ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

太っ腹男の駆け込み乗車

2005-10-09 22:20:04 | Weblog
2005年10月05日
ロシア滞在35日目
【今日の写真:カザン聖堂と飛行機雲】

今日の主な動き
06:40頃 起床
08:41 出かける
08:48 マヤコフスカヤ駅
09:01 バシレオストラフスカヤ駅
09:12 学校
12:22 レストラン"Be Happy"
12:55 コピー屋
12:59 バシレオストラフスカヤ駅
13:10頃 ガスティニードヴォル駅
13:20 日本センター
15:17 ネフスキー通り駅
15:26 マヤコフスカヤ駅
15:38 ロシア版マック
16:00 帰宅

 今日も朝食はいつもより早かったが、ぐずぐずしているうちに出発が遅くなってしまった。急いで駅へ向かい、ホームに下りる。ところが満員の度合いがいつもよりひどく、来た列車に乗れず。
 諦めて次のに乗ろうと思っていると、やたらと太った男が無理矢理列車に駆け込んだ。彼はホームの方を向いて乗ったのだが、あろうことか太った腹がドアからはみ出ている。「おいおい大丈夫かよ」と彼の様子に注目する。いい加減諦めたらいいのに、先に乗った乗客をぎゅうぎゅう押して、なおも列車に乗ろうとする。かろうじて腹を車内に収めたまでは良かったが、その瞬間彼の腹のラインぎりぎりをなぞるようにドアが閉まり、彼の腹の外側の服が見事にドアに挟まった。彼は慌てていたがそのままホームのドアが閉まり、8時52分、列車は発車。
 身動きがとれない彼は、きっと次のガスティニードヴォルまであのままだったはず。そう思うとおかしくてたまらない。あれだけ太っ腹ならさぞかし金持ちなのだろうが、時間の方には余裕がなかったようだ。「腹の肉まで挟まれなくて良かったね」と彼に言ってあげたい。

 次の列車は2分後の8時54分にやって来た。驚異的な高密度の運転間隔である。54分発の列車でバシレオストラフスカヤへ向かった私は、10分ちょっと遅刻して学校に到着。

 休憩時間、隣の台湾人と話をしていると面白いことを聞いた。なんでも台湾独自の言葉には文字がないのだそうだ。文字がないのにどうやって書き表すのかと思ったが、彼らは中国語もできるから、普段は中国語で書いているようである。使っている辞書も中国語。「じゃあ外国人が台湾語を勉強しようと思っても、教科書も何もないわけ?」と聞くと「そうだ」という。どこか辺境の地の少数民族の言語ならともかく、台湾の言葉に文字がないとは驚きだった。もっとも、現在は英語のアルファベットで書き表す試みがなされているそうである。

 ここのところ良い天気が続いており、青空がすがすがしい。【今日の写真】は日本センターを出てから地下鉄の駅へ向かう途中、カザン聖堂前で撮ったもの。2日続けてカザン聖堂の写真になってしまったが、2つの飛行機雲、太陽と聖堂のバランスが素敵で思わずシャッターを切った。

 夕食の時、ナジェージュダが孫(レーナの息子)のイーゴルや別荘などの写真を見せてくれた。8月のお休みに撮った写真だという。中には、よくスープに登場するきのこが生えている森の写真もあり、イーゴルがそこにいた。ナジェージュダとセルゲイはよくきのこ採りに森へ行くが、孫を連れていくのもまた一つの楽しみなのだろう。そういえば私も幼い頃、よく祖父と山菜採りに山へ出かけたものだった。所変われど、似たような休日の楽しみ方があるんだなあと思って心が和んだ。
  

最新の画像もっと見る

コメントを投稿