退屈日記。

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労働環境問題

2010-01-28 | 労働問題研究
昨日、クローズアップ現代の特集で、正社員が突然クビにされるロックアウト型という解雇問題をやっていた。
いきなりの社員証はく奪、机の撤去、自宅待機命令、荷物の送り返し・・・信じられない。
これは、非正規労働者の不安な未来や次の就職先が見つからない就職難の、という問題じゃない。

日本の労働環境はひどい。
日本の労働者はかわいそうだと思う。
だけれども、何が悪いか、これを説明するのが難しい。

まず労働時間が長い。
ほとんどサービス営業なのに蜘蛛の糸の関係を断ち切られないように、下請企業は顧客に言われるがまま。
顧客顧客と皆言うが、顧客の意味をわかっているのかね?
相見積もりを切り札にされ、受注金額はどんどん下がる。納期はさらに短くなる。

社内にしたって、モチベーション管理はまったくされていない。
他部門はおろか、同じ部門内ですらコミュニケーションが取れていない。
コミュニケーションとは飲むことではないよ、今さらだけど。
企業で働く社員のキャリア形成、それができるマネジメント社員の育成、そんな従業員に対する企業の認識があまりにも低い。
快適なオフィス環境なんて夢のまた夢。
ライフワークバランス、なんてハイソな言葉でしょうか。
受注金額が下がる分だけ受注数を増やさんがため、ただ労働時間を延ばされる従業員たち。
みずから変える気力も残っていない。
気力があってもやり方がわからないから、現状に甘んじるのか。。。

企業は目先の収益確保と保身に走り、従業員はますますあきらめを身につけてしまう。
そんな企業が社会への責任とか地域への貢献とか、社会との関係を考えることなど一縷の希望も持てないではありませんか。

しかし、これらは印象である。
数々の報道、新聞、テレビ、雑誌、本、によってつくられた企業の影の部分。
だから、労働環境が悪いと言ってどこがどう悪いのか、
具体的に説明することが難しいということが、今、証明されました。チーン!


閑話休題。

労働環境問題が、企業のモラルや社会における企業のあり方という精神論的なものになってしまうと・・・・
憤りばかりを感じてキーっとなる。ごまめの歯ぎしり状態。


こうした総論に対して訴えかけるには各論から。
あるプロデューサーが私に言った。
「世の中に一番訴えるのは、親、兄弟、恋人、身近な人ひとりに対して伝えようと思って作った作品だ。」

今やってる「転職代理人」のドラマ、
見ながらアマ~イ!甘すぎる、と思うけれども、
こういう単純なメッセージが大事なんだとも思うのでした。


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