ソニーは、9月5日(現地時間)からドイツ・ベルリンで開催されるIFAに先がけ、プレスカンファレンスを行い、Xperiaシリーズの新製品を発表。新たに公開されたスマートフォンは3機種で、フラッグシップの「Xperia Z3」とそのコンパクト版「Xperia Z3 Compact」に加え、普及価格帯の「Xperia E3」が披露された。タブレットでは、ソニー初となる8インチタブレットの「Xperia Z3 Tablet Compact」を開発する。Xperia Z3、Z3 Compactについては、2014年秋以降、日本市場を含むグローバルでの発売が予定されている。
左からXperiaZ3、Xperia Z3 Tablet Compact、Xperia Z3 Compact
【Xperia Z3】
5.2インチの大画面ディスプレイを搭載するXperia Z3は、IP65/68相当の高い防水・防塵性能を備えながら、丸みをもたせたアルミフレームと強化ガラスを組み合わせ、薄型・軽量(厚さ:約7.3mm・重さ:約152g)の上質かつ精巧なデザインと機能性を両立。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、カッパー、シルバーグリーンの4色で展開。
Z2では、角ばっていて持ちにくいという意見が多かったが、Z3では側面のアルミフレームのデザインを一新。丸みを持たせた形状になっており、かなり持ちやすい形状になった。
約2,070万画素のCMOSセンサーを搭載し、電子式の手ブレ補正も強化。また、ISO12800での超高感度撮影に対応し、光の少ない場所でも明るく撮影できる。Gレンズも25mm(Xperia Z2までは27mm)と、より広角での撮影が可能になっている。
Z2から搭載のデジタルノイズキャンリングは継承。その上で、新たに単体でのハイレゾオーディオ再生にも対応した。さらに、「PS4リモートプレイ」も利用できる。PS4リモートプレイは、遠隔でPS4のソフトウェアを操作するサービス。
プロセッサはクアッドコアCPU搭載のSnapdragon 801(MSM8974AC)で、クロック周波数は2.5GHzとなる。バッテリー容量は3100mAh、内蔵ストレージは16Gバイト、メインメモリは3Gバイト。NFC、MHL 3.0、Miracastも利用できる。独自の省電力性能により、バッテリーは充電せずに2日間持つという。なお、SIMカードのサイズはNano SIMに変更された。一部の地域ではデュアルSIMバージョンも提供される。
【Xperia Z3 Compact】
Z3の小型版という位置づけのスマートフォン。透明感のある輝きを放つフレームと強化ガラスを組み合わせながら、軽量(重さ:約129g)な本体で、片手で快適に使える上質なデザインを実現。Xperia Z3同様に、IP65/68相当の高い防水・防塵性能を備え、カラーバリエーションはホワイト、ブラック、オレンジ、グリーンの4色。
コンパクトだが、ほとんどの機能はZ3と同じ、機能面でZ3との大きな違いは、ディスプレイの解像度。Xperia Z3がフルHDなのに対し、Z3 Compactは720pとなる。
【Xperia E3】
Xperia E3は、Z3、Z3 Compactといったフラグシップ機とは異なり、若者や新興国市場をターゲットにした普及価格帯の「お手ごろな価格のモデル」。デザインテイストはXperia Z3などと共通しているが、CPUやカメラといった機能面はミッドレンジに位置づけられる。プロセッサはSnapdragon 400で、1.2GHz駆動。4.5インチ、854×480ドットのディスプレイを搭載し、サイズは137.1×69.4×8.5mmとなる。LTEをサポートし、色はホワイト、ライム、カッパー、ブラックの4色。
【Xperia Z3 Tablet Compact】
世界最薄約6.4mm・最軽量約270gのコンパクトタブレット。丸みをもたせたフレームと高剛性FRPパネルを一体成型し、Xperia Z3/Xperia Z3 Compactと共通のデザインコンセプトをベースに、片手で快適に使える上質なデザインを実現。また、IP65/68相当の高い防水・防塵性能を備える。ボディカラーはホワイトとブラックの2色。
Xperia Z3/Z3 Compact同様、ハイレゾオーディオ再生にも対応し、さらに、PS4リモートプレイにも対応、8インチの大画面ディスプレイ上でPS4の臨場感あふれるゲーム体験を楽しめる。
プロセッサはQualcommのSnapdragon 801(クアッドコア2.5GHz)を搭載。メモリは3Gバイト、ストレージは16Gバイトもしくは32Gバイトだ。microSDXCメモリーカードスロット(最大128Gバイト)、MHL 3.0/Micro USBも装備する。通信機能はLTEとIEEE802.11acの無線LAN、Bluetooth 4.0、NFC、aGPSを内蔵し、SIMはNano SIMを採用する。
メインカメラは約810万画素の裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載(Gレンズは非採用、4K動画撮影には非対応)。インカメラは裏面照射CMOSセンサー「Exmor R for mobile」で220万画素だ。
4500mAhのバッテリーを内蔵し、独自のバッテリー技術「STAMINA」モードにより長時間駆動を実現する。バッテリー駆動時間はビデオ再生で約13時間。