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日高川町「子ども未来塾」好評 〈2017年1月13日〉

2017年01月13日 08時30分00秒 | 記事

放課後の未来塾で地域の指導者から学ぶ児童(開講当時の山野小)


 日高川町が、今年度から町内5小学校に導入した放課後の空き教室を利用する学習教室「子ども未来塾」が、6月から半年が経ち、保護者からは「宿題を済ませて帰ってくれる」「家庭でも勉強に取り組む姿勢が出てきた」などと好評だ。開講当初、146人だった参加児童数も178人に増加し、対象5校の登録率は50・7%になり半数を超えている。来年度から新たに2校でも実施し、児童の居場所づくりや地域が一体となった学力の向上の場をさらに充実させる。 
  
 日高川町では昨年度、県内で唯一のモデル校として
川辺西小で放課後学習教室を導入。今年度からは同校を含む川辺地区4校と寒川第一小で町主催の子どもの居場所づくり推進事業「子ども未来塾」として本格的に開講した。夏休みなどの長期休暇を除く毎週2回、授業が終わった学校の空き教室で、元教諭ら地元の指導員が児童たちの宿題などを教えている。
 昨年6月中旬、5校の児童146人が参加を希望してスタート。その後の追加募集などで参加児童は178人までに増え、対象5校の登録率は50・7%に。児童数が最も多い川辺西小でも200人のうち半数以上の103人、最も登録率が高い山野小では全校児童27人中17人、次いで江川小は43人中26人が参加するなど6割以上の児童が「未来塾」の場に参加している。
 参加料(傷害保険掛け金)は1人あたり年間800円で、児童10人に対して1人の割合で指導員が付き、地域の元教員らの指導で空き教室を使って宿題や自主学習を行っている。開講時間は、児童の生活スタイルに合わせて参加できるようにしており、参加日や時間も自分で決められる。開講以降の出席率は全体で約70%となっている。
 参加児童は「家で宿題をするよりもみんなでするので楽しくてすぐに終わる」などと話し、保護者も「宿題を済ませて帰ってくるので家庭は助かる。宿題以外の勉強にも取り組む姿勢が出てきたように思う」などと、未来塾の効果を感じている意見も聞かれる。
 来年度は、未実施の2校でも開講を予定しているが、中津などではスクールバスの運行で放課後に実施できない事情もあり、放課後以外の期間に実施する方向で検討を進めている。


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