ディズニー最後のプレゼント

十数年続けたディズニー英語システムもとうとう終了の時がやってきた。

二人とも無事に卒業し、それでも続けていた週一回のテレフォンイングリッシュだったが、こいちゃんも家を出たことでとうとう退会の連絡をすることになったのだ。

思えば、姉弟で学校の英語暗唱大会の代表に選ばれたり、最優秀賞をもらったこともある。

学年でGTECなどの英語試験の一位をとったり、海外留学や修学旅行で二人とも存分に英語が話せる楽しみも知った。

こいちゃんは、ディズニーのおかげで今の進路があるといっても過言ではない。

そんなディズニーを退会するのは涙が出そうな程感慨深いことだった。
意を決して電話をかけると優しそうなお姉さんが

「お孫さんが生まれたら再開できますよ」と優しく教えてくれて少し悲しみが和らいだ。

たまったポイントで、子供たちが家族を持った時にプレゼントできるように英語教材を二冊ずつ購入することにした。

英語で教えてくれるクッキングDVDと、百科事典みたいなものである。

余ったポイントでアナ雪のDVDも購入。

二人が家族を持つかどうか、子供が生まれるかどうかなどなど、先の事は全くわからない。

が、私が何より幸せだと思えた家族の形をいつか子供たちも共有する日が来て、この本を渡せるようになったら何より幸せだろうなぁ…と勝手に想像してみる。

その日が来るのを夢見つつ、そっとこの本を押し入れの中にしまうのだった。