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大学野球の増田雄亮選手(日高中津OB・御坊市出身)に注目集まる 〈2016年7月7日〉

2016年07月07日 08時30分00秒 | 記事

大学野球の名門・東北福祉大の4番に座る増田選手


 数多くのプロ野球選手を輩出する大学野球の名門・東北福祉大に進んだ御坊市出身で日高中津分校卒の増田雄亮選手(19)=181センチ・75キロ、右投げ右打ち=が、入学からわずか3カ月で4番打者に座り、早くもプロの注目を集めている。同校OBでは、10年前に同じく1年生で同大学の4番を任され、いまは社会人野球の日本新薬で活躍する岡亮次選手(28)=日高川町土生出身=以来で、増田選手は「プロを目指したい」と話し、今後の活躍に期待が集まる。

 増田選手は2年前の秋季近畿地区高校野球大会に出場するなど日高中津の3番、県屈指の好打者として活躍。今度は、1年生で大学野球の名門・東北福祉大の4番に座り、杜の都・仙台の野球ファンを沸かせている。
 小学1年生の時にアストロボーイズで野球を始め、御坊中では軟式野球部。選抜チームの日高オールスターズでは主力選手として、全国3位の実績を残した。学童時代は投手など、中学時代は内野手で活躍し、日高中津へ進んだ。
 高校1年夏から左翼手、1番打者としてチームをけん引。2年秋には、和歌山3位で近畿大会に出場したが、大阪桐蔭に敗れて甲子園出場はあと一歩で逃した。昨年夏は、延長13回の激闘で初芝橋本に敗れたが、春以降は打率・413、5本塁打の成績を残し、高校通算20本塁打など県下屈指の打者として注目された。
 高校卒業後、日高中津でクリーンアップを務めた仲大志選手(中津中出身)とともに、元大リーグ・シアトルマリナーズの佐々木主浩投手やドジャースの斎藤隆投手、プロ野球・阪神タイガースの金本監督、矢野コーチら多くのプロ選手を輩出する東北福祉大に進学。部員数110人、同学年の32人のうち智弁学園、花咲徳栄、神戸国際大付など3分の1が甲子園出場組がそろう世界に飛び込んだ。
 入学直後、西武などで活躍した元プロ野球選手の大塚光二監督の目に、増田選手の打撃が止まった。5月末の仙台六大学野球新人戦では、公式戦初出場となる代打で右前適時打を放って見せた。6月の全日本選手権でベンチ入りは出来なかったが、チームに帯同するなど期待の大きさを伺わせた。
 同大会後、6月26日まで開かれた東北地区選手権大会では、背番号33を背負い、4番左翼手で初戦からスタメン出場。決勝で惜敗したが、大会4試合すべてで4番に座り、14打数6安打、5打点の大活躍。2回戦の仙台大戦で逆転の2点適時打を放つと、準決勝の八戸学院大戦でも4打数3安打で2試合連続の逆転2点適時打を放って期待に応えた。
 増田選手は「すごい先輩たちに迷惑をかけたくないとの思いだったが、監督の期待に応えられる結果が出せ、アピールすることができた。この調子を継続させ、課題の守備を鍛えてレギュラーに定着したい。9月から始まる神宮の予選を勝ち抜いて大学日本一の力になりたい」と意欲を見せ、「3年後にはプロを目指したい」ときっぱり。
 増田選手の活躍に日高中津OBや地元の野球ファンも大喜び。中学時代に日高選抜で指導し、日高中津でも部長として見守ってきた山本誠司監督は「中学時代から三拍子揃った選手で、高校でも期待通りに成長してくれた。増田の活躍は後輩たちの励みにもなる。素晴らしい能力のある選手なのでさらに力を付けてプロを目指してほしい」とエールを送った。


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