HARI INI ?

じゃすみんの雑記帳

エキスポランドの事故

2007-05-05 | HARI INI ?
 親子連れの歓声が響く「こどもの日」の遊園地が、一瞬にして凍りついた。大阪府吹田市のエキスポランドで5日起きた死傷事故。あってはならない惨事を生んだのは、設置から15年が経過した「絶叫マシン」だった。事故が起きる前、車両の異状を感じ取っていた利用客もいた。悲劇はなぜ、防げなかったのか。施設側の管理責任が厳しく問われる。

 毎年、「こどもの日」に孫や娘を連れてくるという大阪市平野区の主婦(70)は事故の直前、車両が「ギーギー」という音をたてながら左右に大きく揺れて走っていたのを目撃した。「レールから外れている」と思った瞬間、「ガーッ」と大きな音がして止まった。乗客から叫び声が上がった。

 友人2人と「風神雷神2」の事故現場から50メートルほど離れたレストランにいた京都市伏見区の女子短大生(19)は、部品のようなこぶし大の塊が落下するのを見た。直後、車両が急停車し、一帯は騒然となった。

 わずか15分前に乗車したばかり。最初に乗り込んだ午前中は特に異状を感じなかったが、2回目は「乗り心地が悪い」と思った。ガタガタという音が大きく聞こえ、揺れも増していた。「時間がずれていたら、自分も巻き込まれていた」とショックを隠さない。

 事故直後、車両の下の地面には直径30~40センチの血だまりができていた。妻子と一緒に来ていた飲食店経営の男性(40)は「犠牲者も見えたので、周囲にいた大人は子どもに見せないように立ちふさがっていた。足が震えて動けなかった」と話した。

 娘夫婦や孫らと来場した大阪府池田市の自営業日比野明洋さん(65)は、現場のそばにいて乗客らの表情を見た。みな青い顔をし、声も出ない様子だった。「楽しいはずのこどもの日に、こんな恐ろしいことが起きるとは」

 客から119番通報があったのは午後0時56分。「ジェットコースターに人がはさまれ、動けなくなった」との内容だった。場内の救護所にいた消防隊員が3分後、現場に着くと、すでにエキスポランドの従業員が車両のそばまで登っていた。亡くなった女性が乗っていた2両目はだれも乗客がおらず、重傷を負った女性1人が車両わきの通路にうずくまっていた。ほかの客は全員、安全装置をつけたままの姿勢でいたという。

 隊員らは地上から約3メートルの高さにあるレール部分にはしごをかけ、自力で歩ける乗客を誘導して降ろした。救護所には「事故を見て気分が悪くなった」と訴えてきた人が相次ぎ、目撃者も10人以上が病院に運ばれた。

 若いカップルや親子連れで込み合っていたエキスポランドは事故直後に閉園。出入り口に「事故発生のため閉園させていただきます」などと書かれた紙が張り出された。入場券売り場には、払い戻しを受ける人たちが長い列をつくった。

 事故車両に乗り合わせた負傷者や現場を目の当たりにした利用客の衝撃は深く、病院スタッフらが治療やケアに追われた。

 10代を中心に19人が搬送された吹田市の済生会千里病院千里救命救急センターでは、午後2時すぎから警察官や消防隊員、負傷者の家族とみられる人たちが慌ただしく出入りした。病院内は関係者以外立ち入り禁止となった。同センターによると、集中治療室に入院した古川小百合さん(20)を除く18人については、首に固定具をつけるなどの処置をしたという。

 事故を見て気分が悪くなるなどした大阪府内の15~22歳の女性11人と、31歳の男性の計12人が、マイクロバスなどで運び込まれた吹田市民病院。ショックが大きく、自力で歩けない人は車いすやストレッチャーで担ぎ込まれた。消防隊員らに「大丈夫」と声をかけられても、顔をタオルで覆ったままの女性もいた。

 記者会見した柏原昇・主任部長によると、21歳の女性は口元がこわばり、全くしゃべれない状態で、興奮して涙ぐんでいたという。精神安定剤を飲み、栄養剤の点滴を受けて、やっと落ち着きを取り戻した。別の女性は過呼吸の症状が見られたが、精神安定剤の投与で正常に戻ったという。

   ―――直前に大きな揺れ 青ざめる乗客 コースター事故(朝日新聞)

怖い怖いと思っても、ゆるぎない「安全」を確信しているからこそ
好き好んで乗る絶叫系。

点検はきちんとしてほしいものです。
当たり前のことだと思うのだけれど。。

亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

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