NECカシオモバイルコミュニケーションズは、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「MEDIAS NEC-102」をイオンリテールの一部店舗で9月1日より販売開始した。店頭価格はなんと2万9800円。
「MEDIAS NEC-102」は、Android 2.3搭載で薄さ7.9mmながら、防水(IPX5/IPX7)に対応したスマートフォン。NECビッグローブ(BIGLOBE)のサービス「MEDIAS for BIGLOBE」で提供されている端末と同じもの。NTTドコモの2011年夏モデルである「MEDIAS WP N-06C」と同等のスペック。もちろん、今回イオンで販売されるものは、ドコモやBIGLOBEに特化した部分が省かれている。4インチ、854×480ドットの液晶ディスプレイ、約0.8秒で起動し、約0.9秒間隔で撮影できる“瞬撮カメラ”の約510万画素CMOSカメラなどを搭載する。FeliCaは非対応で、おサイフケータイは利用できない。
対応周波数は、W-CDMAでは800/850/2000MHz、GSM/GPRSでは850/900/1800/1900MHzとなる。下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsで通信できる。
「MEDIAS NEC-102」はSIMカードが含まれておらず、ユーザーは別途、SIMカードを用意する必要がある。イオンでは、日本通信やIIJなど、SIMカード単体のパッケージを販売しており、これらのSIMカードで利用できるスマートフォンとして、「MEDIAS NEC-102」が販売されると見られる。しかし、それだけではなく、海外で現地SIMを利用したい人が、いちばん喜んでいるのではないだろうか?
ご存じのように、海外で携帯を使う場合、ほとんどの場合そのままでも国際ローミングで使えてしまうが、通話料金はかなり高い。その点、現地のプリペイドSIMを購入することによって、相当通話料金を抑えられる。もう利用している人も多いだろう。その場合必要になってくるのがSIMフリーの端末だ。ドコモの全端末とソフトバンクの一部の端末については、ショップに持ち込めば、有料だがSIMフリーにしてもらえる。 その端末を海外に持ち出し、現地SIMを挿入して使うと当然日本で使っていた電話番号では着信しなくなる。これでは困る。いつも使っている携帯はどこにいても(国際ローミングで)着信したいが、発信は現地SIMを使って行いたい。そこで、海外用のSIMフリー端末が必要になってくるわけである。
海外用のSIMロックフリー端末を売っている業者から買う方法もあるが、はっきりいって今回イオンで発売する「MEDIAS NEC-102」の2万9800円はかなり安いと思う。それに、端末が故障したときに、ユーザーに瑕疵がないケースであれば端末を無償で交換してくれるということなので、安心して使えるのも嬉しい。
さて、イオンの一部店舗とはここです。