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御坊市長選に現職柏木征夫氏7選出馬表明 〈2016年3月10日〉

2016年03月10日 08時30分00秒 | 記事

7選出馬表明後、共同会見に応じる柏木市長


 5月15日告示、22日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)に向け、現職の柏木征夫市長(75)=保守系無所属・当選6回、薗=が、9日の3月定例議会一般質問で「私が貫いてきた『しがらみのない』堅実な市政運営に危ぐを感じ、ご信頼頂いている皆様方にお応えするのが使命」と正式に7選出馬を表明した。二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(50)=自民県連・公明県本部推薦、島=が立候補を表明しており、保守を二分する激しい一騎打ちが確実だ。

 トップバッターの向井孝行議員が「市民サービスの低下を招かないという強い決意のもと行財政改革を断行して健全な行財政運営に努め、限りある財源をより効率的、効果的に各種施策に反映させながら行政の舵取りを見事に果たしてきた」と6期24年間の柏木市政を評価した上で、各種団体からの出馬要請に「これまで築かれてきた実績と政治手腕、市政執行の最高責任者としての先見性、分析力、決断力に対する期待が多く寄せられている」と7選に向けた決意を質した。
 柏木市長は「これまでの市政運営は『ぶれない、偏らない、いばらない』を政治信条に『安心・安全・安定』をキーワードに総合計画の5つの重点施策に取り組みながら平成11年度以降32億円の経費節減を行うなど一歩ずつではあるが、着実に成果を上げてこられた」と6期を総括した。
 その上で「最近の市を取り巻く様々な状況を鑑みると、私が貫いてきた『しがらみのない』堅実な市政運営に危ぐを感じ、また、同じ思いがある多くの方々からふるさと御坊発展のために頑張るようにとの要請を数多く頂いている。地方創生総合戦略への対応、防災対策など喫緊の課題が残されていることも踏まえ、熟慮に熟慮を重ねた結果、ご信頼を頂いている皆様方にお応えするのが使命であると考え、出馬の決意を固めた。積み重ねてきた経験や知識を生かし、初心に帰って御坊市発展のために全力を尽くし、皆様方の期待に応えられるよう更なる努力を重ねたい」と7選出馬への決意を述べた。
 柏木市長が出馬を表明したことで二階氏との一騎打ちが確実となった。市長選で過去に保守系が激突したのは昭和63年の当時現職の故・玉置修吾郎氏と新人の故・上田季児氏の一騎打ち以来。特に長年、二階総務会長のもとで政治活動を共にしてきた現職陣営と新人陣営の「ガチンコ勝負」となるだけに110票差だった昭和50年の県議選御坊市選挙区以来の激しい選挙戦が予想される。


「二階先生と戦うわけでない」
共同会見で柏木市長が強調

 向井議員の質問が終わったあと議会を暫時休憩し、柏木市長がマスコミの共同インタビューを受け、公約は今月末に発表、後援会事務所は4月初旬に開設、自民党県連、公明党県本部に推薦依頼を出すとした。
 今回の市長選について「私は市民に焦点を当て市民の立場に立ってしがらみのない、偏らない市政を運営してきたが、今の情勢を見るとそれが保証できない。特定の人が絵を描いており、特定の人に偏った形で市政を運営されると大変なことになる。しがらみを作ってしまうと市政を曲げてしまう恐れがある」との危機感を表した。出馬を決意するに至った経緯の中で「解決策を心配してくれた人もいたが、それができなかった」とし、第3の候補者に一本化する動きがあったことにもふれた。
 二階総務会長には「私の恩師。24年間続けてこられたのもご指導いただいたたまもの。二階先生と戦争するわけではない」と強調した。今年に入って2回意見交換したこと、先日、自身の思いをしたためた手紙を送ったこと、先週、和歌山市内で開いた祝賀会場で二階会長から「頑張れよ」と激励を受けたことも紹介し「二階先生は日本にとって大事な政治家。その先生を傷つけるわけにはいない」と国政と市政を分けて選挙選を戦う考えを示した。


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