長井こうすけのたたかい日記 

【地域主権・岡山モデル】の構築を先頭に立って提唱する、北区選出の民主党岡山市議会議員・長井孝介の日々の記録です。

若さへの期待。

2012-02-16 00:33:20 | Weblog
美味しいものが何でも好きで、紹介されたお店にはだいたいすぐに
行ってみる…という行動力。このルーティンが仕事や全てにおいて
共通しておれば、もちょっとはマシな人間で居られるのでしょうが…
さておき。。。
今夜は大好きなイタリアンを食べに、最近教えてもらったお店に
行ってきました。

美味しい。
そう感じられることは、食事をしに行ってる以上もちろん大切な前提ですが、
たのしい。
素敵だな。
そういう風に感じられることもまた、劣らず大事な要素かな…と思います。

今晩お邪魔したお店は
修業の場であり、憩いの場でもあり、安心感を与える場でもありました。
大将(シェフ)は恰幅の良さが滲み出た、若手に対する厳しさもビリビリ
伝わってくる感じの方。働いてる若手たちは、今時の雰囲気を持ちながらも
与えられたその場その時の仕事に対する姿勢に真剣さを感じさせてくれる。
それでいて、その双方ともが、私たち(客)に対しては温かい笑顔で、的を得た
サービスや心配りを提供してくれる。
そんな空間だからこそ、美味しさとともに快適さや素敵感を味わったのかも
しれません。嬉しかったです。

仕事がない。
雇用対策、雇用の創出…
今の世の中、このようなフレーズが覆い、若者たちは社会への入り口から
苦しんでいる様が強調されます。
でも私は、いつも疑問を抱いています。本当にそうだろうか?

なりたい自分 = なりたい職業
としか考えられない者があまりにも増えすぎているのではないだろうか?
自分とは本来、何者でもない。だからこそ何者かになりたがるのだけれど、
一方で、だからこそ何者でもあり得、何者からでも何者にもなれる。
そんな可能性をフルに活用すべきが若者たちの時期であり、最大の好機だ。
具体的な“ 何者か”になることが勝利ではなく、何者かになりたいと常に思い、
輝いている人間であり続けることが素敵であり強者である。
人は、勝者であることよりも強者であることのほうがカッコいぃと思う。
そんな強者こそが本当の愛情を周囲に与えられる存在である気がします。

今晩あの厨房で頑張っていた若者たちは、決して皆がみな料理にこそ情熱を
抱いてあそこに居たのではないと思います。
でも、彼らは間違いなく、今後どんな選択をし挑戦をし、人生を紡いでいくにしても
きっと強者の歩みを重ねることができるでしょう。
働く姿勢で、その眼差しで、そういう力が伝わってくるのです。

人生に悩む若者たち。
就職難にあえぐ学生たち。
しかし君たちに本当に人生を戦い抜く覚悟があるか?
心から、自立し社会に貢献したい!という気概があるか?
ただ一日も早く抜け出したい、勝ち抜けたい、という思いが先行してはいないか?
ブランドに、ステイタスに拘っていないか?
ハローワークに、就職情報誌に、本当に仕事が転がっていないか?
まだ何者でもない自分を、自分が勝手に甘やかせ、身勝手に過大評価してはいないか?
僕たちの父や母は、果たしてそんな心構えで人生を戦い抜いて来ただろうか?
チャンスをつかむために舐めなければならない辛酸を、君たちは今まで
どれほど味わったというのか?

まだ37の私が、そんなに偉そうに説ける筋合いもなかろうけど、
でも僕は君たちの頃、何をやるにしても今日のあの店の若者たちのように
輝いた目で生きてきました。
30歳を過ぎても、一ヶ月休みなく働いても15万も貰えないくらいの、厳しい条件で
花屋で働きながら結婚生活を送っていた時期もありました。
でもいつか成功してやる!!という根性を胸に、自力で歩んできました。
自分に呆れたり、周囲の人間に怒ることはあれども、社会に対して政治や行政に対して
不満を抱いたり期待したりしたことはありません。
政治は本来、あなたたちぐらいの困難に差し伸べる手を持つ余裕はないのです。
若者は若者だからこそ、自力で何とかしなければならないのです。

普段なかなか、思っていても口に出せない複雑な思いを、今晩の素敵なお店の
あり様を目にすることで動機付けられました。
本当に悩んでいる方々、申し訳ありません。でも私は本気でそう思っています。
勝者になることを目的にしたり、それを急いではいけない。
強者になる努力を続けることこそが、きっと皆さんの道を拓くと信じるのです。