梅様の教室

独り言

前近代性

2013-12-16 17:07:39 | Weblog

  朝鮮半島や中国は二千年以上前から精神的に全く進歩していないとは前にも書いたことですが、最近またそのことを確信させる出来事が起きてしまいました。

  中国が外国の領土や領海や領空を少しずつ力でもぎ取っていこうとするのは、中国人にはそもそも国という概念が存在しないからです。あるのは自分達がど真ん中にいる「天下」というものだけ。「天下」はすべて中国人の所有物です。ただその中に住んでいるくせに自分達の言うことを聞かないけしからんやつらがまだまわりに存在するという認識です。だからいろいろと失礼な呼び方をします。学者様達は何を思ったか灌の時代の日本のことを「倭の奴の国」などと大ウソをついていますが、そもそも中国語には送り仮名などありません。「倭奴」とは読んで字のごとく、「チビ野郎」という意味です。

  それはともかく、北朝鮮では国のナンバー2と言われて来た張氏が処刑されてしまいました。ナンバー2が時の最高権力者に処刑されるのは、歴史を振り返れば当然のことです。中国で言えば、秦を滅ぼした後、最大の功労者であった韓信が、捕えられて処刑されたのがその最大の例ではないでしょうか。韓信は軍事の天才で、皇帝劉邦はただのボンクラです。その気になれば韓信はいつでも天下を取れたのですが、あえてそれをしませんでした。物の分かった人がいて、あなたはいつか必ず劉邦に殺される運命にあるから、今の内に逆に劉邦を倒してしまわなければいけないと助言しても、聞き入れようとはしなかったため、殺されてしまったのです。

  ナンバー2は、あまり優秀であると、権力者の座を脅かすものとして処刑されます。それが歴史です。近代国家においてはようやくそのやり口が無くなってきたのですが、中国ではまだそれが残っていますね。北朝鮮もまた同じです。そして、せっかくナンバー2を殺してしまったも、その後に続くものが出て来てしまっては元も子もありません。そこで見せしめと警告の意味で、できるだけ残虐な方法で殺すのだという話です。

   今回は機関銃を掃射して、原形をとどめないほど無残な死体が残ったといいます。これは、お前達も良からぬ欲をかくと、こういう目に合わせるぞ、という警告ですね。そしてこういうやり方を平気で取るところに、北朝鮮の前近代性をうかがうことができます。金氏王朝はいずれ近いうちに倒されてしまうのでしょうが、当分は惨酷な悪あがきが繰り返されていくのでしょう。

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