吾輩は『ちょび』助である。
最近、自称・飼い主が吾輩のことを犬だと勘違いしているのでは?と、ちょっぴり不安に思っている『ちょび』助である。
自称・飼い主のヤツは吾輩の頁を放置しすぎ!!
訪問者は吾輩の方がずっと多いのに、自分のブログばかり更新している。
しかも!
今回は、間が空いたと思ったら、二度程投稿に失敗して記事を消してしまったらしい。
アホやなぁ・・・
さてさて、21日の日曜日のことであるが、その日は自称・飼い主は全くやることがない休日だった。
講習会もなければ、予定も一切入っていない。
不思議なことに、目覚まし時計も鳴らない。
ははぁ。
自称・飼い主のヤツ・・・目覚ましをセットするの、忘れたな。
そそっかしいヲトコである。
「ハイパー☆ミラクル☆よゐこ」の吾輩、目覚ましが鳴らなくても、いつもの時間にちゃんと自称・飼い主を起こしてやったゾ。
二度寝など許さない。
ちゃんと眼を覚ましたら、布団をたたんで、メリハリのある朝を迎えねばならないのである。
うん。
偉いなぁ♪吾輩って♪
ブツブツと文句を言いながら寝室から出た自称・飼い主は朝食を済ませると、パジャマを脱ぎ下着姿で浴室の掃除に取り掛かった。
いつも夜に掃除するより時間をかけて、床や壁もしっかりと洗っている様子である。
その後、浴槽にお湯を溜め始める自称・飼い主。
ヲイヲイ。
社会不適応者の癖に、朝風呂とは良い身分である。
下着姿のまま、煙草を一本吸い終えた自称・飼い主。
「あっ、朝御飯がまだだったな」
などと言いながら。
先ず、吾輩の水を変え、大きな器にはドライフード、小さな器には半生タイプの御飯を盛りつけて吾輩に差し出した。
一番、大切なことを後回しにして、大きな顔をするな!
自分の食事より、お風呂の掃除より、吾輩の御飯が一番最初だろう!
しか~も!!
吾輩が今朝食べたいのは、ヨーグルトにシュークリームである。
ドライフードなど犬の餌ではないか!
この半生タイプの御飯は、マグロ味・・・吾輩の好物はチキン味だと分かっているだろう!!
「なんだ!これは!!」
「一体、如何なるつもりだ!自称・飼い主」
吾輩の欲しいのは、これではないぞ!と、器を前足手叩いて抗議しても、あのハゲオロカ=自称・飼い主は全く意に介する素振りも見せずに、パンツとシャツをゲージ脇にある椅子の上に放り出すと、そのままお風呂に入ってしまった。
吾輩を無視するな!
ヨーグルトくれ!
シュークリーム食べたい!!
お~い!自称・飼い主!!
オマイには吾輩の魂の叫びが響かないのか?
オマイの胸には、吾輩の悲痛な声が届かないのか?
吾輩、ショック!!!
こうなったら、意地でも犬の餌などに口をつけてやるものか。
まぁ。
吾輩がちょっと脅して吠えてやれば、小心者の自称・飼い主は恐れ戦いておやつをくれるから、空腹はそれまでの我慢である。
な~んて、我慢強いんだろう♪吾輩って♪
お風呂から出てきた自称・飼い主は箪笥から新しい下着を取り出して身に着けると、そのまま服を着てゲージ脇にある椅子の肘掛けに書けてあったゴッポの星月夜の絵が描いてあるトートーバッグを肩にかけて一階へ下りていく。
洗濯をするつもりなのであろう。
着替えたら直ぐに散歩ぢゃないのか!
またしても、吾輩の正当な抗議は無視されてしまった。
洗濯機が回っている間に、散歩か?とも思ったが、洗濯が終わるまで自称・飼い主のヤツはPCで遊んでいる様子だ。二階に上がって来る気配もなければ、散歩に連れて行ってくれる素振りも見せない。
洗濯が終わり、一階の空いている部屋にそれらを干し終わった自称・飼い主、首を傾げながら、二階へ上がってきた。
どうやら、今朝着ていたパジャマのズボンが見当たらないらしい。
良いのか?
本当に、見当たらないのはパジャマのズボンだけなのか?
そう思うのなら、別に吾輩それでも良いが♪
「おお!散歩行くぞ。吾輩、待ちくたびれたぞ」
ヤツに命令するものの、自称・飼い主はリードもテッシュやビニール袋の入った鞄も取り出そうとはしない。
「雨は止んだものの、下が濡れているからもう少し後にしような」
などと言ってくる。
嘘付け!!
吾輩は知っているぞ!
自称・飼い主は二階にいる間は一度たりとも窓を開けて外の様子を伺うことはなかった、一階にいる間も、シャッターを開けた形跡はないので、外の状態など分かるはずがないではないか。
好い加減なことを云うな!
わん!
と、一声ヤツを恫喝したら。
吾輩の威光に平伏した自称・飼い主は、吾輩をゲージから出してくれた後、冷蔵庫からおやつを取り出して機嫌をとろうと試みている。
まぁ、お腹も空いているし、散歩はおやつを食べてから。
ちょっとの間は我慢してやろう。
吾輩におやつを渡そうとした自称・飼い主が・・・
「あっ!」
その瞬間に素っ頓狂な声を張り上げた。
「あ~あ」
ゲージの中をの見詰めながら、続けて溜息に近い言葉を発する。
何だか、不穏な空気・・・拙い雰囲気・・・
おやつは惜しいけれど、吾輩・・・ちょっと部屋の隅に避難しておこう♪
自称・飼い主が目にしたものは。
水の器、大きなドライフードの器、そして小さな半生タイプの器。
一口もつけられていなかったお水や御飯。
それら、三つの器に見事なまでに叩き込まれた、パジャマのズボンに、パンツにシャツだった。
ゲージの中からでは、椅子の上に乗ったパジャマや下着に吾輩が届くはずがない。
自称・飼い主は油断していたようである。
ふん。
オマイには不可能に思えても吾輩の英知を結集すれば雑作もないこと・・・
ぢゃない。
無理・無理・無理。
ゲージの中からでは椅子の上には届かないから、犯人は吾輩ではないゾ。
此処は・・・
なるべく、ゲージの方向から目を逸らして何事もなかったように遣り過ごそう。
そっぽを向く吾輩に、自称・飼い主が迫ってくる。
「あの・・・折角、冷蔵庫から出したおやつ・・・まだ、貰ってないのですが・・・」
顔は反対を向けながら、チラリと自称・飼い主に目を向ければ。
ヤツの手にはおやつは握られていない。
おやつはテーブルの上だ・・・
ゲージの中にいた吾輩の手が届かないように、椅子の上に置いたのであろう。
いつも、いつも、オマイは吾輩のことを短足と言うではないか。
そんな吾輩に、パジャマや下着を取って御飯の器に叩き込むなどと云う芸当が出来るわけがないだろう。
ちょっと考えれば分かることである。
きっと、風で飛ばされて器の中に入ったのである。
あっ!それとも、下着やパジャマもお腹が空いて、吾輩の御飯を横取りしようとしたに違いない。
犯人は吾輩ではないぞ!
きっと、妖怪が現れて悪戯していったに違いない。
この摩訶不思議な現象に対する吾輩の考えを色々と自称・飼い主に主張したが・・・
悲しいかな、ヤツには吾輩の崇高な言語が理解出来るはずもなく・・・
今週は日曜日の朝から自称・飼い主に叱られて、気分の悪い吾輩である・・・