ドコモ、１２月は純減を脱出したが・・・・（携帯電話利用者数）

　TCA（電気通信事業者協会）は、2012年12月の携帯電話契約数を発表した。
それによると、各社の純増数とMNP利用者数は以下のようになる。

■12月の純増数
【ソフトバンク】27万4700件
【ａｕ】23万9200件
【ドコモ】23万5100件

11月に過去最高の純減を記録したドコモだが、12月は純増に引き戻した。

■12月のＭＮＰ利用者数
【ａｕ】+10万2400件
【ソフトバンク】+3万900件
【ドコモ】-13万2100件

　ドコモは11月の-21万2100件から、-13万2100件まで持ち直したが、それでも一人負け状態は変らない。しかし見方を変えるとMNPで13万2100件の純減なのに、全体で23万5100件の純増ということは、MNPを利用しない新規契約が37万件近くあったことになる。それはそれで凄いことだ！ちなみに同様の契約数はau13万件強、ソフトバンクは24万件強ということになる。
　以上のことから、現在の状況はiPhoneの魅力というよりMNPの割引施策の影響が強いと見るべきだろう。ドコモを含めてだが、MNP利用者に対する割引施策は驚くべきものがある。これでは2年毎に事業者を変更しないと既存ユーザは損した感じがしてしまう。まるで新聞の定期購読と同じだ（10年同じ新聞をとっていても何もサービスがないのに、数ヶ月ごとに他の新聞に変えればいろんな物がもらえるのと一緒！）。
　そんなことを続けていたら携帯電話事業者の体力を消耗するだけのように思うが・・・・・。