ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

Departure

2005-08-31 20:20:57 | Weblog
Sorry, I found the computer in Narita airport but I can write only in English.

I have finished all the procedures to leave Japan.
Now I am waiting for boarding in front of the Gate D93 in Narita International Airport.
HY528 to UZBEKISTAN will leave in 40 minutes.

I will write in detail after I arrive at St.Peterburg.
Of course, in Japanese if possible!


選挙

2005-08-31 10:56:51 | Weblog
とうとうやってきた出発当日。

が、今日出発という気がしないほどのスローな生活。
昨日は担当教官らと食事の後、友達が私の部屋に泊まるということで、もう一人の友達とともに送別会を開いてくれた。
出発前日になっても片付かない私の部屋に、彼らは驚いていた。
私は驚かれることにびっくりした。

今日は先ほどつくば市役所の桜庁舎に期日前投票をしに行ってきた。
9月11日の衆議院議員選挙(茨城6区と比例)、茨城県知事選挙の投票。
特に衆院選の期日前投票は今日から開始で、ぎりぎり間に合った。
茨城県議会議員の補欠選挙と最高裁判所裁判官の国民審査の投票はまだ始まっていないため、残念ながら棄権せざるを得ない。
この選挙の結果はロシアで知ることになるが、日本がどうなるのか、楽しみである。

成田まで見送りに、わざわざ山形から祖父母がつくばに来るという。
まだ到着しないだろうと思ってK棟に来たのだが、「もうすぐ着く」という電話が。
「いったいどんだけ飛ばしてきたの?」とかなりびっくり。

明日の今頃は乗り継ぎ地のウズベキスタン。

出国まであと10時間

出発準備

2005-08-30 15:16:08 | Weblog
昨日、一昨日と、留学前最後の旅行に行ってきた。

行き先は静岡県の三島・沼津と新潟県の湯沢。
三嶋大社に留学の無事祈願をし、湯沢の温泉で一泊。
いずれもこれまで何度か訪れた場所。
懐かしい風景を見て心が和んだ。

往復にはつくばエクスプレスも利用。
沿線では開発が進んでいる。
私がいない1年の間に、どう変わるのだろうか。
緑多い環境は残してほしい。
そんなことを考えながらつくばに帰る。

さて、出発を明日に控えて今日は朝から大忙し。
するべき項目を紙に書き出すが、持ち前の要領の悪さで遅々として進まず。

大きかったのは携帯のメールアドレスの変更。
アドレスを変えると通知しなければならないし、受け取った方にも登録しなおしで手間をかけるのでここ2年半変えずにきたが、迷惑メールが毎日、時には1日10通も来て困っていた。
ロシアにもこのまま持っていくので、さすがに耐え切れず、今朝になって変更を決断。
200人以上に通知しなければならないのだが、一気に送ることもできず、連絡の頻度順に順次送信中。

部屋を片付けたり、買い物をしたりと休む間もない。
しかも15:30からは歯医者。
最後のはずだった18日の予約をすっかり忘却してすっぽかしてしまい、よりにもよって前日ギリギリに予約が入るハメに。

その後は私の担当教官らと数名でつくばセンターのオークラで食事。
ここ数日、いろいろな人に送別会を開いてもらい、感謝の気持ちでいっぱいである。
みんなの激励にこたえられるように頑張らなければと思う。

明日は21:00成田空港発のウズベキスタン航空HY528便でウズベキスタンのタシケントへ。タシケントには翌日の4:00着(現地時間。GMT+5 (日本との時差-4時間))
タシケント乗り継ぎのHY633便でサンクトペテルブルクには9月1日の12:15に着く。

サンクトペテルブルクはGMT+3の時差(日本-6時間)だから、日本時間の1日18:15に着く予定。ほとんど1日を移動に費やす。

日本出発まであと30時間をきった。


航空券とビザ

2005-08-27 19:40:39 | Weblog
ついに今日、航空券とビザが宅配された。
どうやら食べ物のピザだけではなく、ビザも宅配される便利な時代らしい。

「プロコ・エアサービス」というロシア関係の旅行代理店からの郵便。
早速中身を開いてみる。
私にとって2冊目のパスポートは今年6月にとったばかり。記念すべき最初の査証のページの一面を使って堂々とロシアのビザがはってあった。まだ辞書なしではほとんど読めない単語ばかりだが。

ウズベキスタン航空の航空券、ホルダーには首都タシケントやかつての都サマルカンドの写真があった。
乗り継ぎのわずかな時間だが、かつてシルクロードの要衝として繁栄を極めた都市の空気を吸うことになるのだ。
英語と同じような文字があったが全く読めず。実は英語ではなく現地の言語のようだ。
中央アジアの国の中でもキルギスとカザフスタンはロシア語と一緒のキリル文字、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンはラテン文字を使って表記するらしい。いずれの国も独自の言語を持っている。
せっかくの機会だから、ひとつでもふたつでも、ウズベキスタンの言葉を覚えていきたいものだ。

昨日夜はつくばマラソンメンバーが私の送別会を開催してくれた。
高学年の人々ばかり、中にはもう就職が決まった人もいて、もう会えない人もいるかもしれない。
留学に行くと楽しいことばかりではなく、日本での仲間に会えないというとても残念な出来事がもれなくついてくる。幸いなことに、インターネットで世界中どこにいても即時的に連絡をとることができるが。
学類・学年をこえてわざわざ送別会に集まってくれる人たちに恵まれ、幸せだなと感じた。

今日の午後は国際の卒業生、在校生が集まって「国関祭」というイベントが開かれた。
卒業生の中には外交官や理系に転じた大学院生、企業で責任ある役職についている人など、優秀で多種多様な人がいて、世界各地で活躍している。

話してみて思ったことは、みんなケチケチしてないってこと。
目先の小さなことにこだわらず、大局を見据えた思考、行動をしているように感じた。
「外務省キャリアといっても、世間の人が思うようなエリートではない。日本の外交は、国際的にみればレベルが低い。」現役のキャリア外交官である先輩の、こんな言葉が印象的だった。
この人たちの意識の中には、常に「世界」がある。日本の価値観にとらわれて傲慢になることなく、世界の中で勝負していくのだという自負と、日本のレベルの低さに対する危機感が感じられた。
そんな先輩たちと直接会って話ができたことはプラスの刺激になった。

私の同期や先輩も、秋から大量に留学する。行き先はフランス、チェコ、ポーランド、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリア...
国際生に、国境はない。

出発まであと4日


留学1週間前

2005-08-25 13:10:40 | Weblog
8月31日からロシア、サンクトペテルブルクに1年間留学する。
法律や経済など、何らかの専門分野を学ぶためではない。
敢えて目的を挙げるならロシア語や、ロシア文化に触れるためとでもいうべきか。

英語圏以外なら、留学先はどこでも良かった。
大学時代に、英語以外の言語も身につけておきたいと思うから。

中学・高校時代を通して、国の政策として英語を学んできた私にとって、外国語=英語であった。
外国といったらアメリカはじめ英語圏の世界がまず第一に思い浮かんだものだ。
現に私がこれまで訪れたアメリカ、カナダ、グアム、サイパンは全部英語圏。
高校時代にはアメリカで短期のホームステイも体験した。

「英語=国際語」に疑問を感じるようになったのは高校の終わりから大学の最初のほうにかけて。
駅や町できっぷや道を私に尋ねる外国人が、「ありがとう」の一言さえも日本語で言わず、全て英語のみで会話を終わらそうとする態度に、何かこの人たちは間違っていると思った。
ここは日本。もし彼らに日本や日本人、日本文化に対する敬意があるならば、全て日本語でとは言わないまでも、「すみません」「ありがとう」の簡単な挨拶の一言くらいは覚えて、日本語で話してもよさそうなものだ。

日本人は中学以来半強制的に英語を学ぶために、確かに英語を使うことはできる。しかしそのことが裏目に出て、日本に来る外国人(特に英語圏の人間)をして、あたかも日本が英語圏の植民地であるかのような振る舞いをさせたり、逆に日本人が非英語圏で無理に英語を使おうとする傲慢な態度を育てているのではないか。

世界にはいくつもの国や地域に、それぞれの場所に暮らす人々の文化に密着した言葉がある。
我々が学んできた英語というフィルターを通した、英語圏のものの見方や価値観とは違うことを学び、体験するためのパスポートとして、英語以外の外国語を最低1つ以上学ぶことが必須である。
なぜならば、言葉を理解することで人々の思考方法を理解できるだけでなく、英語圏の国とそれ以外のある国とで、共通点、相違点を見つけ、比較し、考えることで自分の考え、教養を深めることができるから。
さもなければ、中途半端に英語だけはできて、思考が貧弱なアメリカ追従の日本国民が量産されてしまうと私は危惧する。

今回の留学で、私は「英語以外の外国語も学ぶべきだ」という持論を実践したい。
新たに語学を学ぶことは単なるコミュニケーションのツールの習得を超えて、あらゆる物事への新たなアクセスポイントを開いてくれると考える。
多様な価値観に接し、教養を深めておくことは、将来の自分にとって大きなプラスになるはずだ。