前職を辞める頃に全盛を極めていた少数主桁橋・・・
誰もがこぞって,合成床版と組み合わせて新技術と売り込んでいたなぁ.
「維持管理の確実性」が明記された今回の道路橋示方書の改訂を受けて,
少数主桁橋の採用を抑制するようなお達しが国から出たらしい.
肉厚化となるが,補剛材の少ない主桁で,荷重分担のない簡易な横桁を
採用した,本当にスッキリとした構造である.私もこれ以上の合理化は
ないな,鈑桁橋の終着点だなと思ったものである.
そうそう床版との合成構造とすることで,中立軸が床版近くに上がり,
正曲げモーメント領域では,鋼桁は常に引張状態となるため,さらなる
少補剛設計の研究も盛んでした.設計思想としてはすばらしく,私も
勉強した記憶があります.ちなみに,この頃でもなお,私は従来鈑桁橋
の腹板の薄板化の研究をやっていたなぁ...
その少数主桁橋では,車線規制をしながらの床版打替ができないらしい.
確かにそうだ.少数主桁橋の床版を打替えようと思うと,通行止めが必要
になる!なんせ2本の主桁で広幅員を受け持っているんだから,半分ずつ
打ち替えようと思うと,主桁1本で荷重を受け持つ,非常に不安定な状態
になってしまう...
仮設材を設計当初から設けておけば採用も可能とのことらしいが,スッキリ
感が売りの少数主桁橋の思わぬ落とし穴である...
誰もがこぞって,合成床版と組み合わせて新技術と売り込んでいたなぁ.
「維持管理の確実性」が明記された今回の道路橋示方書の改訂を受けて,
少数主桁橋の採用を抑制するようなお達しが国から出たらしい.
肉厚化となるが,補剛材の少ない主桁で,荷重分担のない簡易な横桁を
採用した,本当にスッキリとした構造である.私もこれ以上の合理化は
ないな,鈑桁橋の終着点だなと思ったものである.
そうそう床版との合成構造とすることで,中立軸が床版近くに上がり,
正曲げモーメント領域では,鋼桁は常に引張状態となるため,さらなる
少補剛設計の研究も盛んでした.設計思想としてはすばらしく,私も
勉強した記憶があります.ちなみに,この頃でもなお,私は従来鈑桁橋
の腹板の薄板化の研究をやっていたなぁ...
その少数主桁橋では,車線規制をしながらの床版打替ができないらしい.
確かにそうだ.少数主桁橋の床版を打替えようと思うと,通行止めが必要
になる!なんせ2本の主桁で広幅員を受け持っているんだから,半分ずつ
打ち替えようと思うと,主桁1本で荷重を受け持つ,非常に不安定な状態
になってしまう...
仮設材を設計当初から設けておけば採用も可能とのことらしいが,スッキリ
感が売りの少数主桁橋の思わぬ落とし穴である...