…などというと「ヘビメタのキャッチコピー?」と言われそうだが…
今、ムーブメントになりつつある“グライム”を称した言葉である。
以前J-WAVEで“グライム”を特集したときのコメントを引用する。
最近、目だった動きの無かったロンドンから久々に新しいムーブメントが生まれています。それは「グライム」。スラングで、「汚れた」という意味の言葉ですが、レゲエやヒップホップ、ドラムンベースなどが混ざったような早いBPMのリズムにラップ的な歌が乗るという構造のこの音楽。既にディジー・ラスカルがブレイクしてますが、今、ロンドンを騒がせているのは、このシーンから登場してきたM.I.Aという女性アーティストです。
彼女はスリランカ生まれ。父親がスリランカの反政府活動の中で行方不明になり、残された家族と共にロンドンに亡命。美術学校でアートを勉強し、アーティストとして評価されていたのですが、ミュージシャンと知り合い、自分でも曲を作るようになり、去年出したわずか500枚限定のシングルが大きな話題となって、プロディジーやホワイト・ストライプスで知られるXLレコーディングと契約。今やロンドンのメディアでは大きく取り上げられる時の人となっています。
彼女がなぜこれほど注目されるかというと、そのルックスの良さもありますが、政治的なメッセージを極めてポップかつ斬新なサウンドに乗せて歌っていること、そしてジャケットなどを含むアートワーク、自らのファッションなどがオリジナルで、また周囲にロンドンの次の時代を担うような若手クリエイターが集まっています。彼女とその仲間たちはロンドンの次の世代を感じさせてくれます。
実はイギリスではヒップホップというのはそれほど人気を得なかったのですが、グライムというのは、ロンドンの今までのアンダーグラウンド・ミュージックのエッセンスを吸収した、ブレア政権下のワーキング・クラスや移民の気持ちを代弁する新しいダンス・ミュージック&カルチャーなのだと思います。
長い引用になってしまった。
父親が反政府ゲリラなどと聞くと刺激的な音楽が生まれる背景として充分過ぎるものがある。
あらためて聴いてみると底にある泥臭さが移民の力を感じさせる。
M.I.Aは(missing in action = 戦時行方不明者)の隠語だそうだ。
こういった音楽がムーブメントになることを考えるとドキドキしてしまう。
今、ムーブメントになりつつある“グライム”を称した言葉である。
以前J-WAVEで“グライム”を特集したときのコメントを引用する。
最近、目だった動きの無かったロンドンから久々に新しいムーブメントが生まれています。それは「グライム」。スラングで、「汚れた」という意味の言葉ですが、レゲエやヒップホップ、ドラムンベースなどが混ざったような早いBPMのリズムにラップ的な歌が乗るという構造のこの音楽。既にディジー・ラスカルがブレイクしてますが、今、ロンドンを騒がせているのは、このシーンから登場してきたM.I.Aという女性アーティストです。
彼女はスリランカ生まれ。父親がスリランカの反政府活動の中で行方不明になり、残された家族と共にロンドンに亡命。美術学校でアートを勉強し、アーティストとして評価されていたのですが、ミュージシャンと知り合い、自分でも曲を作るようになり、去年出したわずか500枚限定のシングルが大きな話題となって、プロディジーやホワイト・ストライプスで知られるXLレコーディングと契約。今やロンドンのメディアでは大きく取り上げられる時の人となっています。
彼女がなぜこれほど注目されるかというと、そのルックスの良さもありますが、政治的なメッセージを極めてポップかつ斬新なサウンドに乗せて歌っていること、そしてジャケットなどを含むアートワーク、自らのファッションなどがオリジナルで、また周囲にロンドンの次の時代を担うような若手クリエイターが集まっています。彼女とその仲間たちはロンドンの次の世代を感じさせてくれます。
実はイギリスではヒップホップというのはそれほど人気を得なかったのですが、グライムというのは、ロンドンの今までのアンダーグラウンド・ミュージックのエッセンスを吸収した、ブレア政権下のワーキング・クラスや移民の気持ちを代弁する新しいダンス・ミュージック&カルチャーなのだと思います。
長い引用になってしまった。
父親が反政府ゲリラなどと聞くと刺激的な音楽が生まれる背景として充分過ぎるものがある。
あらためて聴いてみると底にある泥臭さが移民の力を感じさせる。
M.I.Aは(missing in action = 戦時行方不明者)の隠語だそうだ。
こういった音楽がムーブメントになることを考えるとドキドキしてしまう。