古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

地域包括ケア時代の在野医師に求められること

2015-06-07 19:28:51 | 日記
こんばんは。古森病院@福岡市博多区です。

先日、某基幹病院の医師と地域包括ケアに於ける在野の(往診など
担う)医師に求められることについてお話しする機会があり、その内容を
ブログにアップすることとしました。

ドクター「いやー、最近頼まれて、往診の手伝いに行ってるけど
本当に大変だね~。何時もなら、はい、明日◯◯科に紹介しますねで
済むのに、在宅だとそうはいかないもんなー」
管理人「そうですよ。うちは療養型ですけど、ありとあらゆる病気の患者さんが
来ますもん。小児科とお産以外は全て降りかかってきますからね~。自分が見たことないからって
全部、外部に投げれるわけではありませんもんね。」
ドクター「(爆笑)ホント、ホント。出産は関係ないもんな。
でも内科だから、外科は見ませんというわけにも行かないし。
ちょっとした切開とか縫合とか当然出来ないといけませんよ。」
管理人「私もうちの病院に来てから、必要に迫られて
他科の勉強、結構しましたよ。最近は本もDVDも充実してますよね」
ドクター「そういう意味では、救急科のドクターとか向いてるかもしれんよね。地域包括ケアに。」
管理人「確かにあらゆる病気を見ますし、処置もしますからね~。ただ一期一会の科ですから
あまり長期的に患者さんを観たりされる事はないでしょうけど」
ドクター「 」管理人「 」(以下、延々と盛り上がる)


管理人も時々、往診などすることがありますが
在宅で特に留意しないといけない事は、
①往診という時点で、何らかの医療機関に通えない事情があり
自分でもある程度、見たことのない科の病気について勉強する必要がある。わからない事は
わかる人に相談する。
②疲労している家族に連絡その他で、過剰な負担を掛けないように留意する。いざという時の目安、
対応について十二分に話し合っておく。内服は簡潔処方とし、一包化する。
③診療の限界を決めておく。在宅と決まってなければ、必要以上に在宅で抱え込まない。
④家族やご本人の急激な治療方針の変更に寛容になる。
⑤完璧を目指さない。適当なところで目を瞑るコトも必要。
(内服忘れとか、飲酒とか喫煙とか、食べてはいけないモノを食べたとか(笑))
⑤は結構、内科医は得意かも?!少なくとも管理人は得意です。
⑥虐待の兆候に留意する。

今度、医師会主体で多職種連携の会があり、参加予定です。
地域包括ケアとは関係ない?!当院ですが、勉強してきます。


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