くろちゃんの甲府城つづりⅡ

やまなしの甲府城跡や文化財のようすや活動を、
くろちゃんと仲間たちがなんとなく紹介するため再登場!

大雄山・最乗寺と足柄城

2017年01月18日 | 甲府城日記
初詣に大雄山・最乗寺に行ったので、少し足を延ばして足柄城址に行ってきました

最初に最乗寺の説明を少し・・・。神奈川県南足柄市にある大雄山・最乗寺は、曹洞宗に属し、全国に4千余りの門流をもつ寺です
    
境内の各門には、天狗像がまつられています。最乗寺と天狗の関係は、寺の建立の歴史に由来するそうです。1394年、了庵慧妙(りょうあんえみょう)という僧が最乗寺を開山した際に、了庵の弟子の道了が寺を守るために、天狗に変身したという伝説があります

     
御神殿には、「守護妙覚道了大薩埵」がまつられています。御神殿の横には天狗をまつった寺だからでしょうか。高下駄があります。高下駄が左右一対そろって役割をなすことから、夫婦和合の信仰があるそうです

今年も無事初詣に来る事ができましたそこから足を延ばして足柄城址によってみました

足柄峠は古くから政治・経済の要衡の地として、しばしば戦闘拠点として利用されてきました。足柄城は北条氏によって築城された戦国時代の出城です。
この城は、足柄峠を中心に尾根上のいくつかの成郭群に守られた城ですが、1590年、豊臣秀吉の小田原攻めの後廃城しました。
足柄城は悌郭式(ていかくしき)と言う方式でつくられた城で、郭が串だんごの様に並び、自然の山地をうまく利用した城で、虎口(こぐち)と言う小高い丘が、ひとくぎりの陣地である郭への入口となっています。このため敵が攻めてきても城内の様子がわからない様になっています。
  
登城口を上がると、すぐに本郭になります。本郭にある城址碑ごしに富士山がきれいに見えました
   
本郭の東側には、神奈川県側の守郭につながる吊り橋があり、登城口の県道の上を通っています。
  
北側には玉手池があります。「底知らずの池」または「雨乞い池」と言われ、底は小田原に通じていると言われているそうです。干ばつ続きの折には、池の水をかきまわし雨乞いをすれば必ず雨が降り、干ばつ続きの時は、遠近の村人たちが雨乞いに来たそうです。この日は、真ん中にすこしだけ水が溜まってました。
  
郭と郭の間には、それぞれ空堀に仕切られた堀切がみられました。
遊歩道もあったりと、現在は公園として整備されています。この足柄城は、「富士山愛好家」の間では有名なスポットだそうです。近くを通られた時はよってみてはどうでしょうか?
コメント
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