、ハング、スラブ)が楽しめる、なかなか登り甲斐のある10d。次は必ずオトす! 
 
 他のメンバーは小川山物語、モラリストなど。 

  

二日目 スラブ状岩壁(マガスラブ) 天候:
 
 昨年秋に来たばっかりなのに錯綜するアプローチの踏跡に翻弄され、目指すエリアに到達するのに小一時間もロスタイム。(申し訳ない!)
 たどりついたマガスラブ。昨日に引き続き、今日も貸切。
 
かわいい女 5.8 FL
 若手二人にアップでマスターで登ってもらう。5.8だけどだいぶスラブに慣れてきたようでソツなくこなす。
 ついでに自分も登っておくが、隣のウルトラセブンよりは面白い。
 
高い窓 5.10b ×
 スラブから中間の小ハング越え。ここまでは良かったが、最後の三角ピークの登り方がよくわからず、行ったり来たりマゴマゴしているうちに痛恨のテンション。
 えー、ウソでしょ?一旦ぶら下がってアレコレ模索するがイマイチわからず、右隣の「オーウェン」側からとりあえず抜ける。うーん。
 若手二人にはTRでやってもらうが、最近うまくなってきている女子のヒロイさんが見事クリア。おぉー、やるなぁ。オジサンが抜かされる日は近い・・・。
 
 若手には最後は仕上げとしてウィスキーキャット(5.10a)をやってもらう。うん、上出来です。

 

 

 継続は力なり。また行きましょう。
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2016GWその2・丹沢継続遡行

2016年05月03日 | 沢登り

日程:2016年5月2日(月)〜3日(祝)朝発一泊二日
行程:大倉−水無川本谷−塔ノ岳−オバケ沢(下降)−四町四反ノ沢−丹沢山−大滝沢(下降)−原小屋沢−蛭ヶ岳−檜洞丸−西丹沢
天候:一日目、二日目(午後
行動:単独・ビバーク
参考:「丹沢の谷110ルート」1995年・山と渓谷社

 
 もう二十年以上も前からいつかやろうと温めてきた計画。
 先日の上越・奥利根縦走が消化不良のまま敗退してしまったので、ちょうどいい機会だ。
 
 地図で確認してもらえばわかるが、今回のプランは表丹沢の大倉を起点に沢と尾根を繋いで西丹沢へ抜けるもの。
 昔の人は穂高の継続登攀を「パチンコ」と呼んだが、これは云わば丹沢の「パチンコ」遡行である。
 
 本日は連休狭間の平日だが、それでも渋沢駅前の登山者の姿は多い。大倉行きのバス停も一台では乗り切らないほど長蛇の列だ。
 しかし、沢屋らしきメットを持ったのは自分一人。今は沢登りも完全なマニアックな部類なのだろうか。
 それにしてもみんな綺麗でオシャレな恰好をしているな。
(大倉尾根を登るのにスポルティバのトランゴ・キューブなど
要らんだろ。オレにくれ!)

  
 朝から長蛇の列の渋沢バス停(左)と登山口の大倉(右)
 
 以下、ステージに分けてまとめてみた。
 
1st Stage 水無川本谷遡行
・大倉から戸沢林道へ入るのは自分一人。久しぶりに歩く林道は随分凸凹が無くなり、普通の2WD車で十分走れそうだ。
・林道途中の小屋にはヒル除けの塩が無料提供されていた。ありがたいことです。
・入渓するまでのアプローチとして1時間と読んでいたが30分ぐらいオーバー。途中の小屋を過ぎてから水無本谷F1までが意外とかかる。
・F1はいつものように左から。鎖は使わず、水をどっぷり浴びない程度のラインを。擦り減ったフェルトの感触を確認しつつ登る。
・F4は右壁に残置のハーケンとスリングがある。それほど高さはないが、少し立っているので足を滑らさないようA0で突破。
・F5は少々高さがあり、右側に太い鎖が設置されている。今回ロープは無しだが軽量ハーネスは持ってきたので安全のため、ヴィア・フェラータ方式で登る。
・ここでハタと気付いたがF2〜F4間でハーネスに着けていたプロトレックを落としてしまった。
 ヤフオクで8,OOO円で買った中古で、もう傷だらけだし、
年数的にも減価償却済みだからそれほど未練は無いけれど・・・ちょっと悲しい。
・書策新道を横切り、ゴーロを進みF6のCS滝。ここは適当に巻く。
・F8(20m)はけっこう立っている。岩もどれほどしっかりしているかわからないので当然巻く。でもタケシ師匠なら登りそう。
・巻き道は右手に上がり、再びガレルンゼを跨いで戻るようにトラロープがFIXされている。整備する遭対協の皆さんも大変だろう。
・詰めを誤り、F9へ行く前に一本手前の枝沢に入ってしまう。このため表尾根に出るまでが少々長く苦労する。
・塔ノ岳へは自分が設定した関門時刻の正午を少しオーバー。200人ほどがいる山頂で一息付くつもりもなく、行動食も取らずに次のステージへ。

   F1(10m)とF4(7m)

   F5(13m)

  

  
 小振りの桜のような?梅のような?花があちこちで満開(左)。賑わう塔ノ岳山頂(右)
 
2nd Stage オバケ沢下降
・塔ノ岳から丹沢山方面へ少し進んだ最初の鞍部から適当に右手の斜面を降りる。
・斜面はそこそこ急でザレているが、小尾根に鹿道が続いていてこれを伝ってしばらく下っていく。
・やがて下降不能の涸滝にぶつかる。自分が下っていたのはオバケ沢の右俣のようで、ここからトラバースして下りやすい左俣へ移動。
・さらにしばらく下っていくとクライムダウンが厳しそうな滝、そしてゴルジュに下降を遮られる。
 オバケ沢は2008年10月に自分でも一度下降しているのだが、そんなに強烈な印象が無かった。
 しかし今回、左岸の急な斜面を大高巻きで下ったが、けっこう悪い!
 周辺は植林エリアで林業の人たちも入っているようだが、崩れやすい斜面を一歩滑ったら大滑落といったヒリヒリと緊張する下降が続く。
・下降は2時間と踏んでいたが、予想以上に長く3時間以上かかってしまう。・・・疲れた。
 
  
 オバケ沢は最初は歩きにくいゴーロが続く(左)。クライムダウンできない滝は大高巻きでやり過ごす(右)

  
 下部にはナメ滝もあり(左)。ようやく出合の林道終点に合流(右)
 
3rd Stage 四町四反ノ沢遡行
・四町四反ノ沢はキュウハ沢の枝沢的存在。キュウハは以前登っているので今回はまだ登っていないこちらをチョイス。オバケ沢出合とキュウハ沢出合はすぐ隣りだ。
・4つの堰堤を越し、まずはキュウハのゴルジュ帯を進む。泥の詰まったフェルトがメチャクチャ滑り、苦戦しながらも慎重に越えていく。
・ゴルジュの最後は左から大きく巻く。すると左手から入ってくる四町四反ノ沢に合流。
・トポにある最初の二俣はよくわからないまま通過。
・トポでは「きれいなナメが続く」とか「かつてはすばらしいゴルジュがあった」などと書かれているが、そのような趣は今は無い。
 曇っているせいもあるが、倒木も多く、割と平凡な様相。まぁ、このトポも既に20年以上も前のもので、その間何度も台風が通過しているわけだからしかたないか。
・トポにある二つの手前にもう一つ左手に大きなCSの涸沢あり。
・上部のナメもあまり大したものではない。全体的には明るく登りやすい沢だが、トポにある「ナメが美しい、とっておきの沢」というのは2016年現在、やや大袈裟。

  
 キュウハ沢最初のミニゴルジュ(左)。四町四反ノ沢F1?(右)

  
 F4・二段10m?(左)と上部のナメ滝(右)
 
 結局、時間が押して残業になってしまい、ヘッデンを付けて丹沢山を通過。
 丹沢は稜線上はテント、キャンプ禁止なので、適当な所でマットとシュラフだけでビバーク。
 本当は丹沢山の「みやま山荘」に泊まるつもりだったのだが、今回は事前に電話を入れた時点で満員で断わられてしまった。
 植生も痛めていないし、ゴミも火も不始末はしていないのでビバークは許してもらおう。

  二日目。ブナと日の出。
 
4th Stage 大滝沢下降
・下降点は丹沢山から蛭ヶ岳寄りに少し下りた早戸川乗越という名の最低鞍部から。いくつか下降点があるが、昨日のオバケ沢より緩やかで下りやすい。
・しばらくは平凡なゴーロ。傾斜も比較的緩く、不安定なザレも無く、快適に下っていける。ここを下降ルートとして選んだのは正解。
・やがて全体の2/3くらい下った辺りで「早戸の大滝」に遭遇。まずは上の落口から観察してみる。高度感が半端ない。
 トポでは落差50mとあるが、実際には下にも三段くらい前衛の小滝があるので、上から見ると100mぐらいの高度差を感じる。
・右岸にFIXされたトラロープを伝って下降していく。途中「タキツボ新道」と書かれた方へ下り、下の鑑滝ポイントへ。
 遠巻きだが、それでも凄い迫力だ!水勢も豪快で中間部は深くえぐれて洞窟状になって水しぶきが渦を巻いている。
 かつてはここを登った記録があったというから驚きだ。西沢本棚を登る人はいても、今ここを登ろうとする人はまずいないだろう。
・大滝を過ぎ、下流域はテープがあったり、徒渉ポイントにはケルンが積んであったりして、明るければわかりやすい。
 そのまま下って早戸川本流が合流する雷平に到着。

  
  大滝沢は下降しやすい穏やかな渓相(左)。早戸大滝の落口に立ってみる。(右)

  
  大滝の右岸にはトラロ−プで巻き道が整備されている(左)。樹間越しに見る早戸大滝(右)

 
 
5th Stage 原小屋沢遡行
・二年ほど前に行っているので、記憶は比較的新鮮。前回は出だしからなるべく積極的に水流の中を攻めたが、巨岩越えが多くまともに取り合っていたらとても時間がかかる。
 時間短縮のため最初の「雷滝」まで右岸、左岸の踏み跡を繋いで飛ばしていく。要所要所にテープ有り。
・「雷滝」到着。水量豊富で相変わらず見事だ。左から大きく巻き、しばらくナメと小滝を進んでいく。
・やがて顕著な二俣。前回は騙されて右手のカサギ沢へしばらく進んでしまったが、さすがに今回は騙されない。
 トポでは原小屋沢はまっすぐ描かれているが、実際は次の「バケモノ滝」は沢が直角に右に曲がってすぐの所にある。流れを図にするとちょうどアルファベットの「F」の字のようになっている。
・バケモノ滝は前回同様、左の斜面から高巻く。
・続くF5三段は前回の記録では「登れそう」などと書いたが今回改めて見ると、とても突っ込む気になれず無理。
 やはり5月始めと8月では水量も多少違うのか。すぐさま巻き決定。
・F5の巻きは右側の斜面から。トポでは最後15mの懸垂下降で沢床に降りるとあるが、今回ロープは持ってきていない。
 前回何とかしたんだからとクライムダウンで下りるが、崩れやすい斜面を頼り無い木の根を伝ってジリジリと下っていくのはけっこう神経を使った。
 以前はどうしたんだろうと後で確認してみたら左側から巻いたようだ。今日見たところ、とても巻けそうになかったが・・・うーん不思議だ。
・その後、手軽に登れるナメ滝がいくつか続く。快適!
・そしてクライマックス「ガータゴヤの滝」。前回はど真ん中のラインを一人で直登したが・・・今回は絶対無理!
 水量の違いとか荷物の重さなどもあるが、よくあそこ登れたなと我ながら呆れてしまった。
・ガータゴヤは左から巻く。トポには「ルンゼ」とあるが、どちらかというと草付スラブ。古くて太い鎖がしつらえてある。
・最後の滝も細い鎖が左側にセットされているので、それを伝ってトラバース。その後はヒタヒタした穏やか細流がけっこうしつこく続く。
・トポでは水涸れをそのまま真っ直ぐ突き上げると稜線にぶつかるように書いてあるが、実際には水が涸れてから沢筋は左手の稜線とほぼ並行して続いている。
 帰路を蛭ヶ岳方面に採るなら左手斜面が20mほど上に見えたらさっさと上がってしまった方が楽。運が良ければ登山者の姿も発見できるはず。

  
 
原小屋沢F2「雷滝」15m(左)とF4「バケモノ滝」10m(右)

  
 F5三段20m(左)と左岸巻き道の下降路(トポで懸垂15mとなっている部分)

  F7「ガータゴヤの滝」30m

  
 ガータゴヤの滝を巻くには左側の草付スラブから(左)。その上に最後の「鎖のある滝」(右)

 
6st Stage 蛭ヶ岳−檜洞丸−西丹沢
・いよいよ最終ラウンド。昨日からの疲れもあり、ラストがとてもキツかった。
・昨日、時計を失くしてしまったので、蛭ヶ岳山頂にいた親子連れに聞くと西丹沢最終バスまで残り時間4時間50分。地図のコースタイムも同時間!
 もう少し若い時なら余裕だが、今の状態でははたしてどうか。期せずして最後はタイムトライアルとなる。(泣)
・左膝に爆弾を抱えている状態だが、下りはストックを使いながらも小走りでこなす。
 これで時間に貯金ができた筈だが、午後から吹き始めた強風でたちまち残りの体力を奪われ、ヘロヘロになって歩き続ける。
・最後のピーク、檜洞丸は疲れ切った老体にはまるで巨大な壁のように立ち塞がり、思わず気持ちが負けそうになった。
・檜洞丸を過ぎツツジ新道はひたすら下りだが、ゴーラ沢出合に降りてから西丹沢のバス停までの距離が意地悪く長い!
・ここまで来たら足などまたどうなってもいいぐらいの覚悟で飛ばす。ヘッデンも点けず沢靴のままゴール!時間は終バス5分前だった。
 
 「燃えた・・・燃え尽きたよ、おっつゃん。」・・・気持ちとしてはまさにそんな感じだ。

  

  
 
 こうして長年の宿題は終わった。両日とも行動時間はそれぞれ12時間オーバー。
 できるならもっと若い元気な時にトライすれば良かった。それぐらいハードだった。

 今回は表丹沢から西丹沢まで沢を5本、主要ピークを4つ繋ぐルートとしたが、丹沢は尾根と沢がコンパクトにまとまっているので、他にもいろいろ面白いラインが描けるだろう。
 物好きな人はぜひチャレンジしてほしい。(もちろん自己責任でお願いしますよ。)
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2016GWその1・上越敗退

2016年04月30日 | その他の山登り
日程:2016年4月29日(祝)〜30日(土)朝発一泊二日
行程:西黒尾根から谷川岳経由、一ノ倉岳まで(往復)
行動:単独・テント泊
 
 さて2016年のGW。
 今年は雪が少ないのと混雑を理由に北アを避け、上越へ。
 谷川を起点に巻機−大水上山−平ヶ岳−尾瀬をぐるっと回るルートを行動5日、予備2日で行くつもりだった。
 しかし初日から予想外の吹雪、その他いろいろ問題があって敗退となってしまった。
 以下、その概要。
 
一日目 天候:のち
 
 横浜から電車に乗って出発。
 昔は谷川岳というと上野から夜行の上越線に乗って土合というパターンだったが、マイカー利用によってそれも随分前に廃れ、今時電車でアプローチする人なんているのかなと思うだろう。
 しかし調べてみると東海道線が沼津から高崎まで一本で繋がり、高崎−水上は在来線、水上からはバスでけっこう安く早く着けてしまうことがわかった。
 混み合う「さわやか〇〇号」だとかバカ高い「〇〇アルペンルート」などを使って北アへ行くよりよっぽどイイね。
 
 高崎までは晴れていたが、水上に着くと小雨。
 さらに谷川まで来ると、何と強風でロープウェイが運休中である。
 出だしは楽して天神尾根、初日に何とか谷川岳から蓬峠までという計画は早くも厳しくなってしまった。

  
 小雨模様の谷川ベースプラザ(左)と西黒尾根下部で見かけた食べられそう?なキノコ(右)
 
 しかたなく西黒尾根から登り始める。
 午前中の中途半端な時間のせいかスッキリしない天気のせいか、他に登山者の姿は無い。
 今年の寡雪はここ谷川岳も同じ。しばらくは落ち葉の積もった湿った泥道を進む。
 標高1,200m辺りからボチボチ雪が現れる。
 
 その後、小雨が降り出す。風も強くなり、アラレとなってやがて横殴りの雪となる。
 甘く見ていたわけではないが、直前のヤマレコの記録など見ると谷川の縦走路などすっかり地肌が現れて、水の確保の心配をしていたくらいなのに。
 それでもこの日のうちに少しでも進んでおきたいので、一人登り続ける。

  
 
 今回、ザックの重さは16kg。できる限り切り詰めたつもりだったが、やはり5日分+αの食料が重い。
 膝の故障からここ一年、重い荷を背負っての山行は避けており、また普段のランニングなどもまったくしていないので体力的に不安があったが、それでも地図のコースタイムより若干早く歩けている。
 お、意外とイケるかも。でも風の音が凄い!ちょっと怖くなるほどだ。
 ラクダのコブ、懺悔岩と越して谷川山頂へ。
 
 山頂はほぼホワイトアウト。
 大きなケルン型の指導標は確認したが、肩の小屋さえはっきり見えない。
 地形通りにトマの耳、オキの耳と通過するが、この辺りから吹雪で回りが見えなくなり、また疲れも出てきてペースがガクンと落ちてきた。
 歩きやすい方を選んで進んでいたらいつの間にか右手の一ノ倉沢側の雪庇に近づいていてアセる。

  
 ほとんど何も見えないトマの耳頂上(左)と雪に埋もれた一ノ倉岳避難小屋(右)
 
 それでも何とか一ノ倉岳へ。
 稜線上は西風がひどく、積雪は一晩で50cm以上となった。
 長年使っている簡易テントの「ライズ1」は1ヶ所ファスナーの不調で雪がどんどん吹き込んでくる。
 これには参った。
 
 これまで山では何度もキツい目に遭ってきたが、もしかしたら今回はワースト5に入るかもしれない。
 唯一の救いは気温が冬山ほどではないこと。経験上、これなら死ぬことはないと思ったが、少なくとも今回の山は中止、仕切り直しだなと思った。
 テントも破損し、初日のスケジュールのズレがこの先の悪天予報とカブってしまう。何より自分の気持ちが早々と折れてしまった。
 その夜、谷川岳は一晩中荒れた。
 
二日目 天候:のち
 
 朝になり天気は少し治まってきたようだが、それでも依然風の勢いは強く、相変わらずのホワイトアウト。
 一応、朝食を摂り荷物をまとめ、いつでもOKの態勢を整えるが、なかなか行動可能の状況にならない。
 計画を大幅に縮小し、せめて巻機までとも考えるが、昨夜の積雪で膝までのラッセルとなってしまい、単独ではキツいことが判った。
 
 朝8時過ぎになって、ようやく風で雪雲が吹き飛ばされ、青空がチラリと見え始めた。
 プロトレックの気圧計もぐんぐん上がってきているので、意を決して行動開始。
 一ノ倉岳から谷川岳への帰り道は、昨日の自分のトレースが完全に埋もれ、膝から多い所で腿ぐらいまでのラッセルとなる。

  
 
 幸い天気は次第に好転し、周りの山々も見え始める。
 昨夜は肩の小屋に泊まっていたのか谷川岳のトマの耳にも何人かの人影が見えた。
 それら多くの登山者と合流して、こちらもようやく一安心。

  
 
 山頂から改めて今回行こうとした山々を眺めるが、何とも長大なルートだ。
 分割でもいいから、ここは「老後の楽しみ」としてやはり一度は歩いてみたい。
 下山はまたいつ強風でロープウェイが運休となるかわからないので、往きと同じ西黒尾根とする。

  
 
 気が抜けたのかけっこうヘバって、下山ではところどころグズグズの雪に足を取られコケたりする。
 その結果、片方のアイゼンのジョイント部のネジが飛んだり、ザックの外ポケットに入れておいたテルモスをどこかで落としたり・・・。
 踏んだり蹴ったりだが、でもなぜかこういう不運は虫の知らせじゃないが、山の神が「今回は良くないことが起きるので、適当な所でやめておけ。」と暗に言ってくれているような気がする。
 テントのファスナーの件もそうだ。
 そう考えると腹も立たないし、悔しい思いを引きずることもない。まぁこれは自分の勝手な思い込みだが・・・。

  トマの耳に小さな点となって登山者が見える

  トマの耳から見
た東尾根
 
  西黒尾根途中から谷川岳を振り返る
 
 この悪天は当然、谷川だけでなく北アでも影響があったようで、今年もまたいくつかの遭難救助があったようだ。
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