美夜の日記

アニメやゲームが大好き
特に美形キャラの出て来る物

『ヒイロノカケラ』  凌さんルート19

2013-09-24 10:48:10 | ゲーム
少しづつ凌ぎやすい気温の日が増えてきている
台風が熱い空気を食いつくしたのか?気温が急降下して、夜にはタオルケット一枚では足りなくなった
昼間にはそれなりにあったかい日差しが入るので、それなりに気温は上がるのだがせいぜい27・28度ぐらい
あの猛暑に比べればはるかにましである(笑)
ただ新たな台風の接近により風が少し強いかな?
でも,今回の台風は接近はするものの上陸はなさそうだ
まだ18号の自然災害の爪跡を残したままですからね

自然災害と言えば・・・TVを見て思った
東北の震災の時に3日間ACのCMしか流れなかったことは当時ブログにも書いた記憶があるが
日常生活に戻るとACのCMは・・・ほとんど流されることはないのだ
でも私的には、商品などのCMは特別印象に残ってもいないが、ACのCMでは今だ記憶に消えないCMがある

その1・・・夜、ポリバケツの中に子猫が紙袋に入れられて捨てられているというCM
子猫の寂しそうな泣き声だけがBGMとして流れているが『小さな命でも大切にしよう』と、言う意図のCMだろうと思うが
これ見た瞬間『こういう事をする奴らがいるから・・・』と、情けない気分になった

その2・・・ちょうど覚せい剤の話が大きく報じられていた時だったかな?
『覚せい剤撲滅』・・・と言うより『覚せい剤を使用しないようにしましょう』の警告のようなCM
どこぞの床に釘が刺さっているシーンがCG調に映し出され、その釘が打つ音によって深く刺さっていく、そして釘の周りに亀裂が生じたところで一気に人間の模型がひび割れていくシーンに変わる
そしてナレーションが流れる『覚せい剤は科学的に人間を破壊してしまいます』
『覚せい剤、やめますか?それとも――』
ここで一回画面が途切れ、最後に黒い画面をバックに白く大きなの字で『人間やめますか』と出てくる
なんか思わず『ゾワッ』としてしまうCMだった

その当時、私は・・・日々楽しく前向きに生きている時代だったからー―
『覚せい剤』自体が『眼中にない』と言うべきかな?
薬によって身を崩していく人の思考回路が、当時はどうしても理解できなかった
・・・話が天気の話から横道にそれてしまったが、それでは『ヒイロノカケラ』の続きを




オモイカネは、美保先生の指示通り、私たちを敵と認識したようだった
『大気の水よ。我の手に――』
凌さんの呼びかけに応えて、霊気に満ちた水が生まれる
守護者の力の行使にも慣れてきたためか、彼の動きは今まで以上に冴えていた。
『――すべてを、貫け!!』
放たれた水弾はオモイカネに無数の穴をうがつ
攻撃的な始末対象としてオモイカネは即座に凌さんに反撃する
『こんなもの、当たらない!』
彼は眼前に水の盾を作りだす
オモイカネの放った光は、鏡面のような水に反射させられ宙で解けるように消える
『研ぎ澄ませ――【水】』
凌さんは私たちを庇うように、位置取りを変えながら水を集める
『振り注げ――【槍】!』
オモイカネに向けて水の槍がすさまじい速度で打ち出される
オモイカネの反応が鈍った隙に、その槍を支点にして水の陣が浮かび上がった
『【三重円、現出!】』
刻まれた円陣はオモイカネのすべてを巻き込む大爆発を生んだ
戦いは凌さんが優勢に見えた
でも――
彼は、まだ守護者として覚醒したばかりで戦闘訓練を受けたわけではない
戦闘経験も浅い彼は、必死に頭を使いながら、どうやって力を行使すべきか考えて戦い続けている
けれども、それも限界がある
彼はまだ効率的な戦い方というものを知らないのだから・・・
『っ・・・・!』
再びオモイカネの攻撃を凌さんは水の盾で防ぐが、攻めきれない状態のまま
力を行使するたびに彼の精神力は削られてしまう
『凌さん・・・!』
彼は、私や北野さんを庇いながら戦っている
そのために、ますます凌さんは追い詰められる結果になっていた
そしてまたオモイカネの光が瞬いた時――
『っ!!』
凌さんを庇うように飛び込み、私の作りだした光の結界に触れて、オモイカネの放ったビームは霧散していく
『〇〇!?どうして、こんな・・・っ!』
『大丈夫、だから・・・!』
必死に意識を集中させながら、私はぎこちなく笑って見せた
『あと少しなら耐えられる、から。今のうちに攻撃を・・・!』
凌さんは一瞬ためらったが
『わかった、すぐに終わらせる。頑張ってくれ、〇〇・・・!』
『空の雫――!我が身に宿りて道を示し、この地に陣を刻み込め』

凌さんは凛々しい声で命じ、霊力が高められていく
きっと、次で決めるつもりなのだ
さらに重ねられるオモイカネの攻撃を、私は必死に防ぎ光の守りを維持しようとする
『ふっ・・・・、ああっ・・・・!』
肺から呼気が漏れていく
守りが尽きようとしていた
あと、もう少しなのに――
そして、ついに結界は破られて、光は私に向かって降り注ぐ
私が死を覚悟した瞬間
『ぐあああああ!!』
『!い、いやああっ!!』
私を守るために、北野さんが飛び出して私を庇った
オモイカネは、そのまま私へ攻撃を届かせようとする
だが、それより早く、自分を抑えて集中を保った凌さんの攻撃が繰り出される
『【無限円陣!!】』
目を焼くほどの光が溢れ、大爆発がオモイカネを呑み込んだ
やがて美保先生の野望を象徴するオモイカネは完全に沈黙した。



今回はここまでかな?
オモイカネを破壊することで目的の一つは達成できたが
その為に払った代償は・・・大きい
最後に娘を庇うことで『父親としての務めをしよう』とする北野さん
父を失う悲しみを、凌さんがどうやって支えてくれるか?
次回の見どころはそこになるかもしれませんね
でも、やはり凌さんの存在自身が支えになって・・・最終決戦の地へ向かわせてくれるのだと思いますが
それでは次回も頑張りま~す




































『ヒイロノカケラ』  凌さんルート18

2013-09-17 10:59:19 | ゲーム
台風18号の影響で京都などは被害はひどいものだ
それこそ一面が水に覆われいた
水がひいても、それでおわりじゃないから・・・これからが大変だ
一応私の住んでいる神奈川も通過コースだった
それでも、さいわい祝日だったので家の中でおとなしくしていた為に被害はなくてすんだ

マンションの5階なら浸水はしないし、崩れるような崖も近くにないから・・・安全は確保できている
それでも強烈な風が時々ミシミシと窓をならし、巻き上げた枯葉や小枝をベランダに放り込んでいた(叩き付ける雨は窓を洗浄していたが(苦笑)
けど台風の被害はなくてすんだが・・・TVの方で被害が


待ちに待っていた『DIABOLIK LOVERS』
キチンとチェックして9月16日23:00~・・・になっていたのだが
残念ながら放映はATーXのみのようだ
契約していないとみることはできませんが・・・PCをくぐれば、多分見る方法は見つかると思う(『二コ動』と契約してれば完璧なんだけど
いくつか当てもあるので、そのあたりをくぐってみるつもりです

アニメと同時にドラマも入れ替え時期
火・水・木と見る物があったのだが・・・火はなくなってしまったが水は後釜に、こちらも待っていた『相棒』の12がスタートするし、木は刑事ものと病院ものが続くらしい
ドラマでは、刑事ものと病院ものしか見ない私
刑事ものにはまった要素は・・・昔の『西部警察』のせいかな?
病院ものはまったのは『白い巨塔』と『ナースのお仕事』辺りからだろう
それ以来2つに関連するものは、よく見るようになっている
また暫くは、見る物には事欠かないで済みそうだ(笑)
それではTVの話はここまでにして『ヒイロノカケラ』の続きを・・・


ペーパーディスプレイに記録しておいた地図を確かめながら進む
そして確証システムが設置してあるゲート前まで辿り着く
このゲートを先に進むには、別室のシステムコードを解除しなければならないはずだった
『待って、凌さん・・・』
システム解除に向かおうとする彼の袖を引っ張り、道の先を見つめながら呟く
『あのゲート、開いてるみたい』
『本当だ・・・。壊された形跡もないけど、まさか最初から開いていたのか?』
誘われているのか
わかっていても今更後には引けない、私と凌さんは視線を交わし、怯むことなく再び歩き始めた
『凌さんがいてくれる』・・・それだけで怖いものなど何もなかった
途中にいくつか同じゲートはあったが、すべて解除されていた
そして、ついに私たちはオモイカネの前に辿り着く
そして予想通り、彼の姿があった

『やあ、いらっしゃい。そろそろ来ると思ってたよ』
『通りやすくしておいたんだけど、どうだった?迷わなかった?』

先生の軽口で予想が正しかったことを知る
やはりあれは彼の思惑で、私たちは誘導されていたのだ
『美保先生、もう、こんなことやめてください・・・!』
『ん~?〇〇。君はこれから何をするのかわかってないのかなぁ』
『君のすべてを、オモイカネが取り込むんだよ?どうだいワクワクするだろうぉ・・・?』

『・・・・!』
美保先生にとって私はオモイカネのパーツにすぎない
熱に浮かされたような視線が怖いというより悲しかった
『天意の巫女もさっき吸収されたから、〇〇、あとは君だけなんだ』
『2人の力が揃えば、オモイカネは最強になる・・・!』
『ああ、もう楽しみで仕方ないなぁ!』

『オモイカネに吸収された、って・・・』
『天宮さんはどうなったんですか?無事なんですか?』

私はきつく問い詰めるが、美保先生はニヤニヤと笑いを浮かべるばかりだった
『僕に聞かれても、彼女が無事かどうかなんてわかんないなぁ』
『でも生贄っていうのは昔から身を捧げて犠牲になることを指すんじゃないかなぁ・・・?』

『そんなっ・・・?』
『まあ、どっちにしてもさぁ』
美保先生は、ちらりとオモイカネに振り返る
『霊力を吸収され抜け殻になった彼女には、興味はないよ』
彼女も美保先生には、ただのパーツすぎない
まるで人を使い捨てにするような・・・冷たい突き放すような言葉
『さぁ〇〇。こっちに来るんだ。これでやっと僕の悲願が叶う』
美保先生が私に手を差し伸べてくるけど
凌さんが鋭い視線を向け、私かばうように立ちはだかった
『美保先生・・・。何度だって言います。彼女は絶対に渡しません』
『・・・・』
『目を覚ましてください。先生は今、間違った道を進んでいる』
『覚ます・・・?おかしなことを言うねぇ』
『僕はずっと昔からこうだよ。何も変わらない・・・』

笑う先生から狂気のようなものを感じるが、凌さんはそれに怯むことなく
『それでも人は変われるんです。俺がそうだったように…!』
そう、凌さんは変われた人・・・必死に美保先生を説得しようとする
『間違った道を歩いたとしても、正しい道は見つけられます』
『だから――!』

『大蛇くんは うるさいなぁ・・・。オモイカネ、やっちゃてよ!』
美保先生が命じてオモイカネが鳴動し始める
けれど、その時、オモイカネ周辺の機器についている無数の赤いランプが明滅する――
『はあ!?エラーだって!?僕のオモイカネに異常なんて・・・』
美保先生は悲鳴を上げるようにして、オモイカネに駆け寄った
『う、嘘だ、僕の作り上げたオモイカネに間違いなんないはずだ!』
『天意の巫女まで取り込んだのに、そんなこと起こるはずない!』

『残念だったな、美保』
錯乱する美保先生に声をかけたのは・・・
『ど、どうしてあなたがここに・・・?』
北野さんが決意を秘めた瞳で、私のことを静かに見返していた
だがその視線は、すぐに美保先生へと戻された
北野さんも市長という立場上・・・オモイカネのシステム関しては私たちより詳しかった
オモイカネは、常に黄泉ノ門から霊力を引出すようになってるが、システムダウンしないように引き出す量には『上限』というものが定められていた
北野さんは、その制御装置のすべてを解除して一気に霊力を引き出させたのだ
そのために上限を超えた霊力が引き出され、それによってオモイカネをオーバーヒートさせようとしたらしい
それを知った美保先生は慌てて状況を確認する
『負荷に耐え切れずクラッシュしたら、どうするつもりなんだ!?』
『このプログラムが実行を続けたら、自分が壊れると判断して・・・』

オモイカネは自ら機能停止させたようだが、復旧にはかなりの時間を有するようになってしまったようだった
美保先生はその瞳に憎悪をたたえ、ゆっくりとこちらに振り返る
『これだから、これだから・・・!旧世界の人間は嫌いなんだよねぇ』
『僕のオモイカネの素晴らしさを全然、理解できないんだからさぁ!』

『美保、おまえはもう終わりだ。・・・いい加減に諦めろ』
『ふざけるな!!こんなことで僕の研究が、僕のオモイカネが終わりるわけがない!』
『オモイカネ、今すぐ緊急起動しろ!予備の回路を使うんだ!!』

しかし、美保先生が思うほどに機能は回復せず停止したままだった
オモイカネの状況を確認した美保先生は、ますます激高する
『よくも僕のオモイカネを汚してくれたねぇ。許さない、絶対に許さないよ!!』
『オモイカネ――。奴らを殺せ殺せ殺せっ!!』

『美保先生っ!』
私が名を呼ぶと、彼は怒りから少しだけ我に返ったようだった
ヒステリックな声音を落ち着けて、オモイカネに指示を出す
『あ・・・・。でも彼女は殺さないでね』
『もちろん、どんな形になっても、生きていれば構わないからさ』

『美保先生・・・!』
そして美保先生は身をひるがえして部屋を出て行ってしまう
追いすがる私たちの前には、オモイカネが佇んでいた――。



今回はここまでかな
しかし、いるんだよね~
自分が1番『頭がいい』とか『偉い』とか・・・思う人
自分の勝手な計画に酔って、人を犠牲にした上に立つシステムの素晴らしさんて理解したくもないけど
『ワクワクしてるのはあなただけで、私はあなたの悲願を達成するための道具じゃない!』
と叫んでさえやりたくなりましたね

でも、オモイカネを置いたまま出て行ってしまった美保先生
彼はいったいどこへ行くつもりなのか?
次回はオモイカネと凌さんの対決になりそうだ



































『ヒイロノカケラ』  凌さんルート17

2013-09-09 13:09:19 | ゲーム
2020年のオリンピック東京に決定しましたね
『たぶん無理だろうな~』と思っていたのですが
予想は大きく・・・嬉しい方に覆された
一回目の投票は他国の2倍近い票数で通過
同票だったマドリードとイスタンブールの対戦で有力候補と思われたマドリードが落ちてしまい
イスタンブールとの一騎打ちになったが・・・これも2倍近い票数が入り東京の圧勝だった
課題は多く残したままだけど、7年後に胸を張って世界の選手を迎えられるようにしたいところですね

別に特別に応援しているスポーツがあるわけではないけれど
思わず東京に決まった時は『よっしゃ~』と友人共にガッツポーズ(笑)
私たちが期待しているのはオリンピック開催決定による『心と経済の高揚効果』に他ならない
56年ぶりに開かれる東京オリンピック
7年後ということもあって、多くの子供たちも未来を見据え希望を持つことも活性化につながる
7年後にはどんな選手が脚光を浴びるのか?
国立競技場も新しく建て直され他国に引けを取らないオリンピックにしてほしいですね
それでは、オリンピックの話はここまでにして『ヒイロ』の続きを・・・




唇が動揺を告げるように震え、彼の身体が大きく揺れた
けれど、ちゃんと感じる
凌さんが、私のことを心から受け入れてくれることを
だから、私を傷つけないために彼はこうして戸惑うのだ
『・・・・』
触れた唇の熱が、互いの存在を主張する
本当の意味で触れ合えた喜びに心が満たされていく
私の心は、自分でも気づかないほどに、彼のぬくもりを求めていたのかもしれない
そう感じるほど、口付けは甘い味がした
『・・・・』
彼と唇が離れた瞬間、恥ずかしさが込み上げてくる
『・・・いきなり、ごめんなさい』
私が小声で謝ると、彼は弾かれたように立ち上がり、真っ赤になっている私に問いかける
『〇〇・・・。君はこんな俺を、受け入れてくれるのか?』
『当たり前、よ・・・』
恥ずかしさは消えないが、しっかりと頷く
『凌さんが許してくれるなら、私はあなたのそばにいたいの』
『ゆ、許すも許さないもあるもんか!なんだってそんな話に――』
『ずっと一緒にいたんだから、私たちはきっとお互いの存在が深く刻まれてるんだと思うの』
『だったら、どちらか片方だけが悪いことなんてないでしょう?』
『凌さんが間違ってたんだとすれば、きっと私も間違ってたのよ』

そう・・・。私たちはお互い、誤った方向に依存していた
でも、今はちゃんと正しい姿が見えている
『だから、今からはちゃんと正しい道を歩きましょう』
しばらく互いに見つめあい
『ありがとう、〇〇・・・』
凌さんは幸せそうに、微笑んでくれた
『もう間違わないように。これからずっと俺たち2人で、歩み続けよう・・・』
そう言って、今度は凌さんから私のことを引き寄せて、額に優しいキスを落とした。


私たちがリビングに戻ると
『あれ、もう来ちゃったんですかー?』
そう言って孤邑くんが首をかしげる
『いくら時間がないって言っても、もう少しくらい待てますよー』
『・・・待っててくれたの?』
もしかして私たちが2人っきりでいる時間をくれたのか?
そんな風に気を遣われると、逆に恥ずかしくなってしまった・・・
『ああ、その・・・。すまない、ありがとう』
凌さんも赤面しながら、もごもごと礼を言う
『〇〇〇〇』
『いや、玉依姫。市役所に向かう前に、お前の決意を聞かせてほしい』

犬戒先輩の言葉で、場の空気が張り詰める
そして私は、決意と共に、自分の気持ちを話し始める
『私は、開け放たれた黄泉ノ門を封印したいと思っています』
『もし、このまま封印を行わなければ犠牲は確実に増えていくから・・・』

これまでも多くの人が命を落とした
そして今も妖に命を脅かされてる人たちがいるだろう
『これ以上、美保先生の好きにさせてはいけないと思うんです』
『まだ、あまり実感がないけど、私が【玉依姫】なら・・・』
『この力で黄泉ノ門を閉じたい。もう誰も犠牲にしたくない』

捕らわれている天宮さんのことも心配だし、できることなら助けたい。
『母が命を懸けて守ったものを、私も守りたいと思う・・・』
でも、美保先生は絶対に阻止しようとするだろう
戦闘に長けた薬師衆も控えているし、私1人では決してかなうはずもない
『だから・・・みんなの力を貸してほしい』
『私ひとりじゃできないことも、みんなが一緒にいてくれるなら叶えられる気がするの』

私を見つめるみんなを、私は一人ずつ見返した
やがて鬼崎くんが薄く笑う
『美保も典薬寮も気に食わねえ。俺たちで阻止してやろうぜ』
『ああ、封印に失敗すれば、世界が滅ぶようなものだしな。手は抜けないだろうな』
犬戒先輩が同調すると鴉取くんも頷く
『はい。すべてを終わらせるために、僕も全力を尽くします』
『後はやるだけですねー。頑張りましょう、〇〇先輩』
緊張を解かすような明るい口調で孤邑くんがいうと、続けて狗谷先輩が
『そうそう、任せとけって!みんなで姫を助けるからさあ!』
そう言ってくれた
最後に凌さんが、穏やかな瞳で私を見つめながら誓うように言う
『〇〇。俺の力は君のためにある。だから行こう、一緒に・・・』
『うん・・・。ありがとう、みんな』
私は両手を握りしめ、深々と頭を下げた
伊勢さんは傷を負って戦えない為に残ることになるが、典薬寮の内部の地図と、ありったけのデーターを私たちに提供してくれた
この資料さえ見ればオモイカネの場所も黄泉ノ門が封印された場所もわかるようになっていた
それから私たちは、必ず無事に帰ることを約束して家をでるが・・・別れ際まで、厳しい顔をで沈黙をし続けていた北野さんのことが気になっていた。


不気味なほど静まり返った道を、私たちは駆け抜ける
そして辿り着いた市役所の前には無数の妖がうごめいていた
その影を目にした途端、3人が私たちを庇うように出る
鬼崎くんと犬戒先輩と鴉取くん・・・彼らがカミを食い止める役
どうやら私たちがリビングを離れている間に役割分担が決められていたようだ
彼らは覚悟を瞳に浮かべ、私たちを先に行かせるために、ここに留まることを選んだのだった
私は彼らを信じ奥に進む
だがその先には、薬師衆が行く手を阻むように現れる
そして残った狗谷先輩と孤邑くんが薬師衆の相手を引き受け、私と凌さんに先に進むように促す
彼らのことが心配だったが、今は一刻を争う状況だった
『・・・〇〇、行けるか?』
『はい。凌さんと一緒なら』
凌さんは強く頷くと私の手を取った
『後で、必ず合流するぞ』
凌さんの言葉に2人の守護者は、何も言わず笑って応じてくれた
『・・・ありがとう、2人とも』
彼らに背後を守られながら私たちは典薬寮の奥を目指して駆け続けた。



いよいよラストシーンが近づいてきたかな
でもこの流れていくと、やはり凌さんルートの最終対決相手は美保・・・かな?
先輩の2人とも最終決戦の相手は・・・糸を引いていたのだ誰であれ違いましたからね
『緋色』でもそうだけど選ぶパートナーによって最終対決者が変わるから
ラストステージはもう少し先でも・・・まずはオモイカネの奪還かな?

美保先生がどんな手を打ってくるか?
天宮さんの力を取り込んだオモイカネの力は?
天宮さん自身はどうなったのか?
この疑問・・・次のステージですべて解明できるか?
真相は次回に持ち越されそうですね(苦笑)
では、次のステージもがんばりま~す
















[『ヒイロノカケラ』 凌さんルート16

2013-09-02 10:42:02 | ゲーム
9月に入って急に日没が速くなった(笑)
秋への第一歩だけど・・・まだ暫くは暑い日が続きそうだ
それにしても猛暑・豪雨に続き今度は竜巻・・・今年は日本は天候にいじめられてるようなきがする
早く涼しく安定した天気になって、良好な気分でゲームを進行したい
けど10月に入るとまた少し忙しくなりそうだし、せめて凌さんが終わるまでは待ってほしいところなのだが・・・そうもいかないか
またゲームの進み具合に大波小波がくるかな?
それでも、進めるだけは進めておきたい(笑)
では『ヒイロノカケラ』の続きを




私たちは伊勢さんを連れてマンションへ戻った
伊勢さんには、凌さんが肩を貸してあげていた
『どこに行ってたんですか、2人とも。こんなときにデートですかー?』
部屋に入るなり、狐邑くんの明るい声が迎えてくれる
・・・私たちは帰ってきたんだ、みんなのところへ
『って、おっさんじゃねえか。なんで一緒なんだ?』
『・・・彼らは、俺のことを助けに来てくれたんだ』
伊勢さんはフォローするように口を開いたけど・・
『ありがとうございます。でも、いいんです』
凌さんは穏やかに微笑んで、首を横に振るのだった
『みんな、勝手なことしてすまなかった。俺は・・・』
『余計なことは言うな、大蛇。謝罪される義理などない』
犬戒先輩がキッパリと言う横で鴉取くんが
『2人とも無事で安心しました。本当によかったです・・・』
そう言ってくれた。
『ああ、ほんと心配したんだぜ!』
『【そのうち帰ってくる】って、みんなが何度も言うから、追いかけなかったけどさあ!』

『え・・・・?』
狗谷先輩のその言葉に、鬼崎くんと犬戒先輩が少しだけ目をそらした
『もしかして、みんな・・・・』
『俺が逃げたって気づいてたのに、信じて待っててくれたのか?』
『誰がだ。んなクセェこと考えるわけねえだろ!』
鬼崎くんは怒鳴ってから、ぼそりと付け足すように言う
『・・・てめえがバカじゃねえなら、途中で考え直すに決まってんだろ』
『大蛇。おまえは戻ってきた。それが答なんだろ?』
2人の言葉に凌さんは頷いた
『俺はもう、絶対に逃げません』
『〇〇、彼女を―玉依姫を守ってみせる』

彼は、まっすぐとした視線で私を見ると、しっかりとした口調で宣言した
『やっと、その力にも目覚められましたから』
力が目覚めたことに鴉取くんからは祝福を、孤邑くんからは激励の言葉をかけられる凌さん
『しかし、残念ながら君たちに休んでる暇はなさそうだ』
そして伊勢さんから、美保先生の手によって黄泉ノ門が解放されたことを告げられる
まあ、予想はしていたことだったので・・・あまり悲壮感というものはなかった
何としてもメインシステムのオモイカネの奪還して玉依姫が門を閉じれば、すべてが片付くはずだった
みんなの視線が私に注がれる
そして私は、しっかりと頷いた
『行きましょう、封印の地へ』
今ここにやっと――全員の心が一つになった


『凌さん。ここにいたのね』
戦いに向けて最後の準備を行っていた
けれど、そんな中でリビングから彼の姿が消えていたことに気付き、私はこの部屋を訪れていた
『ああ、〇〇・・・』
凌さんは窓の外を眺めていたけど、私が声をかけるとこちらを向いた
『・・・何か考え事?』
『というより反省かな。今までの自分を振り返っておこうと思って』
彼はどこか吹っ切れたような、涼やかな眼差しで言う
『俺が覚醒したのは、きっと君の望みが本当の意味でわかったからなんだ』
『私の・・・?』
『自分の中に力が溢れたとき、いろんなことが一気にわかった』
『俺は別に、本心から君の守護者になりたかったわけじゃないって』

『そう、なの・・・・?』
戸惑う私を凌さんは真剣な瞳で見つめていた
『俺は君を、玉依姫にしたくなかった』
まっすぐな言葉に心臓が跳ねる
『そんな過酷すぎる運命、君に背負わせたくなかったから』
小さな仕草ひとつひとつから彼の想いが溢れてくるように感じられる
『だから俺は、君が玉依姫だということを――』
『そして自分が姫の守護者だって事実から目をそらそうとしてたんだと思う』

今の凌さんは本当の私を見てくれている
そのためか?・・・見つめられてるだけで鼓動が速くなる
『ただの女の子の君なら、喜んで支えたかったけど』
凌さんは苦笑いを浮かべる
『どうして気づかなかったんだろう。玉依姫だって、君の一部なのに』
『ごめん、〇〇。俺は本当に何もわかってなかった・・・』

その言葉に――
『ごめんなさい、凌さん・・・』
思わず目を伏せながら小さな声で告げる
『私ずっと何もできなかったわ』
『自分のことさえ、一人では決められないままだった』
『自分が頼りないから、凌さんを迷わせてしまったんだと思う』

そんな風に謝る私に、凌さんは優しく微笑みかけてくれた
『・・・そんなこと、ないさ』
『君を守りたいなんて言ってたけど、きっと本当は・・・・』

凌さんは悲しげに目を細め、囁くように言う
『君を、独占したかっただけなんだ』
『君をがんじがらめに束縛して、俺だけに頼らせたかった』
『君を守ったつもりになることで、俺の心は満たされていたから・・・』

想いの告白・罪の告白
彼の瞳が悲しげに揺れていた・・・彼は自分の過去を悔いている
これまでの私との関わりを、後悔していた・・・
『そんな気持ちが俺の中にあるなんて、自分でも最初は認めたくなかった』
『でも、気づいてしまった・・・』

『凌さん、私――』
そんな私の言葉を遮るように、話を続ける
『〇〇。君はとても強くなった。俺が目を背けられないほど』
『そして、俺は・・・。そんな君のことがますます、好きになってしまった』

『・・・・』
心臓が早鐘を打つ
ひたむきな瞳に秘められているのは愛情そのものだった
『だから、あのとき。俺は覚醒できたんだ』
『凌さん・・・』
凌さんは、私のすべてを受け入れてくれていた
そして玉依姫の私まで、彼は好きになってくれていた
けど・・・
『見損なってくれていい。こんなの最低だ』
彼は吐き捨てるように言う
『君は、俺にずっと自分の力を隠していたけど・・・』
『俺だって、みにくい本性を、ずっと隠し続けてたんだ』

『・・・・』
『幻滅した、よな・・・』
彼は力なく肩を落とす
『嫌われても仕方ない』
自虐的に笑う凌さんが、何に怯えているのか・・・今の私にはわかっていた
以前と同じように、本当の自分を拒絶されること
『みにくいなんて思わない』
『だって凌さんは、ただ私のことを思ってくれてただけでしょう?』

飾ることない自分の気持ちを伝える
『もしかしたら、その形は少し間違っていたのかもしれない』
『でも、今はまっすぐに想ってくれているわ』

『そうかもしれない。でも俺は、君にひどいことを・・・』
私はゆっくり首を横に振る
『そんなに心配させてしまった原因は、私にあるんだもの』
だから私は繰り返した
『みにくいなんて思わない』
今まで凌さんの存在が、どれだけ私の救いになったか
安堵に身体の力が抜けたのか、彼はソファに座り込む
それでも、まだ悲しげな顔をしている凌さん
『私も、凌さんのことを知ってるつもりで、何もわかっていなかったんだと思う』
『でも、本当のあなたを知ったからって、嫌いになんてならかった』
『・・・ううん、むしろ本当の意味で、私は、凌さんのことが――』

彼が示してくれた思いの深さに応えたくて
私は彼の頬に両手で触れて
『っ!?』
自分から彼の顔を引き寄せて、伝えるためのキスをした





いや~、なんかなし崩しに告白してるような感じ(笑)
そして最後に想いを伝える為のキス
言葉じゃ伝えきれない想いを伝える為の行動・・・かな?

でも、今まで相手が先輩だったから、どっちかというと受け身のキスをしてたけど(笑)
それが、自らキスすることになるとは・・・想定外だった
しかし、今までの自分を悔いてる凌さんからキスは・・・できないか?

こうなると年下は?同年の鬼埼君は・・・ちょっと楽しみなところですね
でも性格から言って、少し控えめな鴉取君は私からリードしなきゃダメな感じだけど、孤邑君は・・・どうかな?
鬼崎君は・・・予測不能
どっちとも言えないんですよね(どっちもありそうだから

凌さんルートの後は鴉取君を進めるつもりだけど
鴉取君ルートになると弟さんも絡んでくるし・・・それでまた話が変わるだろうな
『弟』という存在がどれだけ鴉取君に影響を与えるか・・・そこがミソになるのかな?
まあ、予測にすぎないし・・・ゲームを進行しない限り真実はつき止められませんね(笑)
それでは次回も頑張りま~す