モスクワ－ペテルブルク間で列車事故

14.08.2007

【写真：脱線した「ネフスキーエクスプレス」。テレビより。】
12日にモスクワ入りし、一昨日は郊外の知り合い（の知り合い）のところに泊まり、昨日からはモスクワ市内のホステルに滞在しています。

昨夜ペテルブルク-モスクワ間で列車事故があったそうで、インターネット上の記事、テレビ報道をまとめると、概要は以下のようです。

＜13日午後9時38分（モスクワ時間）、ノブゴロド州（レニングラード州の南）ブルガБурга－マーラヤ　ヴィシェラ Малая Вишера駅間でモスクワ発ペテルブルク行き特急166列車「ネフスキーエクスプレス」が脱線した。列車は12両が脱線し、乗客231名、乗員20名のうち27名がけが、うち6名が病院に搬送された。ＴＮＴ爆薬２ｋｇに相当する強さの爆発物が用いられたとみられ、9号車の下には（爆発による）1.5ｍの穴が発見された。当局は既にロシア刑法205条（テロ）事件と断定して捜査している。
ペテルブルク－モスクワ間の列車は現在ヤロスラブリを経由して運行中で、大幅な遅れが出ている。現場は今日14日の15時までに復旧する予定。＞

ネフスキーエクスプレスはペテルブルク－モスクワ間を4時間半で結ぶ、現在最も速い列車。
テレビで報道された現場の様子を見るとかなり大きな事故だったようですが、死者がなく（テレビでは「奇跡」と言われていた）、それだけが不幸中の幸いと言えるかもしれません。
現場は2日前に私も列車で通過した場所。今回のモスクワ滞在、当初は昨日の夜遅くにモスクワを発ってペテルブルクへ帰る予定でしたが、会う人が増えたため15日の夜（16日の朝早く）に変更したところ。
ちょっと日程がずれていれば巻き込まれる可能性もあったわけで、本当に恐ろしいことだと思います。
もっとも、ネフスキーエクスプレスなどという上等な列車には私は乗りませんが。

被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
今回のテロについて、チェチェンのテロリスト説はじめ、様々な憶測が飛び交っているようですが、多数の犠牲者が出る危険のある蛮行は慎んでもらいたいものです。